悪役令嬢、生まれて初めての王都を巡り周る。
セトランド王国、その王都は其々の市街地が存在する。
先ず、貴族達の住まう屋敷住宅街や高級店舗が存在する『西市街』。彼処にはエレイナお姉ちゃんの母方の実家もとい、マリアンヌ様の実家の屋敷がある。
ゲームのメインの舞台である貴族達の通う『エンディミオン魔法学校』が存在する『東市街』。学校以外にも近くには学生達の為の店と、冒険者達の活動拠点地である『冒険者ギルド』が存在する、其処でゲームの主人公にして魔法学校唯一の平民学生であるアリス・ホワイトは、学費を稼ぐ為に学業しながら冒険者活動をするのだ。
数多くの市民達が暮らす住宅や、商人達が経営する店舗、王国都市部中央ド真ん中には、ゲームの重要舞台の1つである『アルカディアス大聖堂』。伝説の白の聖女が使われた『聖剣』の眠る場所がある『中央都市部』。
最後に。『中央都市部』のその奥にあるのが王族である『セトランド王家一族』が住まいし巨城『セトランド王城』。城の正門前付近には『炎の騎士団』を始め『大地の戦士団』『水の遊撃団』『風の魔導団』と言うセトランド国王直属の4大師士団の各屯所と団員寮が存在する。以上がセトランド王国の全体構造だ。
そして現在、私達の乗る馬車は中央都市部西店舗区域近くにある停車場に馬車が停まる、其々の荷物の入った鞄を手に握り持ち、慎重に馬車から降りる私達。
セリスティア「遂に、遂に来たぁ!セトランド王国!!その都市部にぃ!!」
私は興奮のあまりか、セリスティアに転生しての影響なのか、生まれて初めて故郷の田舎から都会へと上京した学生の様に両腕を思いっ切り挙げて万歳してしまう。
周りの通行人達は私の行いを見て、一瞬だけ眼にすると、クスクスと微笑みながら歩き去って行った。隣に立ってたレイラがコホンとわざとらしい一息をして私を叱った。
レイラ「お嬢様、生まれて初めての本国の地を足にして興奮高ぶるのは分かりかねますが、流石にそれは令嬢として恥ずかしいですよ。」
セリスティア「アハハ、御免なさいレイラ、初めての王国に上京したせいでつい調子に乗ってしまったわ。」
レイラ「兎に角、今後はこう言った事はお控え下さい。」
するとカレンは笑いながら、私達に言った。
カレン「まあ良いじゃないかレイラ、たまにはこう言った子供らしい事をしても。」
レイラ「カレン様まで…。はぁ、弟子は師匠に似ると言うのは正にこれですか…。とは言えお嬢様、王都に到着したら先ずは最優先事項の事があります。」
私は瞬時に、レイラが言う前に素早く答えた。
セリスティア「はーい!中央街の何処かにある『雌牛の足跡』と言う宿屋さんに向かい、其処の女将さんであるマーサさんと言う人から、お父様から渡された紹介状を渡すのが先でしょ?」
レイラ「そうです。ですのであまり寄り道するのは駄目です。」
セリスティア「えー!良いじゃないレイラ!本のちょっとだけで街を周りたいしさー!レイラだって本当は生まれて初めての王都でしょ?私達と一緒に楽しく街を周ろうよ。」
レイラ「し、しかし…。お嬢様のメイドとして、流石にそれは…。」
するとカレンがレイラの肩をポンと軽く叩いてから、微笑みながらレイラに言った。
カレン「セリスの言う通りだレイラ。人間たまには肩の力を抜いて少しだけ羽目を外したらどう何だ?私がレイラだったら迷わず羽目を外すぞ。」
レイラ「ですが…。」
カレン「心配する必要は無い、途中、何かあった時は護衛として私が対応するから。」
そう言われてしまうとレイラは溜息を吐いてから致し方無いのか、彼女は微笑みながら私に言った。
