私、悪役令嬢に転生してしまいました!
頭上に植木鉢を食らった強い衝撃により、悪役令嬢だったセリスティア・K・クラリスロードは前世の自分の記憶を思い出してから、早くも3日後、自室のベッドに寝に伏せた私の意識が戻った。
「ふわあ……。」
欠伸をしながら、上半身を起こすと同時に、自室にメイドが入って来ると、突然意識が戻ったばかりの私が起き上がった姿を見て、思考を停止する。
「あわわわわ………。」
「ん?あら、お早う。」
平然とした顔で、私はメイドに挨拶をすると、我に返ったメイドは驚きながら、慌てて私の部屋から出て行った。
「お、おおおお、お嬢様の意識が戻ったああああっ!!だ、旦那様ぁ!!奥様ぁぁ!!」
「………はい?」
それから暫くして、部屋にさっきのメイドと共に、私の両親らしき如何にも貴族風の夫婦が私の姿を見つめると、主に、母親は心配そうな表情から、泣き顔へと変わり、泣きながら私の元へと駆け付け、直ぐ様に私を包むかの様に、ぎゅっと抱き締めた。
「ああっ!良かったわセリスティア!貴女が無事でいて本当に良かったわ!!」
「覚えているか!?2階のテラスに置かれていた植木鉢が落ちて来て、中庭で遊んでいたお前の頭上に強く当たってしまい、意識無いまま、頭から酷い出血が流れたとは言え、数日間床に伏せていたんだ。」
説明するとこうだ。
何時もながらの傍若無人な私は、庭園を駆け出して、遊んでる途中に、2階のテラスにて掃除をしていた使用人が両手に持った植木鉢の置き場所を戻そうとした途端に、手からツルリと滑り落としてしまい。
そのまま遊んでた私の頭上にタイミング良く、ダイレクトに直撃してしまい、結果、頭から多量出血する程の大怪我を負い、そのまま意識を失ったそう。
治療を施した主治医からの話によれば、本来なら即死になる筈が、私は産まれながらに生命力が高いせいなのか、奇跡的に助かったそうらしい。
まあ、もし植木鉢が当たらなかったら、現在の私にはならなかったかもしれない。
そうそう、テラスの掃除中に植木鉢を落としてしまった使用人は本来なら即刻解雇だけれど、私の強い希望で取り消しをさせておいたわ、何せ、人間誰だって失敗はするんだし、それに私のせいで解雇何てさせたら逆に責任を感じてしまうわ。
ああ、でも、傍若無人だった娘が使用人相手に慈悲を与えた事で、この時の両親は驚きを隠せなかったわね、やっぱり頭を打って正解なのかしら?
まあ、頭を打たなかったら、私は今頃転生してなかったかもしれないしさ…。
取り敢えず、私が意識を取り戻した翌日。
朝、ベッドから起き上がると、父が見た事も無いメイドを連れて私の部屋に入って来た。
「ああ、お早うセリス、そのままで良い、朝起きて突然だが。彼女は今日からお前の世話係として新たに雇い入れた。」
「レイラ・スクルドと申します。今日付けながら、当屋敷ではまだ見習いと言う立場の身ですが、貴女様のお付きとして御世話を致しますので、何卒、宜しくお願い致します、セリスティアお嬢様。」
見た目からして私より少し歳上、もとい小学校高学年くらいの年齢の若過ぎたメイドは、礼儀正しく私に向けて、ペコリと挨拶をする。
「ええ、此方こそ宜しくねレイラ。って!?」
その時、私はレイラのある身体の一部を見て驚愕する!!
{なっ!?む、胸が大きいっ!!}
まだ年齢が小学生とは言え、何て胸の大きさなの!?実に羨ましい!!
対する私は、まだ強いて言うならば平らのまま、まだ成長期段階じゃないって感じね。
「ん?あの、如何なさいましたでしょうか?」
「え?な、何でも無いわ!」
「本来なら、セリスが12になったらお付きに仕えさせる予定だったが、あの様な事故がまた起きてしまう可能性が起こるかもしれないからな、急遽予定よりも早くこのレイラを付かせる事にしたんだ。」
成程ね、両親に蝶よ花よと過保護に育てられた影響か。また。あんな事故が起きても可笑しくは無いと、私お付きの使用人であるレイラを雇っても可笑しく無いからね。
特にこの父親は貴族ながら、仕事熱心だけど、屋敷では親馬鹿と言う立場に切り替えちゃう始末。
「む、そろそろ工房へと向かう時間帯か、セリス、念の為に一応言っておくが、部屋を出る事は許すが、屋敷の外へ出ては駄目だぞ。途中、また倒れてしまったら大変だからな。ではレイラ、後の事は頼んだぞ。」
「畏まりました旦那様。行ってらっしゃいませ。」
父は「では行ってくる。」と私に伝えると、仕事場である工房へと向かい、私の部屋を後にし退室した。
さて、突然ながらに、新しく仕えたばかりのメイドのレイラと2人きりで悪いけれど、何時までも寝巻き姿って訳には行かないしそろそろ起きましょうかなっと。
「よいしょっと。」
ベッドから起きる私は直ぐ様にクローゼットの方へと近付くと、颯爽にレイラは自分に着替えを任せて欲しいとするが、其処は自分でやろうと思う。
「お、お嬢様?お着替えの方でしたら私が…。」
「その位は大丈夫よ!私を幾つだと思ってるのかしら!?7歳とは言え、自分の事は自分でやるわ!」
そう言うと私はクローゼットを思いっ切り開け、衣服を1着取り出そうとするが…。
「………。」
あれ?そもそもこう言ったドレスタイプの貴族の服って、どうやって着れば良いんだっけ?
「お、お嬢様?」
「………レ、レイラ。」
「は、はい、何でしょうか?」
「や、やっぱり着替えさせてくれないかしら?しょ、正直こう言った服って、どう着れば良いのか分からないから。」
「………か、畏まりました。」
結局、自分の着替えはレイラに任せる事となったとさ。




