悪役令嬢、女騎士と共に一夜を過ごす。
※物語の途中、登場人物の目線が変わる事がありますので御注意して読んで見て下さいませ。
深夜ぐらいの時刻なのだろうか、ピーピーピーと小鳥達の鳴き声が響く中、明日は久し振りに愛する両親や使用人達と会えるせいなのか緊張して眠れないでいた。
セリスティア「………何でだろう、眠れない。」
恐らく実戦訓練での疲れのせいで寝過ぎてしまったのだろうか、私は隣にいるレイラの方はと言うと。
レイラ「zzz……。」
ぐっすりと眠りに堕ちていた。相当仕事疲れが溜まったのだろう。カレンの方はどうだろうって…。
セリスティア「………あれ?」
居ない、カレンの姿が何処にも無かった。もしかして何処かへ出掛けているのだろうと思ったが肝心の彼女の寝所には荷物と鎧が置かれていた。そうとなると近場に居る可能性が高いと私は察した。近場となるとやっぱり彼処、川場しかないわよね…。
セリスティア「………取り敢えず、探してみよう。」
カレンを探す事となった私はゆっくりと起き上がってから、レイラを起こさない様にそっと忍び脚で川場へと向かった。
………。
…………。
ガサッ、ガサッ、と忍び脚ながらも茂みが邪魔で音が響いてしまう事を気にせずに私は1人、川場を目指して歩いていた。
そう言えば、カレンって出会った時にどうしてこの森の中に居たのだろうか?もしかして迷子?いやいや、良い歳してそれは流石に無いわよね。
それにもう1つ、家名の方もだ。どうして私達に明かさなかったのだろうか?
もしかして何かの仕事を失敗してしまって騎士団長であるクリムゾンか攻略キャラの1人にして騎士団長補佐であるフレイジェルの顔に泥を塗る程の事を起こしてしまったのか逃げ出したは、それは無いよね…。
駄目だ。謎が多過ぎて頭が混乱してしまう。
そんな事を考えていたら気付けば川場に着いた。さて、カレンは一体何処に…。
セリスティア「………あっ。」
その時、誰かが裸で川の水を使って水浴びをしている所を眼にする。
カレン「………。」
セリスティア「カレン……。」
水浴びをしていたのはカレンだった。これは恐らくだけど彼女は毎晩1人、私達2人が寝静まった頃に汗と土で汚れた身体を洗っていたのだろう。
月の光が明かり代わりとして、カレンは身体を布タオルで拭いた瞬間、彼女は川の水の中へと入って行った。
ブクブクと水に沈んでからはどの位の時間が経ったのだろうか?1分?10分?もしかしたら私は時間の感覚が忘れる程に結構な時間が経ってしまったのだろうか。
見たい、見てみたい、カレンの産まれた姿を。そう思い込んでいると。
バシャア!と、水の中から思いっきり這い上がると彼女の身体が水光で綺麗に輝いていた。何だろう、私は無意識に見惚れてしまったのだろうか心臓の鼓動が止まらない。
もっと見てみたい、そんな欲望に飲まれた私はゆっくりと近付こうとした途端、パキッ!と運悪く小枝を踏んでしまう。
カレン「誰だ!?」
音が聴こえてしまったのか、カレンはタオルで胸元を隠しながら瞬時に茂みの隠れている私に向かって叫んだ。
カレン「隠れても無駄だ。其処に居るのは分かっている。もしこれ以上隠れ続けると言うなら私にも考えが…。」
セリスティア「わあああっ!待って待って私よ私!セリスティアだってば!!」
これ以上隠れ続けていてもカレンの警戒心は解けない事を無理だと判断した私は大人しくカレンの前に姿を現す。
カレン「…セリスティア。」
セリスティア「御免なさい、つい、貴女が居なくなった探しちゃって…。」
カレン「………。」
言い訳がてらに私は謝るとカレンは自らの警戒心を解き、ホッとする。
カレン「そうだったのか、悪かったな驚かしてしまって…。」
セリスティア「ううん!兎に角、本当に見つかって良かったよ。そ、それじゃあ私、明日朝早いから先に寝るわね……。」
私は慌てて川場から去ろうとするが…。
カレン「待ってくれセリス!」
セリスティア「は、はいっ!!」
カレンに大きな声で呼び止められ、去ろうとした私は、つい身を固めたまま返事をしてしまった。な、何だろう…。
カレン「明日、御家族の元へと帰るのだろう?流石に汗臭いままの状態ではな。折角だ。私と一緒に水浴びをしないか?」
セリスティア「………はい?」
開いた口が塞がらないと言うのか、驚いた私はカレンに水浴びを誘われ、私は衣服を全て脱ぎ捨て全裸となり、そのまま川の水に浸かり始めた。