レイラ「致し方が有りません、分かりました。今回だけですよ。」
レイラへの了承を得た私達3人はこのまま、中央都市部へと楽しく観光をする様になった。店内から数多く響かす来店客達の賑わう楽しい声、それは老若男女問わずに。
セリスティア「それにしても、中央都市部は確か、お店が結構あるって言われてるけれど、店舗だけじゃなく露店も結構あるんだね、まるでお祭り見たい!」
カレン「そうか、そう見えるのかセリスは、この王都では年中お祭りの様な賑わいなのさ、特に彼処の肉の串焼き屋の串焼きはとても美味しいんだ。」
そう言いカレンは指差した先の赤いテントの屋台がある、屋台の中から香ばしい焼いた肉の匂いとジュージューと肉を焼く音が聴こえると、私は無意識に口から涎を垂らしてしまう。
セリスティア「はっ!?」
カレン「ハッハッハ!そんなに食べたいのか!」
セリスティア「もうっ!カレン!」
私が涎を垂らしてるのを見たカレンはまたもや笑い出すと、私は頬を膨らませながらカレンを怒る。
レイラ「全く、お嬢様ったら…。」
そんな光景を見ながらレイラも同じく微笑むと、私達3人はそのまま串焼き屋の屋台へと足を運ぶ。
レイラ「それにしても、お嬢様があんなに楽しく笑うのは1年振りです。」
カレン「そうだな、昨年は私との実戦訓練や迷宮攻略で己を磨いて、余りに娯楽と言った楽しみ事が一度も出来なかったからな。」
レイラ「はい、ですが今のお嬢様は以前より、エレイナ様達ご友人等と共に過ごした頃の活気さが戻ってます、あの様にお嬢様の元気良く微笑ましさは本当に何時以来なのでしょう。」
カレン「……確りと見てるんだな、セリスの事。」
レイラ「……もう何年も、伊達にお嬢様のお付きメイドを勤めていませんから。」
自分の仕える主が昨年以上に元気を取り戻して本当に良かったレイラ、そんな話をしてる内に、セリスティアは既に串焼き屋の屋台の前に立ち、大きく右手を振りながら、レイラとカレンの2人を元気に笑顔で呼び掛ける。
セリスティア「おーい!レイラ!カレン!2人共早く早くー!美味しそうな匂いがしてもう我慢出来ないよー!」
カレン「ああ、直ぐに行く!」
レイラ「お嬢様ーっ!あまりお店の前で元気に浮かれないで下さいね!」
私の呼び掛けに誘われ、2人は串焼き屋の屋台へと向かう、私達3人は串焼き屋から豚肉の串焼きを6本購入し、1人2本ずつ分け合って仲良く屋台の前で串焼きを食べた。
乙女ゲームの世界、悪役令嬢になる前のセリスティアに転生してから早くも5年の月日が経ち、私は生まれて初めて、外食と立ち食いをした。食べたのは屋台の唯一のお薦め品である豚肉の串焼き{1本銅貨2枚}、口に入れた瞬間、焼いた肉とは思えない程の柔らかさと、中から肉汁が溢れ出て旨味が増す、しかも塩だけで味付けしてるのに塩っぱさが無い程。
セリスティア「何このお肉!?美味しい!」
カレン「だろう、此処の屋台の料理はどれも値段が安くて味も絶品何だ。特に此処の串焼きはな。」
串焼き屋の親父「ハッハッハ!いやあ、俺が作った特製の豚肉の串焼きをこんなに元気良く食べるお嬢さんは生まれて初めてだわ!」
串焼き屋店主の親父さんは、私の食べっぷりを見て喜ぶ、それにしてもこの豚肉、本当に柔らかくて美味しい。
セリスティア「この豚肉は特別な品種何ですか?」
串焼き屋の親父「良いや、これは安くて買える普通の豚肉だ。」
そりゃそうだ。豚肉は栄誉があるから。
串焼き屋の親父「と言っても、串焼き作る為に使ってる薪の代わりにこれを使ってるからな。」
