悪役令嬢、騎士隊長相手に決闘で全力を出し尽くす。{前編}
試合開始の号令と同時に駆け出した私は速攻がてら、バークマン様に向かって斬り掛かる構えに入る。
セリスティア「せえぃ!」
バークマン様との一定距離に到達した瞬間、私は先制の斬撃を振るい放つ、バークマン様は回避する動作は無い、瞬時に斬り掛かるも、彼は右手に持った大剣を盾代わりにして私の斬撃を平然と防ぐ。
セリスティア「っ!?」
大剣で私の斬撃を防がれたとは言え、何この防御力は!?両手に痺れが一気に走り感じたのだけれど!!だけれど…。
セリスティア「間合いに入れば!!」
防がれた状態のまま剣で受け流し、私はバークマン様の左横に入ると同時に再び斬り掛かる。
バークマン{ほう、俺の防御を受けながら自身を受け流して真横に入ったか、だが。}
斬り掛かるもバークマン様は身を回転しながら大剣を振るい放ち、私の剣と打ち当てる
何とか大剣での攻撃を防ぎ切る、その力の差の衝撃は大きいせいか、私は
セリスティア「ぐっ!!」
吹っ飛ばされた私は直ぐ様に『受け身』の技術で受け身したまま地面に倒れるも、大したダメージじゃなかったので何とか立ち上がる、大剣使いとは言え、何て隙が無いのよ…。
基本情報
名前:バークマン・H・レッドホット
性別:男
年齢:33
属性:炎
職業:セトランド王国軍『炎の騎士団』所属3番隊隊長。
*
総合値
Lv:53
HP:5921/5921
MP:1212/1212
攻撃力:355+197{552}
魔法力:162+118{280}
器用力:209+112{321}
防御力:420+195{615}
機動力:199+107{306}
*
所有技術一覧。
『炎耐性{強}5』『炎魔法{強}1』
『金剛6』『鉄壁5』『属性付与7』
『中級大剣士{中}7』『回避動作{中}3』
『反応速度{強}2』『魔法動作{中}4』
『突撃10{最大}』『威圧眼10{最大}』
『盾術・超防御8』『盾術・剛力の盾5』
『盾術・シールドバッシュ10{最大}』
『魔法反射{強}2』『減耐性{中}7』
『剣術・剛破斬10{最大}』『跳躍8』
『剣術・回転斬り8』『大剣術・剛重破斬6』
『大剣術・振斬り7』『大剣術・突刺し7』
『火球10{最大}』『属性付与8』
『炎盾10{最大}』『重撃10{最大}』
『剣速{中}8』『再撃7』『先読み{中}5』
『貫通10{最大}』『自動回復・体{中}5』
『自動回復・魔{中}3』『爆炎7』
『魔法破壊8』
『超鑑定』の技術で覗き見たバークマン様の総合値、何て凄い数値なの、Lvだけじゃない、技術の数、その熟練度。どうやら隊長格ってのは伊達じゃないみたいね…。
バークマン「おいおいどうした?まさかと思うが、さっきの速攻はそれだけで終わりか?」
大剣を両手で握り持ちながらバークマン様は私の攻撃は此処で終わりなのかと尋ねる。
セリスティア「終わり…な訳が無いでしょ!!」
『瞬速』と『跳躍』の技術を同時に使って、私は一気に至近距離に入ると同時に『居合斬り』の構えに入る。
私が居合斬りを構えると同時にバークマン様は大剣を盾の様に構えて防御体勢を構える、これは恐らく相手の行動を把握し読み取る事が出来る。『先読み』の技術を使ったのだろう。
しかし、私は攻撃を止めずに大剣目掛けて一振り斬り込む。
ガキィン!!
剣が弾かれると共にその反動で私の身体は数歩後退しながら体勢を崩すも、1歩踏み出した瞬間に私は『跳躍』の技術でバークマン様の右側に周り込む。
セリスティア「『剣術・全力斬り』ぃ!」
周り込んでから私は再びバークマン様目掛けて『全力斬り』を放つも、先を読んだバークマン様は既に防御体勢を構えてるも、私はそのまま大剣目掛けて再び振るい放ち、直ぐ様に『全力斬り』を弾かれながら、また後退される。
バークマン「そんな攻撃で俺の防御が崩せると思ったか?」
セリスティア「まだまだぁ!!」
弾かれた反動で再び体勢は崩れる、1歩だけ右足を後ろに踏み出したら、今度は左側に周り込んで素早い速さで斬り込む!
