表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/53

謎の少女登場!悪役令嬢、謎の少女と共にスタンピードの元凶である迷宮主に挑む。{前編}

防戦一方の戦いの最中、1番後列の場所にて今こそ、スタンピードの元凶の元となる迷宮主との戦いが始まろうとしている。


方や人間、悪役令嬢にして聖女。セリスティア・K・クラリスロード。


方や迷宮主であるレッド・ホブゴブリンとその側近、棍棒持ちと斧持ちのアームド・トロールが1匹ずつ。


互いに見つめ合いながら、慎重に戦闘態勢を構えたまま、特にレッド・ホブゴブリンは額に汗を流し、牙を唸らせながら私を睨み見つめる。たった1人でこの魔物の大群の中を突破した事に私を強敵として認識しているのだろう。


お互い体勢を構えたまま動けない、私と迷宮主の額に流れる1滴の汗が地面に落ちた瞬間、戦いが始まった!私は瞬時に迷宮主目掛けて左手で爆炎を放つ。


セリスティア「『爆炎ブラスト・ファイア』!!」


左手から放たれた大きな火球が迷宮主に向けて放たれる、しかし迷宮主は会話の様な吠え方をすると左右に立つ2匹のアームド・トロールが自らの身体を使って、迷宮主を守る壁となって私の爆炎を防ぐ。


やっぱりそう簡単には行かないか…。


迷宮主は吠える様な命令口調を言い放ち、2匹のアームド・トロールは武器を振り下ろしながら私に襲い掛かる!


2匹のトロールによる武器での攻撃が振り降ろされると共に中央突破で回避。それと同時に回転斬りで2匹のトロールの片足を斬り込んで行く。右側の棍棒持ちには左足を、左側の大斧持ちには右足と其々。


そのまま中央突破を決めた私は迷宮主に斬り掛かろうとした途端。右の視界から大斧持ちが両手で大斧を持ちながら私を両断しようと、振るい掛かる、しかし私は振るい放たれた大斧を軽くジャンプしてから回避と同時に、大斧の刃を足場代わりに踏み付けてから再びジャンプし、大斧持ちの頭目掛けて右の回し蹴りを繰り出す!!


私の蹴りを食らった大斧持ちは視界が揺れて脳震盪を起こしたか、動きが混乱していく、この隙を逃さない私はこのまま片方の敵を倒す為に大斧持ちに追撃を仕掛ける、しかし、私の行動を読んだのか迷宮主は指示すると、背後から棍棒持ちが私に不意討ちがてら棍棒を振りに掛かる!


セリスティア「『剣術・受け流し』!!」


しかし私は『受け流し』で振り放たれる棍棒の軌道を地面に流してから、2匹のアームド・トロールから一旦距離を取って後退する。


セリスティア「ふぅ……。」


呼吸を整える最中、棍棒持ちと一時的な脳震盪が治まった大斧持ちは目線を私へ向け吠えながら、武器を振り回してまた私に襲い掛かる!!


個体名:アームド・トロール【暴走状態】

Lv33{右側・棍棒持ち}。

所有技術。

『物理耐性・打{中}8』

『物理耐性・斬{弱}9』

『連携力{中}5』『打撃術{中}7』

『反応速度{中}7』『気配感知{中}6』


個体名:アームド・トロール【暴走状態】

Lv31{左側・大斧持ち}。

所有技術。

『物理耐性・打{中}8』

『物理耐性・斬{弱}9』

『連携力{中}5』『斧術{中}6』

『反応速度{中}7』『気配感知{中}7』


肥満体型ながらに何て連携力の高さなのか。『反応速度』と『気配感知』の技術熟練度の数値が高いのか攻撃の動きも良い、と言うかこの状況…。


セリスティア「正直に言うと、少し不味いわね……。」


形勢は不利、と言うか、私1人だけではキツい。単体なら兎も角、ボス級の敵を3匹、いや、正確には指示ばかりしてるレッド・ホブゴブリンを除けばアームド・トロールの2匹のみ。迷宮主の前に先ずは厄介なあの2匹のトロールを何とかしないと。


そう考えてる内に、迷宮主の吠える命令指示が叫び放つと共に2匹のアームド・トロールは武器を振り挙げながら再び私に襲い掛かる。しかも今度は攻撃の速度が速くなっている!