親父さんは足元にあった木箱の中から数枚の葉っぱを私達に見せる。メイドであるレイラはその葉っぱが何なのか先に答えた。
レイラ「それは確か、グリーンハーブでしたね?」
串焼き屋の親父「お!メイドのお嬢さんは察しが良いね!このハーブを、薪の上に乗せてから火で燃やして串肉を焼くんだ。その栄誉が煙がブワワ〜って出て焼いてる串肉の中に入るんだ。」
ああ、確か前世であったわね、薬草料理だっけ?こう言うの、私が微笑みながら串焼きを食べてる処を見て喜んだ親父さんは何と串焼きを1本私に手渡して来た。
串焼き屋の親父「こんなに喜んで食べてくれる、まさか俺の串焼きが貴族のお嬢様の口にも通じる何て、本当に店をやって良かったわ、これ、俺からのサービス。もう1本美味しく食べてくれ!」
セリスティア「あ、有難う御座います!」
レイラ「良かったですね、お嬢様。こう言った機会は滅多に有りませんよ。」
サービスの3本目の豚肉の串焼きを手渡して食べる、ああ、本当に柔らかくて美味しい!
カレン「本当に良い笑顔で食べるな、セリスは。」
それからと言うもの、私達3人は色々な露店へと巡りながら歩いた。綿菓子屋があったら直ぐに食べたり、トカゲとヘビの干物とか販売してる所とかあったり、たまに女の子らしいアクセサリーの露店があったりと。
レイラ「お嬢様!あんまり私達から離れないで行動して下さいねー!」
セリスティア「分かってるわよー!」
そう言いながら店の沢山ある方角へと向かって走る私、果物屋、魚屋、薬屋と色々な露店が揃ってる最中、私はある露店に足を止める。色々な小物が商品棚に置かれてあるけど変な形の物ばかりだ。私は商品の1つである白い粉の入った小瓶を眼にする。
セリスティア「………粉?」
魔女風の老婆「気になるかい?」
セリスティア「うわあああっ!?」
何処からから気配無くこの小物屋の店主らしきお婆さんが零距離で顔を出す、お、驚いた…。
魔女風の老婆「そんなに驚かんでくれよお嬢ちゃん、ビックリして魂が飛び出す所だったわい。」
セリスティア「ご、御免なさいお婆さん、この露店、何か変な小物ばかり売っててつい、眼にしてて…えっと、此処は何の露店なのですか?」
魔女風の老婆「ああ、此処かい?魔道具屋だよ。」
セリスティア「魔道具って、あの魔道具ですか?」
魔道具屋の老婆「そうだよ、因みにお嬢ちゃんが眼にしたこの粉の小瓶はね、アタシが作った特製の媚薬さね。」
セリスティア「媚薬!?」
この粉見たいな物が媚薬って、性的行為に使うあの!?てっきり水の様な液体型かと思った…。そう思い込んでるとお婆さんはこの媚薬の使い方を私に説明した。
魔道具屋の老婆「これはね、水で薄めて使わなきゃならないのよ、濃く使っちまったら意識が飛んじゃうからね、まあ、異性なら兎も角、同性相手の場合なら話は別じゃが…。」
セリスティア「ど、同性って?」
魔道具屋の老婆「ん?何じゃ、お嬢ちゃんは知らないのかい?このセトランドは極稀に男同士や女同士の恋沙汰、特に御貴族の夫人様がこっそりと買いに来たりもするからねぇ〜。まあ、お嬢ちゃんにはまだ早そうだけど興味はあるかい?」
興味は…まあ正直あるけどねお婆さん、私一応12歳だから、現実からしたら小学6年生の女の子に媚薬を売るってのは流石に年齢制限で買えず処か逆に違法だけど、その時、私は何故か粉末媚薬を使って興奮した全裸のエレイナお姉ちゃんやエリシア、カレンにレイラの4人との無意識にピンクな想像する。
いやいやいやいや!何で4人のあんなエッチな想像をしてるの私は!?
