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第一章 第一話 『悪役令嬢と国民の指導者の改革開始』(序)

少し遅くなりました。申し訳ありません!!それと、少し長くなったので第一話は三部構成にします!重ね重ね、ご容赦を。では、お待たせしました。第一話です!良い読書を!

『このように運命は扉をたたく』

〘"運命"ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ?(真偽不明)〙


 第一章 第一話 『悪役令嬢と国民の指導者の改革開始』(序)


 10年前。


 開放暦1410年 ディアーク治世歴44年 10月25日

 サンスカリア領界 ニテリオロパ大陸

 ホファンブルク王国 首都 リギンボグエン

 ツァオン地区(貴族邸宅街) スイミット公爵首都邸宅


 全てを思い出しました。


 よくありがちな異世界転生ってやつですね。そして…悪役令嬢もの…。確かにここは、私の好きなゲーム【ロート☆リブリング】の世界で間違いないと思う。おそらく。そして、私はこのゲームの悪役令嬢、アデルハイト・ボルクス・スイミットだ。金髪縦ロール。つり目。決して美しくないとは言えない顔。典型的な悪役令嬢。そして、その最期は断罪イベントの後の、絞首刑。ここまで理解した時、私は驚きのあまりに2階のベランダから落ちた。


そして、今、ベットの上で、もう一度思い出した。


鳥の囀りと、窓から爽やかな光が差し込んでいる。


 そう、ここは…私の部屋のベットの上だ。そして、私の横には兄者かつ、攻略対象の1人で、そして、ゲームの最期の最期まで私を庇ってくれた兄、レッドモンド・ボルクス・スイミットがすやすやと添い寝していた。うん。添い寝!?


「あぁ…起きたのか」

「えっと…うん」


 兄者は何食わぬ顔でベットから降りると私の手をギュッと握ってくれる。そして、兄者の眉目秀麗な顔がドアップでこちらを覗き込む。マッシュショートの髪がほのかに崩れている。眉も少し八の字になっているが、兄者の美しすぎる顔面に耐える事ができずに私は目を逸らした。


「どこも痛くないか?医者や神官が言うにはなんの異常もないということだが…心配で…心配で…」


 兄者のイケボが凄すぎる。齢8歳とは思えない。そんなことを考えている場合じゃない。まずはこの世界が何なのか知らないといけない。とりあえずは兄者に…やめた方がいいか。


「………大丈夫です。お兄様」

「そうか。なら良かった。でも、まだ暫くは安静にしてるんだぞ」

「はい。分かりました」

「じゃあ、オレは少し用事があるから」


 兄者はそういうと名残惜しそうに部屋を出ていった。…思い返してみると…私が記憶を取り戻す前から兄者は少しシスコンの気配があった。過度なスキンシップは当たり前。もはや、他人だったら犯罪なんじゃないかと思える所業の数々。どうして、私は受けれていたんだ。攻略対象である兄者の意外な一面を知りたくない形で知ってしまったがそれよりも大事なことがある。ここが本当にあのゲーム【ロート☆リブリング】の世界であるかどうかを確かめなければならない。私は本棚に目を向けてみた。とりあえず…見たことない文字だけど読める。


「ご都合主義だなぁ…」


 世界地図と書かれた分厚い本を広げる。中にはいくつもの地図が描かれていてペラペラ捲っているとふと目に止まったのはおそらく見慣れた地図だった。


「これって…日本地図…?」


 真面目に授業を受けてこなかった弊害で日本の形に確証はなかったが…【日本神聖神州皇国秋津洲連邦】と書かれていた。


「ヒノモトシンセイシンシュウコウコク…アキツシマレンポウ…この世界に日本が…?」


もちろん、【ロート☆リブリング】に日本なんてない。


「ということは…別の世界?」

「お嬢ー、何読んでんの〜?」

「ぎゃああああああ!!」


 驚きのあまり可愛くない悲鳴を口から吐き出してしまった。振り向くとそこには私の親友かつ攻略対象の1人で、そして、後に私を断罪する際に絞首台へエスコートする騎士団2番隊隊長になる予定のエルドウィン・ゴーズ・ナティアスが得意げな表情で立っていた。


「世界地図…?勉強嫌いのお嬢が!?」

「おほほほ、世界を目指しているのだから当然ですわ!」


 訳の分からない笑い声とどうしようもない言い訳が口から飛び出してしまった。絞首台に連れて行ってほしい。これは、悪役令嬢ジョーク。


「世界!!?お嬢、俺も一緒に目指しますよ!!うぉぉぉぉ!!!」


 そうだった。こいつも私と同じくバカだった。そう思うと先程の言い訳の際に飛び出した冷や汗が引っ込んでいく。自然と笑みがこぼれてしまう。私は確かにあの大好きなゲームの大好きな推したちの前にいるのだと。