大斧持ちは薪割りの様に私を真っ二つに両断しようと大振りで縦に振り下ろす!だけど私は縦に大斧が振り降ろされると同時に『剣術・受け流し』で横へと逸らして回避する。


しかし、後方から棍棒持ちが現れ、野球の4番バッターの全力のフルスイングを私に向けて繰り出される!私は再度、受け流ししながら攻撃を回避すると同時に後退するも、2匹のアームド・トロールは容赦無く私に追撃仕掛ける。


2匹のトロールは吠えながら、縦横無尽に武器を振り回し息の合う連携攻撃で私を押し出して行く。対して私は受け流しと回避のみで反撃の隙を与えないでいる、迷宮主の命令によるものだろう、動物じみた吠える様な喋り方で会話内容は分からないけど表情はニヤリと笑ってる。不味いと思った私は一気に距離を取って居合切りの体勢に入る。


セリスティア「技術発動!剣術・居合ぎ……。」


技術を発動しようとした矢先、2匹のトロールは互いの武器を重ねてからの息の合うフルスイングを同時に私に向けて放つ!不味い、攻撃速度は此方の方が上、私は剣で防ぐと同時に『硬化』の技術を発動させて防御力を一時的に上昇するが…。


セリスティア「ぐっ!?きゃああああっ!!」


何とか防御態勢に入るも、2匹のアームド・トロールの息合った連携攻撃の威力が高過ぎたのか、私はそのまま身を思いっきり吹っ飛ばされると共に手に持った白金の剣を落としてしまう。


しかも運悪く、吹っ飛ばされた先は魔物の大群の中。


セリスティア「ぐ、うう…。」


何とか私は立ち上がろうとするが、右手に持った剣が無い事に気付き、周りを見渡すと、近場にて私の剣が地面に突き刺さってる所を見つける、私は急ぎ剣を手に取ろうと向かおうとした瞬間。


迷宮主の遠吠えじみた命令で魔物達は私が剣を取らせ無い為に道を塞ぎ、全方向を包囲させる、奥の2匹のアームド・トロールは攻撃をして来ない。恐らく、迷宮主の指示だろう、2匹のトロールに代わって囲んだ魔物達が私にトドメを刺そうと1歩、また1歩と一斉に私に近付いて来る。


嘘でしょ…。このまま原作ゲーム本編に突入せずに私が死ぬ?セトランドへ行けずに?エレイナお姉ちゃん、ノービス、エリシアと再会せずにこのまま死ぬ?


そう意識しながら、魔物達は一斉に私に向かって飛び掛かる。だったら最後まで足掻こう、剣が無くても、まだ拳と脚が…。


少女の声『双剣術・渦潮うずしお斬り!!』


私を襲おうとした魔物達は一斉に何者かによって身体を斬られ、その衝撃で吹っ飛ばされたまま地面に倒れ絶命する。


セリスティア「………え?」


絶体絶命の最中、襲われそうになった処を突然と私の目の前に現れた少女の登場で、危機を脱した。


私を助けた彼女は一体…。





時間は数分前に巻き戻る。馬車列を守り続ける冒険者達は意地と根性でカバーしながら全身全命を賭けて、押し出し続ける魔物達を1体ずつ、1体ずつと倒していく。


アイザック「剣術・一文字斬りぃ!!」


冒険者ギルドセトランド支部所属の冒険者一行がリーダーであるアイザックはアームド・ホブゴブリンを両断する。


シンシア「このおおおっ!!」


アイザックに続けるかの様にシンシアも槍での会心の一突きを真っ向から襲い掛かるポイズンクローリザードの額に貫き刺し絶命させると、駆け出しながら次々と襲い来る中型の魔物達を槍で斬り込んで行く。


カレン「『剛破斬』っ!!」


傭兵達と共に馬車列を護りながら、カレンの剛破斬が突進するロックバイソンを一撃で両断する。


カレン「今だ!!掛かれぇ!!」


傭兵達『うおおおおおっ!!!』


カレンの強い士気に影響された傭兵達は一斉に魔物達に突撃する。すると別方向から新たなロックバイソンが馬車列に向かって突進する!