カレン「おーい!セリスー。」
レイラ「お嬢様ー。」
セリスティア「はっ!!」
瞬間、2人の呼び声が後ろから聞こえ、振り向くとレイラとカレンの姿が見えてくる、ま、不味い、私が媚薬を眼にしてる所を2人に見られたら…。取り敢えず私は丁寧にお婆さんにお断りしながら他に何か商品があるか聞いてみた。
セリスティア「アハハ…お、お婆さん、これは流石に遠慮しておくわ、ほ、他に何か無いかしら?た、例えば、ほら、女の子が可愛くなる髪飾りとか?アクセサリー見たいなのは…。」
魔道具屋の老婆「髪飾り?アクセサリー?ああ、生憎だけどそう言った物は別の露店で売ってるよ。」
ガーン、売ってないのか…。まあこう言った怪しい店にはアクセサリーらしき物は何1つも無いのは残念だけれどね。
魔道具屋の老婆「まあでも、1つだけあるにはあるよ、ちょいと待ってなさい。」
そう言うとお婆さんは露店の裏に周り、何かを探し始める、すると2人が私を見つけて駆け付けて来た。
レイラ「お嬢様、此方にいらっしゃったのですね。」
カレン「この露店は、ほぉ、魔道具屋か…。セリスもそう言った物に興味津々になって来たか。」
セリスティア「ま、まあね…。」
まあ正直に言えば内心、魔道具にも興味はある、今後の迷宮探索や戦いで役に立てるなら欲しい物は欲しいけど、露店で販売されてるのは恐らく全部中古品の可能性が高い、最悪、中に粗悪品もあるかもしれない。
私はそう考えていると、裏にて探し物を探し終えたお婆さんが小箱を持って戻って来た。
魔道具屋の老婆「お待たせ、これはどうかね?」
お婆さんは小箱の蓋を開けて中身を私達に見せる。中には白色のヘアピンの上に黒い薔薇の華を模した髪飾りが3つ入っていた。
カレン「綺麗な髪飾りだな。」
セリスティア「そうだね、お婆さん、この髪飾りは一体?」
魔道具屋の老婆「ヒッヒッヒ。これは『反色の華飾り』さ。これを髪に付けるとあら不思議、着けた人の髪の色と髪飾りの華の色が逆転するんじゃよ。」
私が『超鑑定』の技術で調べた処、確かに効果には装備者の髪の色が髪飾りの華の色と逆転すると記されている、戦闘では不向きで何の役にも立たないけど…。何か面白そうじゃない!
