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16/53

悪役令嬢、自分の屋敷に帰還する!

翌日。


朝食を食べ終えた私達3人は後片付けを済ましてから屋敷に帰宅する準備を行い終えると。


セリスティア「焚き火の消火、良し!忘れ物も無し!荷物整頓は既に完了!それじゃあ屋敷に帰るわよ!!」


レイラ「はい。帰りましょう。」


7日間の野外訓練を終えた私達2人は森を出て、カレンと共に領地へ向かって歩いていた。


セリスティア「それにしても驚いたわ、まさかカレンが私達の暮らす領地にお仕事で用事があった何て。」


カレン「そう言うセリスもだよ、まさか私の目的地が2人が住んでる領地の令嬢とそのメイドとはね、ああ、だから苗字に聞き覚えが…。」


セリスティア「?」


何かに納得したカレンは私を見ながら理解する。


レイラ「カレン様は当領地にてどの様な用事が?」


カレン「滞在任務さ、簡単に分かりやすく言えば領地内、主に街や村の警備とかそんな物だ。時には人員不足や人付き合いとして手伝いをしたりする。」


滞在任務か、って言うともしかして会社で言う左遷見たいな感じかしら?


セリスティア「カレンだけしゃなくて騎士団の人達も手伝いに使わせたりするの?」


カレン「ん?そんなの当たり前だろう、戦うだけが騎士じゃない、困ってる人達に救いの手を差し伸べる事も騎士としての役目の1つ何だ。」


セリスティア「へぇ〜。」


要は地域密着型の騎士団って感じかな、困ってる街の人達を助けるのも騎士らしい務めだし。そう言えばゲームでのクリムゾン団長って城下町の人達からも結構慕われていたわよね。