セリスティア「はあ〜〜〜っ!最初は冷たいと思ったけれど、こんなに気持ち良い何てとても思わなかったわ〜。」
カレン「そうだろう、裸でいる理由はな、直に冷やすと身体の怪我が癒える効果が増すんだ。」
セリスティア「だから裸だったのね…。」
私の向かいに石を背に乗せて座りながら水に浸かってる裸のカレンの身体を見つめる。
騎士として鍛え抜かれた少し膨らんだ筋肉、多くの失敗を重ねて付けられた痣と傷。そして誰の眼にも注目してしまう水に浮かんだその大きな胸。とくにあれはどうやったら大きくなるのかしら…。
カレン「な、なあ、セリス、そんなに私の身体をじっと見られたら流石の私も恥ずかしいのだが……。」
カレンは私の視線に気付いたのか顔を真っ赤にしながら右腕で両胸を隠す。
セリスティア「ご、御免なさいっ!だ、だって、気になってしまって、カレンの、その…大きな胸が。」
カレン「っ………。」
カレンは私から眼を逸らす、恥ずかしがっているのだろうか、この後に何も言えば良いのかと思っているのだろうか、そんな事を考えているとカレンはゆっくりと目線を私に戻しながら言った。
カレン「そ、そんなに気になるのか?私の胸が?」
セリスティア「………うん。」
私はそう答えるとカレンは隠していた右腕を背に隠して胸を露わにし、恥ずかしながらめ産まれた姿を私に見せ付ける。
カレン「………い、良いぞ、近くで、み、見ても。」
無言で縦に頷くとピチャ、ピチャッ、と私は四つん這いで這い歩きながらカレンの元へと近づいて行くと共にカレンの身体をじっと見つめる。
セリスティア「………。」
カレン「………。」
セリスティア「凄い身体の傷跡だわ…。これも騎士としの務めで得られた物なのね?」
カレンの腰から太腿までの複数の傷に右手ので優しく触れて行く。カレンにこんなになる程まで頑張ったんだ。
カレン「んっ……。毎日、厳しい訓練で鍛え抜かれた証さ、ん、んあっ!」
次々と一部一部の傷を巡り触れると共にカレンは感じさを増す声が少しずつ大きくなっていく。そして私の目線は胸へと写り変える。そろそろメインディッシュに入ろうかしら…何ちゃって。
セリスティア「………カレン、触って良いわよね?」
カレン「………。」
触れた感触の虜になったのか、カレンは何も言わずに縦に頷く、そして私はゆっくりと彼女の胸に手を触れようとした。
*
side KAREN。
私の名前はカレン、セトランド王国に仕える『炎の騎士団』所属の騎士だ。今は私個人の事情で家名は名乗らないでおかせている。
私は川で1人水浴びをしている最中に最近教え子になった貴族の令嬢であるセリスティアに私の水浴びもとい裸姿を見られてしまった。同性なら兎も角、もし質の悪い野蛮な男だったら容赦無く蹴り殺していた処だろう。
そんな私は現在、セリスと共に互いに裸で水浴びの最中、私の身体、とくに自分の胸に興味を持ってしまったのか私はセリスに問い出した。
カレン「そ、そんなに気になるのか?私の胸が?」
セリスティア「………うん。」
まだセリスはまだ10歳にもなっていない子供だ。いや、でも、令嬢と言う立場だから性に関しての事はもしかしたら疎いのかもしれない。こんな事…致し方が無い。
カレン「………い、良いぞ、近くで、み、見ても。」
そう言うと私は顔を赤くし恥ずかしながら、私は右腕を晒して背に隠し、自分の胸をセリスに見せるとセリスは何も言わずに四つん這いに近付き、私の身体をじっと見つめる。
セリスティア「………。」
カレン「………。」
セリスティア「凄い身体の傷跡だわ…。これも騎士としの務めで得られた物なのね?」
そう言うとセリスは身体の傷跡のある部分を右手で触れ出す。
カレン「んっ……。」
最初は腰、次に脇腹、太腿そして脚と傷のある部分ばかりを優しく触れて行く。
女の身で有りながら王国に仕える騎士となり、炎の騎士団に属してから数年、厳しい訓練で鍛え抜かれた肉体と王陛下からの任務で受けた傷跡がまさかこんな幼い少女に興味を惹かれて触れ続けているせいなのか、傷から傷へと、触れれば触れる毎に気持ちが増して行く。
カレン「毎日、厳しい訓練で鍛え抜かれた証さ、ん、んあっ!」
正直に言うと気持ち良い、今まで貯まり込んだ身体の疲労が吹っ飛んで行く。何考えてるんだ私は!?まさかこんな幼子相手に身体を触れさせてしまっただけでこんなに興奮させる何て有り得ないじゃないか!!