「お嬢が俺を見て笑顔に!?明日は世界地図が降ってくるのか!?」

「落ち着いてください」

「あ、いつものお嬢だ」


 私がジト目でエルドウィンに反応すると、エルドウィンも落ち着いたようだ。さっきまで餌を前にした犬みたいになってたもん。良かった。ゲームの時のテンションでずっと来られたら暑苦しい事この上ない。


「エルドウィン。私たちの住んでるところはどれ?」


 いきなり入ってきた罰としてエルドウィンに本を押し付けて母国を探させることにした。


「えっとー、ここかな?」


 地図には【サンスカリア領界 ニテリオロパ大陸】と書かれている。


「サンスカリア領界って?」

「この辺のことだと…思う。多分」

「【大陸間横断鉄道】……【蛮族領】……【統合支援国アウスカリテ】……あった。【ホファンブルク王国】……」


見つけた上で私はすっと立ち上がった。足の震えを抑えむ為に全身に力を込める。


「お嬢…?どうしたの?」

「ううん。なんでもない」


 私は故郷から遠く離れたこの異世界の異国に取り残された胸騒ぎを覚えたからどうしようもなくて立ち上がっただけだ。こんなことをエルドウィンには言えない、兄者にも、もちろん、未だに会っていない私の最推しであるウィリアム殿下にも。そんなことを考えていたら私の頭にぽんと手のひらが置かれた。


「大丈夫。何も怖くないよ?」


 私より背の低いエルドウィンが精一杯、背を伸ばして私の頭をなでなでしていた。 私が何に怯えているかも分かってないのに。一生懸命なでなでしていた。


「ありがとう…エルドウィン」


 私は泣くのは我慢した。今は同い年だけど、向こうの世界の分も含めたら私の方がお姉さんなのだ。…こんな恥ずかしいところを見せたままではいられない。そうだ、下町に行こう。大冒険をすればきっとエルドウィンも私への尊敬の念を取り戻すに違いない。


「下町に行くけどついてくる?エルドウィン」

「…え?」


 貴族がおいそれと下町には行かない、私のような高慢ちきで鼻につくような貴族令嬢なら尚更。当然、エルドウィンも驚いたのか一瞬フリーズした後に慌てて止めてきた。


「駄目だよ!お嬢。他の日ならまだしも今日は大人たちが皆、外に出るなって言ってたじゃん!」

「じゃあ、なんでエルドウィンはここにいるの」


 私は当然の疑問をエルドウィンにぶつける。エルドウィンはきまり悪そうに笑みを浮かべると白状した。


「え…えへへ?抜け出してきて?」

「行くわよ。行きたいところがあるの」

「ええーー!お嬢まずいよー!」


 私は渋るエルドウィンを引きずるように下町に向かう。将来、私を断罪することになるリーゼロッテ・ロートが暮らしている町だ。


 ーーーーーーーーーー


 首都 リギンボグエン サヌーデル地区(下町)

 呑んだくれのビルゴ通り(下町大通り)


 ゲームで何回も見た活気の溢れた下町大通りは今は別の意味で活気に満ちていた。大勢の人がシュプレヒコールを上げている。この世界に来る前のあの世界のテレビで見たような気がする。デモ行進だ。皆、なにかに怒っていて、そして、暴力的だった。テレビで見てた時は遠い異世界の出来事だと思っていたけど、異世界に来て身近に感じとることになるとは。いや、あの世界の時は意図的に目を背けてたのかもしれない。私には関係ない事だったから。


「「騎士団に金を使うな!」」

「「これ以上の増税は絶対に許されない!増税するならば我々、労働者は血に濡れた旗を掲げ戦うだろう!」」

「「貴族どもから絞りとれ!」」

「「売国奴め!SNN4カ国協定委員会を追い出せ!!」」


 私たちは路地裏からそれを見ているしかなかった。近くの酒場では冒険者や少し裕福そうな市民たちがその行進を冷ややかな目で見つめている。年は15くらいの若い男性戦士が隣の身軽な服装の猫の獣人に喋りかける。


「隣国もやばかったが…ここの政治も荒れてんな…」

「早いとこ蛮族領バファールに向かうにゃ」


 ……猫の獣人?。確かに、異世界ではありがちだけど……【ロート☆リブリング】には人間しか出てこない。やはり、この異世界はゲームの世界…じゃないのかな。


「左派のバカどもめ。ガレオシア帝国の脅威が差し迫ってるのがわからんのかな」

「ああ、誰のおかげでこの国がまだ滅亡してないのか考えてないらしい」

「奴らには、考える頭がないからな」

「違いない」


 裕福そうなおじさん達の会話はよく分からなかったが…ガレオシアは聞いたことがある。攻略対象の1人がガレオシア公国の出身だった。帝国って言ってるしやっぱり少しづつなにかが違うのかもしれない。