レイラ「滞在任務となりますと何処かの宿にお泊まりになるのでしょうか?」


カレン「いや、団長の昔の知り合いの貴族の屋敷にて長期の間だけ滞在する予定だ。その為に紹介状も懐に仕舞われてある。」


そう言いながらカレンは懐から紹介状らしき封筒を私達に見せる。


セリスティア「って事はつまりその任務が終わるまでは私達の暮らす領地に居るって事だよねレイラ!?やったぁ!これでまたカレンとの訓練が受けられるわ!!」


レイラ「はしたないですよお嬢様、それにです、まだうちの屋敷だと決まった訳では無いのですから。」


セリスティア「ああ、そうだっね、私としたらつい、あ、見えて来たわよカレン!彼処が私達が暮らしてる屋敷よ!」


そう言うと私は真正面の方向を右人差し指で指す、指した先には我が屋敷であるクラリスロード邸が見えて来た。ん?門前に居るのってもしかして…。


セリスティア「おーいっ!エレイナお姉ちゃーん!!エリシアーッ!!ノービス!!」


大きな声で思いっきり手を振ると門前に立ってる3人は私達に気付いたのか、共に私の帰還に喜び出す。


エリシア「セリスお姉様!」


エレイナ「セリスティア!ノービス!今直ぐにおじ様とおば様を呼んで連れて来て頂戴!!」


ノービス「ええっ!?何で僕が!?」


エレイナ「良いからつべこべ言わずに連れて来なさい!!」


ノービス「は、はいっ!!」


ノービスは慌てながら屋敷内に居るお父様とお母様を連れに屋敷へと向かって行った。その間、2人は私の帰還を喜び出す。


セリスティア「只今2人共、結構久し振りな感じかしら?」


エレイナ「そんな訳無いでしょうが!と言うかセリスティアお前、何か少しだけれど逞しくなった?」


エリシア「言われて見れば、何だか逞しくなった、様な…。」


セリスティア「アハハまあね、此方のカレンに出会いがしら鍛えて貰ったのよ。」


エリシアはカレンの着込んでる鎧の胸元に印された紋章に眼にし、カレンが何者なのか問い出した。


エリシア「その鎧の紋章、もしや貴女様は、かのセトランド王国に仕える炎の騎士団の騎士様では?」


エレイナ「嘘でしょ!?私、騎士様を直で見るの産まれて初めてかも!」


お姉ちゃんは眼をキラキラと輝かせながらカレンを見上げ見つめる。やっぱり今時の子供って此方の世界でもあぁ言った強い職業の人に憧れてるんだ。


カレン「ああ、そうだとも、処でセリス、此方の2人はセリスのお友達か?」


セリスティア「そうよ!お姉ちゃんのエレイナと妹のエリシア。今さっきお父様達を呼び出しに向かったのがエレイナの弟のノービス。皆、私のお友達よ!」


カレン「そうか。良い友達だな。」


そう言うとカレンは優しく微笑みながらエレイナとエリシアの2人に挨拶をした。


カレン「初めましてエレイナにエリシア。私はカレン、王国に仕える炎の騎士団の騎士だ。宜しくな。」


エレイナ「御機嫌よう、申し遅れました私。エレイナ・G・ルークディオスで御座います。当領主貴族ルークディオスの娘にて御座います。」


エリシア「お、同じくエリシア・S・シルフィードです、ご、御機嫌ようで、御座います。」


カレン{ルークディオスとシルフィード。確かルークディオスはこの領地を取り仕切る領主の名前だ。そしてシルフィード。確かエンディミオン魔法学園現学園長と同じ苗字で2人の子供が居たな。もしやその娘が()の……。}


カレンはエリシアをじっと見つめる、もしかしてカレンはエリシアの中に秘めた天賦の才がある事に気付いたとか!?


エリシア「あ、あの、騎士様、私の顔に何か?」


カレン「へ?ああ、す、済まない!怖がらせてしまって…。」


慌てるカレン、それにしてもカレンは子供は好きだけれど愛し方が分からず仕舞いの不器用さん何だ。


そして当のエリシアは何か察したかカレンに怯え見つめながら私の背中にぎゅっと抱き着き隠れる。まあまだ怖い物が多い年頃だからね…。


そんな事を思っていると屋敷から出て来たノービスがお父様とお母様、ついでにメイド長のシーナを連れて戻って来た。


ノービス「ぜぇ……ぜぇ……姉様ー!お二人をお連れ致しましたー!」


セリスティア「お父様!お母様!」


ルーファス「おおっ!セリス!」


リリアナ「セリスティア!」


両親は私の無事を眼にしたか感激すると共に私の元へと向かうも、とくにお母様は先に飛び出し一気に私に抱きつきながら涙を流す。


リリアナ「貴女が森に行ったきり毎日心配で心配で、怪我とか病気になってしまったら本当にどうなっていたのか、でも貴女が無事で本当に良かったわ!」


セリスティア「ちょっ!お、お母様っ!く、苦しいっ…。」


リリアナ「あ、あらやだっ!わ、私ったら!」


我に返ったお母様は私が苦しんでる事に気付いたのこ直ぐ様に私を抱くのを止める、し、死ぬかと思った……。


ルーファス「良く帰って来てくれたセリス、訓練での成果はどうだった?」


セリスティア「はいっ!彼女と出会ったお陰でかなりの経験を得られました。」


私がそう伝えるとカレンはペコリとお父様に挨拶をするとお父様とお母様はカレンに御礼を伝えた。


ルーファス「………そうでしたか、此度は由緒正しき騎士様が色々と御迷惑を賭けてしまったとは言え、家の娘を鍛えて下さり誠に有難う御座います。ああ、申し遅れました。私、セリスティアの父でルーファス・K・クラリスロードと…。」