だ、大丈夫だ。落ち着け私、子供相手に身体に触れられるくらいは別に構わないではないか、そう思ってるとセリスの視線は遂に私の胸へと向けた。
今では自分の欠点として気にしていた私の大きなこの胸が…。
セリスティア「………カレン、触って良いわよね?」
カレン「………。」
答えられない、いや、何も言えない。
王国に仕える騎士の立場ながら私は内心、自分の身体を誰かに触って感じさせて欲しい欲望が芽生え始めていた。
触って欲しい、触れ、触れて感じたい、感じさせて欲しい、脳裏に突き走って来る。
ああ、もう駄目だ。我慢出来ない。
そんな欲望に飲まれてしまった私は何も言わずに縦に頷いてしまった。
頷いた瞬間、セリスは両手で私の両胸をペタペタと触り始めた。
セリスティア「うわあ、こんなに大きい何て、凄い、どうしたらこんなに大きな胸になれるのかしら?」
カレン「んっ……くっ……。」
最初はただ軽く叩くかの様に触れるも、次第にセリスは触れるだけでなく幼い手で私の胸を揉み始めた。
セリスティア「弾力は良い、まるでボール見たいだわ。」
カレン「ひっ……ん、はぁ……。」
自分の声を我慢するも揉む強さが少しずつ増す毎に声が大きくなる。
セリスティア「ってカ、カレン!貴女、顔真っ赤になってるけれど大丈夫なの!?」
カレン「あ、ああ、大丈夫だ。き、気にせず続けてくれ……寧ろ強く頼む。」
興奮状態の私の望み通りにセリスは胸を揉む強さを増し出す。
カレン「んっ…くっ……ひゃあっ!?」
1番感じやすい部分に触れてしまったのか、つい大声を出してしまった。恥ずかしい…。
カレン「………あっ。」
気付けばセリスは私の胸を揉みながら私の身体を密着していた。無意識なのだろうか?セリスはゆっくりとよじ登って行こうとする。
セリスティア「きゃっ!」
カレン「なっ、セリスッ!!」
その時、私の脚に滑ってしまったのかセリスは川の中へと落ちて行く、落ちた先は運悪く水底の深い所、私は直ぐ様に川の中に入り込みセリスを助けに入る。
水底まで沈んで行く最中、セリスの右手を掴み取ってから素早くセリスの身を抱き抱えながら一気に水中を飛び越える。
カレン「ぷはあっ!!」
セリスティア「はぁ……はぁ……はぁ……。」
セリスを助けた私は急ぎ、彼女を抱えて川を出て必死に応答を求めた。
カレン「だ、大丈夫かセリス!?気を確り!!」
小さく呼吸をしていて無事だと判断するも、セリスは何度か咳を吐く、どうやら喉に川の水が詰まった様だ。
確か、水に溺れた人間が生死の境に助ける際は…。そうだ。これしか方法が無かった。
カレン「………済まない、セリス。」
セリスに許しを請うと私は中の水を吐かせる為にセリスに人工呼吸をした。
互いに口と口を重ね合わせた事により、人工呼吸でセリスの息詰まった中の水を私の口の中に移してから、地に吐き捨てた。それを何度も、何度もと。
セリスティア「かはっ!けほっ、けほっ…。」
カレン「ああ、良かったセリス、本当に無事で……!!」
私は何てとんでもない事をしてしまったんだ!?人命救助とは言え、まだ幼い少女相手にこんな、しかも互いに裸のままでファーストキスをしてしまう何て!!
本当に何て事を…。でも、本当に無事で良かったと私はセリスの頭を自分の膝に乗せ、じっと見つめながら優しく頭を撫でた。
カレン「………こうやってしていると、何だか母上に膝枕させてくれた事を思い出すな。」
昔、病で亡くなった母に膝枕をさせながら本を読み聞かせて下さってくれた事を思い出す。
セリスティア「ん、んんっ……。」
そんな最中にセリスは意識を取り戻し、ゆっくりと瞼を開こうとする。
side out
*
気が付くと私はカレンに膝枕されていた。一体全体何がどうなってるのかは矢先、カレンは私が意識を取り戻した事に気づいたか声を掛ける。
カレン「セリス!良かった。気が付いたんだな…。」
セリスティア「あれ?カレン、私、どうして膝枕を?」
カレン「き、君はその、あれだ!脚を滑らせて深底に溺れてしまった処を私が助けてね。兎も角、本当に無事で良かった。」
どうやら私は溺れてた処をカレンに助けられたそうだ。しかし、どうして私は溺れていたのだろうか?と、思っているとさっきからカレンの様子が可笑しい。やっぱり何かあったのだろうか?
セリスティア「ね、ねぇカレン、私に何かあったか知らない?」
カレン「えっ!?」
驚き出すカレン。彼女は顔を赤くしながら何か思い浮かべていた。
カレン{も、もしかして私の身体に触れ触られた事を覚えていないのか?私にあんな事やこんな事をされたのにも関わらずにか!い、いや待てよ、案外その方が良いかもしれない、寧ろその方が良い!良し、そうしよう!!}
カレン「い、いや、何も無かったぞ…。そ、それよりそろそろ着替えようか、明日は朝早いだろうし。」
セリスティア「そうもそうね、このままだと寝不足になるわね。それにレイラも寝てるとは言えこれ以上、此処に長居しちゃったら心配するわ本当に。」
こうして、水浴びを終えた私達はタオルで身体を拭いてから衣服に着替え、共に寝所へと帰って行った。
それにしてもカレン、戻る際になっても顔を真っ赤にしているけれど本当にどうしたのかしらと心配する私であった。