しかし、この行動を既に『先読み』済みのバークマン様の大剣での防御で再び私の斬撃が弾かれたその反動でまた私は体勢は崩れる。
私は左足を地面後ろに踏み出したら至近距離での『跳躍』で再び右側に周り込んでまたバークマン様に斬り込むもまたもや防がれて弾かれる。
再び反動で体勢が崩されるも右足を後ろに踏み込んだら、今度は左側に周り込んで『居合斬り』の体勢に入ろうとする。
バークマン{馬鹿か…そんなやり方で俺の『先読み』の防御を抜けれると……!}
けど、私は左ではなくガラ空きの右側へと向かって、右足で地面を蹴って飛び出す。
私は『居合斬り』を解除して『回転斬り』を仕掛け放つ。
セリスティア「貰ったぁ!!」
バークマン「この俺を舐めるなぁ!!」
斬撃を繰り出し放つ最中、バークマン様は両手に握り持った大剣から右手だけを瞬時に離し防御魔法を唱え、右掌から魔力の炎の大盾を出現させて私の斬撃を防ぎ止める。
セリスティア「……だよね。」
バークマン「フェイントでこの俺を一瞬だけ油断させたのは褒めてやる、だがな、そんな小蝿程度の攻撃を黙って食らい続けると思ったら大間違いだ!!」
大剣を片手に持ちながらの素早い横一閃の斬撃が私の身体を上下半身を両断する、バークマン様は自分の攻撃がようやく私に命中したと意識した。そう思った。
シュン、と斬られた私の姿が消える。
バークマン「…何?」
騎士団員達『なっ!?』
バークマン様の背後に私が居る事に気付いたのかと言うと、大剣での横一閃が食らう寸前に私は限界まで身を低くしながら『跳躍』の技術を使用し、バークマン様の股を擦り抜けて背後に周り込んだ。けど、それだけじゃない。
バークマン{……何時の間に、俺の背後に?いや、それだけじゃない}
そう、バークマン様の分厚い騎士の鎧の前腰の部分下だけ、極僅かだけれど2度斬り込んだ。
セリスティア「新技術。『剣術・二段斬り』。」
バークマン「……まさか、そんな筈が。」
バークマン様の『先読み』の技術は確かに強力だ。けど、どんな技術にも必ず欠点と言う物が存在する、それは『視界外』からの攻撃と対象の心を読む事が出来る『念話』。
そして残り1つ、相手の『先読み』を更に『先読み』する!!
私はこの3つの攻略法全てを使ってバークマン様に勝つ!!
バークマン「ちょこまかと!!」
2度斬る、横へと避ける、受け流す、2度斬る、また受け流す、また横へと避ける、同じ動作を何度も、何度も私は繰り返して行く、体格の大きい相手との対人戦はカレンと昔から沢山、やり続けていたから。その為か__
セリスティア「『二段斬り』&『再撃』!!」
バークマン様の大振りを繰り出した後に。前方への『跳躍』による『二段斬り』でのカウンターと低確率で追加ダメージを負わせる事が出来る『再撃』の技術との組み合わせを繰り返す。
バークマン様は騎士隊長ながら、かなり強い、高い総合値だけでなく多数の技術を所持している。その為か少量のダメージを受けても『自然回復・体』によってHPは全快してしまうのがオチ、だったら狙いはバークマン様本体ではなく装備している大剣と防具を狙うしか他に無い。
機動力特化の戦い方に変えた私は、眼にも見えぬ速さで四方八方からバークマン様の鎧を少しずつ、傷を付けて斬り込む。バークマン様は私目掛けて片手持ちでの大剣での斬撃を繰り出すも、リーチが大きいため何とか避けれる。
すると、私の四方から繰り出される攻撃を、自身の鎧の傷が少しずつ増えて行く事に、バークマン様は気付き出す。
バークマン{此奴、さっきからずっと俺の鎧を斬り込んでいる!!まさか此奴は『鎧破壊』が狙いか!?}
バークマンは悟った。仮にセリスティアが『鎧破壊』の技術を繰り返せば、自身が着ている限界まで強化された純銀の騎士の鎧でも必ずや『破壊』によって防具破壊されてしまう。
セリスティアの繰り返す速攻とバークマンの大剣を振り回すも自身の鎧の傷が増えてる様子を見ていた。カレン達炎の騎士団らの面々は驚愕していた。
コンロッド「す、凄ぇ…。セリスティアの奴、あのバークマン隊長を相手に互角に渡り合える何て、カレン、お前一体どうやったらあんな強さになる程、鍛えさせたんだ!?」
カレン「……ディオス村周辺に発生した迷宮災害を、普通に迷宮攻略をしただけです。なのに__」
ぎゅっと拳を握り締めながら、カレンは驚きを隠せないまま、戦うセリスティアの姿を見て高ぶりながら言った。
カレン「…隊長格であるバークマン殿は母上が団長だった頃からの古参の騎士、無論、剣の腕も強く逞しい。とは言え__」
__成長が早い、でも、少女ながら美しく、凛々しい。
バークマン様の大剣での大振りの横一閃を繰り出した後、バークマン様の大剣の持ち手が片手持ちから両手持ちへと切替わるのを、後退での回避した私は逃さない。
この一瞬の隙を、決める!!