カレン「やらせるか!!」


カレンは素早く盾でロックバイソンの猛進を防ぎ止める、しかし後方からもう1体のロックバイソンがカレンを素通りして馬車列に向かって突進して来る。


カレン「しまった!!」


カレンは押し出そうとするがロックバイソンの突進力が強いせいか中々抜け出せない、このままでは間に合わずに馬車が幾つか破壊されて犠牲者が出てしまう!


その時だった!


女の声『そうはアカンでぇ!!』


ドゴォォォ!!


誰かの武器による大振りと共にロックバイソンの頭部に命中、防御力の高い頑丈なロックバイソンの皮膚が粉々に砕かれそのまま地に伏せて絶命する。


女「そのまま抑えてな!!」


カレン「何!?」


カレンはロックバイソンを押し止めると、女は両手に持った大型武器を思いっきりフルスイングしてロックバイソンを強く叩き込み、一気に吹っ飛ばす。


女「協力感謝するで!騎士はん!」


突然と助けに現れた彼女を見てカレンは驚いた。服装からして少し派手だが、手に持った武器は彼女の背をも少し超えた大型のメイスロッド。カレンは恐らくあの傭兵達の仲間だろうと意識し考えてると、女はカレンの考えに察したのか話し掛けた。


女「ウチの話は後でええ、それよりも騎士はん、あの魔物達をどうにかせんとアカンで!」


カレン「……確かに、互いに自己紹介をする暇は無さそうだが、せめて名前だけは教えてくれないか?」


女傭兵「生憎と、事情があって名は言えんのや、せやけどそうやね…。ウチの事は通りすがりの女傭兵と呼びや。」


また新たな魔物達が一斉に馬車列へと向かって襲い掛かる、1人の女騎士は剣を、もう1人の女傭兵はメイスロッドで2人同時に目前に迫り来る魔物達に向かって大きく振るい放ち、魔物達を吹っ飛ばしながら倒して行く。


するとセリスティアのいる1番奥の後方から大きな衝突音が響き、女傭兵はそれに気付く。


女傭兵{あの戦闘音、どうやら()()()はやっと合流出来たようやな、なら後は、妹の補佐を姉であるウチが引き受けるあるのみや!!}


カレン{セリス、此方の方は大丈夫だ。安心して迷宮主を倒してくれ!}


謎の女傭兵の参戦により、スタンピードでの戦況は少しずつながらに押し込んで来た。





一体何が起きたのか?


絶体絶命の最中、魔物達は一斉に私に飛び掛かろうとした瞬間、予期せぬ乱入者の登場と共に周辺の魔物達を斬り込みながら私の前に現れた。その乱入者の正体は短い黒髪の少女の後ろ立ちだった。


少女「………大丈夫?」


すると少女は右の剣を後ろ腰の鞘に一旦納めてから、まだ立っていない私に右手を差し伸べてながら、笑顔で話し掛けて来た。


少女「立てる?まだ戦える?」


セリスティア「……ええ、まだ戦えるわ、有難う。」


私はこの少女の手を掴み立ち上がろうとした瞬間、少女の背後からポイズンクローリザードが少女に不意討ちで毒塗りの爪で斬り掛かろうと強襲する。


セリスティア「っ!このまま頭をしゃがんで!!」


少女「へ!?」


少女は私の言われた通りに頭を下げると、私は右拳を力一杯握り締めて襲い跳び掛かるリザードの腹部目掛けて渾身の鉄拳を打ち込む!!