セリスティア「お婆さん!この髪飾り買うわ!レイラお願い!」
レイラ「ま、まあ、髪飾り程度なら購入には構いませんが…。それでお幾らですか?」
魔道具屋の老婆「そうさね、本来なら銀貨1枚じゃが…。お嬢ちゃんが気に入ったなら特別に銅貨5枚で大負けするよ。」
レイラ「銅貨5枚ですね、畏まりました。」
レイラは髪飾りを購入する為にポーチから銅貨を5枚取り出し、お婆さんに支払う。
カレン「良かったなセリス、欲しい物が買えて。」
セリスティア「有り難うレイラ!大好きよ!」
魔道具屋の露店を後にした私達3人は、次なる露店へと周ろうとした瞬間、近くからリーンゴーンと鐘の音が繰り返しながら鳴り始めた。
セリスティア「ん?ねぇ、今の鐘の音は何だったの?」
レイラ「恐らく、大聖堂の鐘の音でしょう、お嬢様、もうすぐ夕方時ですのでそろそろ例の宿へと向かいましょう。」
セリスティア「そうね、今日は色々と疲れたし、また今度ゆっくりと街を見て周りたいけど、レイラ、カレン、その前に見たい場所が1つあるの…。」
*
私が見に行きたい場所、それは物語の重要な舞台の1つにして、この王都の中央都市部にあるアルカディアス大聖堂。私達は今、その大聖堂の出入口前に足を止めながら見上げている。
セリスティア「実在に見てみると本当に大きい…。」
カレン「実在?」
セリスティア「ううん、此方の話。」
ゲーム本編では本来、アリスが聖女として覚醒させるイベントで聖剣はこの大聖堂に封印されてある。けど、その聖剣は今、私に継承されて無いのかもしれない、だから一応、念の為に此処に尋ねて来たのは良いけど…。
カレン「大聖堂か…。叔父上からはあの日、セリスが聖女として覚醒した同時期に大聖堂の中に封印された聖剣も光り輝いたそうらしい…。」
レイラ「だとしたら、お嬢様の所持してる聖剣は…。」
カレン「……ああ、私の考え次第では、恐らくは。」
セリスティア「……ねぇ、まだ時間があるならさ、試しに大聖堂の中を見に行かない?私、聖女と言うのが何なのか物語の中でしか知らないし、もしかしたら、私の知らない事もあるかもしれないし。」
レイラとカレンは、私は聖女の事をもっと知りたいのか、互いに顔を合わせ、微笑みながら私に目線を返して言った。
レイラ「私としては、本来なら駄目ですが、お嬢様が知りたいのでしたら、構いません。」
カレン「セリスが知りたいなら、私も異論反論は無い、師匠として共に見届けようじゃないか。」
セリスティア「2人共、有り難う。」
レイラ「さぁ、急ぎ中へ参りましょう。お嬢様の知らない事があるかもしれませんから。」
こうして私達3人はアルカディアス大聖堂の中へと入って行った。
聖堂の中は静寂さに満ちていた。左奥には壁と接続されていた巨大パイプオルガンが聳え立っていた。その存在感と音の迫力に圧倒される程に、其処には本日の担当らしき修道女が座りながらオルガンを弾き、パイプから音が鳴り響かす、天に住まいし神々や天使様へ届くかの様に。他にも『十字架』『聖書』『赤薔薇の鉢』『聖杯』其々を手に抱え持った修道女のステンドグラスが左右に設置されている。他にも、地に種を植える修道女の横姿、太陽と鹿・兎・犬猫が歩く横姿。赤子を抱き抱える母親と天使に向けて願う姿と言った。まるで絵本の物語の様なありとあらゆるステンドグラスを見上げながら、大聖堂の奥まで進む。
セリスティア「うわあ…。実際に大聖堂の中を直で見てみると、並の教会よりも凄く広くて大きい…。」
カレン「このアルカディアス大聖堂は、セトランドの中でも1番歴史のある建物でもあるんだ。」
セリスティア「それって、お城よりも?」
私がそう言うと、カレンは頭を抱え考えながら答えた。
カレン「まあ、そうだな、何せセトランド王家より昔から存在してあったと子供の頃、昔、亡くなられた母上から聞いた事がある。何せセトランド王国は。『白の聖女と黒の魔王』の物語に出たあの最後の王国。、。をモデルにしたと言われている。」
最後の王国、物語では国の名前は記されていないが物語序盤に出た。国王が天の神々に平和を願った場所の1つにして、後のセトランド王国となった場所でもある。
恐らく、この大聖堂は初代王家の時代より前から建てられた可能性が高いだろうと私は考える。
セリスティア「最後の話では、魔王を倒した初代聖女は聖剣をこの大聖堂に封印し、聖女は最後の王国の王子と結婚し、王妃となった。」
それが、初代聖女の血筋を引いてるのは今のセトランド王家なのだ。しかし、気になる事が1つだけあった事をレイラは思い出しながら、私とカレンに言った。
レイラ「先程の、大聖堂に聖剣を封印した。と、なりますと、現在、お嬢様が所持している聖剣は大聖堂に封印された物なのでしょうか?」
セリスティア「……それは、真相をこの眼で確かめて見ないと分からないわ。だから、取り敢えず奥へ進もう。」
私達3人は大聖堂の奥にあると言われてる、聖剣の封印された祭壇へと足を運ぶ。私が聖剣を所持してるとなれば、大聖堂に封印された聖剣は今も尚、何処かへと消えて王国中が大騒ぎになってる筈だ。けど、静か過ぎる…。聖剣は私が所持してるのに何故、大聖堂はこんなに落ち着いてるの?