カレン「話は存じております、何でも貴族の身分で有りながら武具工場ぶぐこうばを経営していると亡き母上から。」


ルーファス「亡き母上から?なっ………。」


その時、お父様はカレンの顔を良く見た途端、まるで誰かの生き写しを見ているかの様に驚いていた。そしてお父様はカレンにある事を聞き出した。


ルーファス「その炎の様な赤い髪とルビーの様な瞳、もしやクリムゾンの娘?いや違う。そもそもクリムゾンには娘は居なかった。だとしたら君は妹のスカーレットの…。」


カレン「はい、娘で御座います。改めまして私、セトランド王国直属『炎の騎士団』所属騎士団員。カレン・F・フレイローズと申します。」


カレン・F・フレイローズ。

それがカレンの本当の名前何だって、いやちょっと待って。フレイローズって……攻略キャラの1人てあるフレイジェルと同じ苗字。


しかも騎士団長の妹の娘って事はつまり、カレンはクリムゾンの姪っ子!?


エレイナとエリシアの時と言い、2度ある事は3度あると言うことわざは聞いた事はあるけれど、まさか実在していた何て…。


ルーファス「そうか、やはり君はスカーレットの…。彼女は元気にしているかね?」


カレン「………。」


しかしカレンは突然と黙り込むとお父様は何か察したのか悲しげな顔をする。


ルーファス「………そうか、やはり彼女は。」


リリアナ「貴方……。」


お父様だけでなくお母様さえも悲しげな顔をする。まるでカレンの母親を知っている雰囲気だった。


そんな最中、カレンは懐からある物をお父様に受け渡す、あの封筒は確か前に森で見せてくれた紹介状。あれはお父様宛の物だったんだ!お父様は封筒を開け、中の手紙の内容。眼にした途端、驚愕する。


ルーファス「これは!」


カレン「さる方からの紹介状です。内容は…。」


内容を言おうとした途端、お父様は右手でカレンの話す事を止める。どうやら私達の前では言えない重要な話だろう。


ルーファス「待て、此処で話すのは不味い。………今夜、共に執務室にてその件を話そうではないか。」


カレン「………ええ、では後程に。それともう1つ例の件ですが。」


ルーファス「ああ、クリムゾンからの手紙で既に部屋の準備は完了している。セリス、彼女は仕事の都合で今日から我が家で暮らす事となった。仲良くしてやってくれ。」


セリスティア「嘘、カレンが家に!?」


まさかのカレンの同居に驚く私はカレンを見つめると、私の視線に気付いたのか、カレンは微笑みながら私に言った。


カレン「そう言う事だからセリス。暫くの間だが宜しくな。」


セリスティア「は、はいっ!此方こそ宜しくお願いします!」


野外訓練から帰ったらまさかの攻略キャラとの身内、しかも家に居候する事となったカレン。悪役令嬢として私の日常は一体全体どうなってしまうの!?


エレイナ「………。」


そんな事を私は考えている最中、私はまだ新たな日常の変化が訪れる事をまだ知らないでいた。

カレンとの実戦訓練により大幅にレベルアップを果たす事に成功。


セリスティアの現在の総合値ステータス

Lv:15

HP:462/462

MP:288/288

攻撃力:46+58

魔法力:109+72

器用力:45+77

防御力:40+51

機動力:56+85



所有技術

『炎耐性{弱}3』『炎魔法{下}9』

火球ファイヤーボール3』

『読書10{最大}』『鑑定8』

『剣術10{最大}』『回避動作{中}1』

『反応速度{中}1』『魔法剣4』

『魔法動作{弱}7』『魔力操作{中}2』

『釣り5』『立体機動6』『加速7』『強化5』

『硬化4』『突撃アサルト5』『受け身7』『跳躍ちょうやく5』

『剣速{弱}8』『剣術・受け流し5』

『剣術・居合斬り4』『剣術・全力斬り5』

『集中6』『瞑想7』『自然回復・魔2』。


新たに会得した技術スキル

『不屈EX』『盾破壊シールドブレイカー1』『自然回復・体1』『呼吸法こきゅうほう1』




『■■』。

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『推しの乙女ゲームの悪役令嬢に転生するも攻略キャラが全員ヒロインなのが間違っている!?』小説家になろう及びカクヨムにて兼任連載中! 感想も宜しくお願いします!m(_ _)m
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