私の拳を腹に深く受けたポイズンクローリザードはそのまま口から嘔吐物を噴き出しながら地面にピクピクと倒れる。


セリスティア「すぅ…。カレンから体術を学んで正解だったわ。」


少女と互いに背中を合わせながら、周りの魔物達と対峙する。目的は2つ、先ずは近くに刺し落ちた剣を取り戻す、もう1つはこの状況を打破する事、だとしたら…。


セリスティア「誰かは知らないけれどお願いがあるの、私が剣を拾うまでの間で構わないから、後ろの魔物達の方をお願い。」


少女「剣?」


少女はセリスティアの目線の先に、白金の剣が少し離れた先の地面に突き刺さってるのを見つける。


少女「要はあれやろ?後ろの敵はアタシがやってくれって事やな?」


セリスティア「そう言う事、お願い…。」


私のお願いが届いたのか少女は微笑みながら私に言った。


少女「ええで!まあ言わんでもアタシが此方を引き受けるから、アンタは剣を取り戻しに行ってや!」


セリスティア「有難う!えっと…。」


私が彼女の名前を聞き出そうとした途端、彼女は苦笑いしながら自分の名前を答えた。


サリーシャ「サリーシャ、アタシの名前や。で、そっちは?」


セリスティア「セリスティアよ。」


サリーシャ「セリスっちか…。ええ名前や。んじゃセリスっち!此方の方はアタシが引き受けるで!」


セリスティア「お願いね!」


私とサリーシャは其々の役目を持ちながら目前の魔物達を相手に一気に駆け出す、私は剣を、それまでサリーシャは魔物達と戦う。


槍持ちのアームド・ホブゴブリンが私に向かって突き刺しに襲い来る、しかし私はホブゴブリンの槍が突きに来た瞬間に左掌打で受け流すと共にカウンターを打ち込む。


セリスティア「『体術・正拳突き』ぃ!!」


カウンターである正拳突きを食らったアームド・ホブゴブリンは着込んだ鎧諸共肋骨が砕かれる音と共に口から血反吐を吐きながら絶命する。


新たに前左右から3体のポイズンクローリザードが同時に私に毒塗りの爪で襲い掛かる。そう来るだろうと予測した私は回し蹴りと同時に自身の身体に『属性付与』する。


セリスティア「『肉体属性付与ボディエンチャント』&『体術・回し蹴り』!!」


属性付与によって炎属性状態となった私の回し蹴りを食らった3体のポイズンクローリザードはそのまま火傷を負いながら、そのまま地面に倒れる。私はこのまま剣に向かって群れの中を一気に突破仕掛けた。


立ち塞がる魔物達の攻撃を受け流してから1発だけ拳や蹴りを、時には火球を放ちながら突破する。


剣での後2m、もう少しの矢先にトロールが私の前に立ち塞がると同時に大振りの拳を私に向かって放とうとする。私は瞬時に後退したトロールの拳に当たらずに回避するも、打ち込んだ地面は穴が空く程の威力だ。不味いわね、トロールには打撃耐性が高い為か拳や蹴りは効かない。なら!!


セリスティア「はあああああっ!!!」


自身の精神力を集中させながら、並足を揃えて膝で軽くしゃがみ、踏み出して目前のトロールの右足を素早く引っ掛けて下方向に向かってから、私は背中で体当たりを繰り出す!!


セリスティア「『私自己流体術・鉄山靠てつざんこう』!!」


今この異世界にて私は伝説の格闘技を再現させ、私の異常的な攻撃力分の衝撃で肥満体型であるトロールを思いっきり吹っ飛ばして倒す。


前世では乙女ゲーマー以前に商店街格ゲー大会で高校生相手に優勝する程の格ゲーマーだったのよ!剣を失っても、まだ拳と脚があるんだから!!


鉄山靠を決めた私は直ぐに数m先の私の剣を素早く飛び出してから、掴み取ると背後から3体の中型魔物が跳びながら私に向かって襲い来る、しかし私は直ぐに魔法剣による燃えゆる一閃で強襲する3体の魔物達を一気に両断する!!剣を取り戻した。それよりも…。


セリスティア「サリーシャの方は…って!?」


サリーシャの無事を心配した私は彼女の現状を眼で確かめようとした途端、私は驚愕した。


彼女は、トロールの大振りを横に避けると同時に双剣で受け流して軌道を変えてから、急所である頸動脈を素早く左の双剣で斬り込む。


その後方から4体のアームド・ホブゴブリン達がサリーシャ目掛けて突っ込んで来るも、気配に察したのかサリーシャは高く跳躍し、空中アクロバットしながらホブゴブリン達の突撃を回避すると共に素早く水魔法攻撃を連射で放ち、ホブゴブリン達を倒していくと同時に地面に着地するも、四方から4体のポイズンクローリザードがサリーシャに向かって斬り掛かって来る!