その答えをこの眼で見た私達は驚愕した。
カレン「……そんな馬鹿な、あり得ない。」
レイラ「……こんな事が、しかし、目前にあるのは確かに…。」
セリスティア「………。」
そう、初代聖女が封印した聖剣は、今も尚、この大聖堂の祭壇にて女神と天使達の石像に見守られながら、封印され続けていたのだった。
ステータスプレートの大幅アップデートを更新致しました。
セリスティアの現在の総合値
基本情報
名前:セリスティア・K・クラリスロード
性別:女
年齢:12
属性:炎+光
職業:貴族令嬢+聖女
*
総合値
Lv:34
HP:2962/2962
MP:5013/5013
攻撃力:301+153={454}
魔法力:668+202={870}
器用力:322+174={496}
防御力:314+148={462}
機動力:395+199={594}
増加システム・OFF。
*
所有技術
『聖女の加護EX』『銀竜の加護EX』
『光魔法{下}3』『闇耐性{弱}3』
『炎耐性{弱}3』『炎魔法{中}3』
『属性付与8』
『火球9』
『炎鞭5』
『爆炎5』
『回復3』『治癒3』『光球1』
『読書10{最大}』『超鑑定1』
『下級剣士{弱}6』『回避動作{中}7』
『反応速度{中}3』『魔法剣10{最大}』
『魔法動作{中}1』
『魔力操作{中}7』『投擲{弱}3』
『釣り5』『立体機動10{最大}』『瞬速2』『強化10{最大}』
『硬化6』『突撃10{最大}』
『受け身10{最大}』『跳躍8』
『再撃{弱}7』『剣速{中}5』
『剣術・受け流し10{最大}』
『剣術・居合斬り9』『剣術・全力斬り9』
『集中10{最大}』『瞑想10{最大}』
『自然回復・体8』『自然回復・魔8』
『不屈EX』『盾破壊1』
『魔法破壊2』
『呼吸法6』『交渉術1』
新たに会得した技術一覧
『防具破壊{アーマーブレイカー}1』
○低確率で敵装備の防具破壊。熟練度の上昇により防具破壊の確率が増す。
『連舞1』
○近接戦による2人以上の連携攻撃での攻撃の威力な上昇。熟練度の上昇により威力が増す。
『体術{弱}3』
○拳技・脚技による体術会得で獲得する基本技術、熟練度の上昇により威力・命中率が増す。
『体術・正拳突き1』
○体術技術の基本技で敵単体に強烈な素早い突きを繰り出し放つ、低確率で敵にクリティカルダメージを与える事が出来る。熟練度の上昇により威力・会心率・命中率が増す。
『体術・回し蹴り2』
○体術技術の基本技で身を回しながら敵単体を蹴り飛ばす、低確率で敵にクリティカルダメージを与える事が出来る。熟練度の上昇により威力・会心率・命中率が増す。
『体術・鉄山靠1』
○セリスティアの前世での格ゲー知識で自己流上級体術。並足揃えて膝で軽くしゃがみ、踏み出して敵の足を引っ掛けて下方向に向かって背中で体当たりする。威力と命中率は高い、熟練度の上昇により威力・命中率が増す。