セリスティア「『跳躍』&『剣術・全力斬り』!!」
これを決めれば、バークマン様の鎧の耐久力に大きなダメージが与えられる。
セリスティア「ぐっ!!」
けど、バークマン様は私の行動をまた『先読み』したのか、瞬時に左手だけを離して私の『全力斬り』を防御魔法である『炎盾』で防ぎ切る。
バークマン「『炎盾』&『超防御』。」
炎の大盾と更に『超防御』を組み合わせによる技術の重ね発動で、私の『全力斬り』でのダメージが0となってしまう。
バークマン「この俺を相手にまさか『鎧破壊』を仕向け、一瞬の隙で一撃を繰り出す、確かに子供とは思えない攻撃と行動さは認めてやる。」
セリスティア「っ…。」
体格と体重の差で、私はゆっくりと押し出される。不味い、今すぐにこの場から離れて距離を取らないと…。
バークマン「お前の技量は認めてやる、だが、反応の動作が遅い!!『シールドバッシュ』!!」
ドォン!!
バークマン様の『シールドバッシュ』で、私はより高く空中へと吹っ飛ばされる、何て威力なの?この衝撃と威力は、カレンのより強力過ぎるっ。
何とか『受け身』で体勢を整い直して、次なる行動を仕掛け無いと。
バークマン「……大したものだ。俺相手に此処までやれるとは思わなかったぞ。」
大剣を両手持ちにし、天に向けるとバークマン様の全身から魔力が一気に放出する。
バークマン「これは俺への『褒美』だ。ゆっくりと味わって精進しろ!!『剛重破斬』!!」
縦への大振りと同時に、重き剛の大きな斬撃が地面を縦に砕き進み、地面に落下する私目掛けて襲い掛かる!
駄目だ。『受け身』の体勢を取ったとしても間に合わない!!ここは__
ドゴォォォォォォォォン!!!!!
炎の騎士団員達『………。』
カレンを含めた炎の騎士団員達、バークマンの必殺の剣術技術である『剛重破斬』は『剛破斬』の強化版、剛の力強さに剣士の全体重を足し合わせた強力な斬撃は。
セリスティアが地面に落下した寸前に直撃すると共に塀を超える大きな土煙を生み出す。
あんな攻撃を食らえば流石のセリスティアも逃れられない、炎の騎士団員の何人かが口を開き呟く。『終わった。』『あれはもう死んだな…。』『これは流石に無理だろ…。』と
バークマン「………。」
決着が付いたと判断したのかバークマンは大剣を背中の鞘に収め、この場から離れ始める。
カレン「……セリス。」
レイム「カレン、あの状況では流石に無理だ。決闘はバークマン隊長の勝利、直ぐに審判としての裁決をするんだ。」
カレン「っ!!」
それもそうだ。流石のセリスティアも歴戦の騎士であるバークマン相手では敵わなかったとカレンは理解したのか、直ぐ様に
カレン「し、勝負あり!勝者、バークマ__」
その時だった。
土煙の中から一度の足音と聴こえると共に魔力の気配を感じた。カレンは勝敗の結果を止め、同じくバークマンは後ろを振り向く、そんな筈が無い。
『剛重破斬』を令嬢如きに受け耐えられる訳が有り得ない。全員の目線が、土煙の中の様子を向けられる、バークマンはじっと土煙を見た瞬間、土煙の中から炎の斬撃がバークマンに向け放たれる。
バークマン「何っ!!?」
予期せぬ遠距離からの炎の斬撃が放たれた事に驚きを隠せないバークマンは大剣片手による縦一閃で、炎の斬撃を両断する。
カレン「……どうやらまだ。決闘は終わっていない見たいですね、バークマン殿。」
コンロッド「おいおいおい、こんな事があり得るのかよ!?」
レイム「信じられん…。」
一振りの横一閃で、土煙は瞬時に掻き消す、その中から砂埃まみれのドレスワンピース姿の赤髪の令嬢が右手に剣を握り締めながら、微笑んでいた。
バークマン「なっ!?」
セリスティア「生憎だけれど、そうやすやすと負けたくないのよね、だから私も、全力を尽くさせて貰うわ!!」
私は自身の肉体に炎の魔力を『肉体属性付与』させる。
さぁ、この決闘の第2幕を始めましょうか、バークマン・H・レッドホット、ここから先は、私の反撃の時間よ!!