サリーシャ「すぅ……。」


しかしサリーシャは小さく一呼吸しながら、4体のリザード達の毒爪による攻撃を全て、身を回転させながら双剣で受け流すと共に斬り込んで倒す。


平然としながらも、何と言う双剣さばきと身の軽い動きなのか、まるで戦場の中を1人の舞姫が舞い踊るかの様に凄い。


だが、サリーシャの背後からトロールが不意に殴り掛かろうと襲う。私はそうはさせないとトロール目掛けて攻撃魔法を放つ!!


セリスティア「『爆炎』!!」


トロールの顔面に爆炎を撃ち込み、そのまま倒れると共に私は魔物達を斬り込みながら、サリーシャの元へと駆け付ける。


セリスティア「大丈夫!?」


サリーシャ「有難さん、お陰様で助かったでホンマ。にしても、ホンマに魔物の数が多いなあ…。」


セリスティア「1番奥に立ってる迷宮主、あの赤い肌をしたホブゴブリンを倒せば、このスタンピードが納まるかもしれないわ。」


私が後方の方角に指差すと、サリーシャは私の目線を追う様に遠くに立つレッド・ホブゴブリンを見つめながら察する。


サリーシャ「成る程なぁ、けど、彼処までどうやって行くん?魔物の群れの数も尋常あらへんで?」


セリスティア「そんなの決まってる…。何も考えずに強行突破よ!!」


サリーシャ「……強行突破ねぇ。その案乗ったで!!」


私とサリーシャは同時に迷宮主の居る1番奥の後方へ向かって強行突破を一気に仕掛ける!次から次へと前方を立ち塞がる魔物達を私達2人は全力で斬り掛かる!!


セリスティア「邪魔!!」


サリーシャ「邪魔や!!」


2人は息合う様に同時に魔物達を斬り込んで倒すと同時に突破する。上から跳び出す魔物が出て来たら攻撃魔法で撃ち落とし、何方かの背後に魔物が不意討ちを仕掛けて来たら…。


サリーシャ「後ろや!セリスっち!!」


セリスティア「サリーシャ!後ろから!!」


身を回転させながら不意討ちを受け流すと同時に逆に反撃して返り討ちにする!!


セリス&サリーシャ『『瞬速』&『突撃』ぉ!!』


2人は片脚を強く踏み込むと同時に『瞬速』と『突撃』の技術を重ねて発動させ、1番奥の後方の迷宮主に向かって一気に魔物達を倒しながら突っ込む!!


セリスティア「うあああああっ!!!」


サリーシャ「そらそらそらぁ!!!」


1人は剣で魔物達を斬り込みながら駆け出し。もう1人は片手ずつ持った双剣で舞い踊りながら前方向の魔物達を斬り込んで跳び出す。


2人の乙女は怖い物知らずなのか、一気にスタンピードの1番後方まで突っ込んで行く。間近に迫った瞬間、2体のトロールが立ち塞がり突撃する2人目掛けて大振りの拳で殴り掛かろうとした瞬間。


セリスティア「『剣術・全力斬り』ぃ!!」


サリーシャ「『双剣術・霞千閃』っ!!」


2人同時に其々の武器攻撃技術が2体のトロールを一撃で斬り込んで倒すと共に駆け抜け、迷宮主のいる1番奥後方へと到達する。


迷宮主であるレッド・ホブゴブリンは驚きを隠さずに私を見つめる、まさか倒した筈の少女が今度は助っ人を引き連れて現れる何て魔物のと言えども予想しなかった事に意識していた。


サリーシャ「ほぉ、あれがセリスっちが言ってた迷宮主かいな〜?」


セリスティア「ええ、ただ彼奴を倒すには側近の2体を何とかしないとならないの。」


サリーシャ「そう言う事やな、だったら、アタシはそっちの棍棒持ちを相手にするから。」


そう言いながらサリーシャは双剣を構えながら棍棒持ちと対峙する。だとしたら私の相手は、目線を向け変えてもう1体のアームド・トロールである大斧持ちと対峙する。


さぁ、今度は助っ人連れての、再戦よ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『推しの乙女ゲームの悪役令嬢に転生するも攻略キャラが全員ヒロインなのが間違っている!?』小説家になろう及びカクヨムにて兼任連載中! 感想も宜しくお願いします!m(_ _)m
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