「お嬢…帰ろう。怖いよ。」

「…まだ待って」

「でも……いつもの下町の雰囲気と違うし…」

「え…?下町に来たことあるの?」

「あ…いや、1、2回だよ?」


 あぁ、そうか。ゲームだと下町でエルドウィンとリーゼロッテは出会うんだった。


「この町で女の子と会ったでしょ。」

「ええ!!?お嬢、なんで知ってるの!?」

「その娘はどこにいるの。」


 エルドウィンは少し私の目を見て、すぐに逸らす。怪しんでいるのかもしれない。でも、

 少々、無理やりだったかもしれないけど、少し気にかかることがあるのだ。もしかしたら…もしかしたら…彼女も私と同じ転生者かもしれないから。


「えっと、通りの向かい側の…リギン川沿い…」

「連れてって!」

「えええ!?あれを突破するのは無理だよ!」


「「…だちに…解散しなさい!ただちに解散しなさい!我々には治安を維持する為にあらゆる行動が許可されています。ただちに解散しなさい!」」


 ごちゃごちゃやってると突然、シュプレヒコールすらかき消す大音声が耳に飛び込んできた。拡声器を持ったおっさん…いや、騎士団団長であるエルドウィンのお父さんが馬に乗ってデモ隊に呼びかけている。しかし、デモ隊も騒音を出すことについては負けていなかった。


「「抑圧者どもの手先め!」」

「「売国奴どもを排除しろ!!」」


 口々に叫ぶと、石畳を剥がし騎士団長に対して次々と投石していく。何か瓶のようなものも投げている。それが地面にぶつかると、火の手が上がる。


 「くそっ!火炎瓶だ!!」

 「ぎぃゃぁぁぁ!!消してくれ…ぇ…」


 混乱する騎士団達に、騎士団長は拡声器を握り直すと顔を真っ赤にしながら混乱に負けないくらいの大声で命令を下した。


 「「突撃ィィィィィ!!!全員、逮捕しろぉぉぉぉ!!」」


 後ろで待機していた大盾を持った騎士団員がデモ隊に向かって突進し、そこかしこで白兵戦が行われる。この混乱なら駆け抜けられるかもしれない。


「今がチャンス。行くわ!」

「お、お嬢!!?」


 エルドウィンの手を引き、乱戦の最中をすり抜ける。転生前も後も、足の速さには自信がある。


「お嬢~!ヤバいってぇぇ!!」


 想像以上にエルドウィンが不甲斐ない。ゲームでこんなに頼りなかったっけ?

 どうにかしてもう少しで向こう側にたどり着くというところで後ろから呼び止められる。


「アデルハイト嬢!エルドウィン。どうしてここにいる!」

「あ…見つかった」

「え?あや、たまたまです!父上ぇぇぇ!!」


 顔中に植毛でもしたのかっていうレベルで毛深い。エルドウィンも歳をとったらああなるのだろうか?

 …言わずもがな、エルドウィンのお父さんである。


「2人とも!出歩くなって言われていたろう!ハンス!!2人を安全な場所まで護衛してくれ!」

「へいへーい」


 チャラそうなハンスとかいう騎士団員が近づいてくる。下町に行ける機会は少ないのだ…このチャンスを無駄にする訳にはいかない。

 しかし、逃げるにしても周りに騎士団員が多い…。


 「オラァァァァァァァ!!!!!!!」


 急に雄叫びが響く。騒乱の中でもしっかりとした声だった。その雄叫びを掻き消すように


 ドォォォォオオオオオオオン!!!!!


 と長い長い闘争と流血の幕開けの音がこだました。


 火があっという間に回る。燃え移った団員が転げ回る。騎士団長はそれに気を取られているようで私たちの方は気にしていない。


「行こう!」

「え、あ、うん」


 あちこちで爆音がする。振り返るとあちこちで火の手が上がり、騎士団員だけではなくデモ隊すらも火に巻かれている。団長もこちらに気づいたようでなにかを言っているがよく聞こえなかった。


 ーーーーーーーーーー


 サヌーデル地区(下町)

 リギン川沿いの倉庫街


 さっきの騒乱から少し離れただけだが、ここら辺は静かだった。通りの方から怒声が微かに聞こえ、火の手が建物の間からちらちらと見える。


「……この先だけどさ」


 エルドウィンが立ち止まった。


「どうして…リーゼロッテちゃんと会いたいの?」


 しごく当然の疑問かもしれない。下町の子ということで彼女は学園で酷く差別される。その時に幼い頃に出会った貴族の息子であるエルドウィンと学園で再開し、仲良くなるってのがエルドウィンルート。私のような高慢ちきな貴族が下町の女の子に何かするかもしれないと疑っているのだろう。


「大丈夫。何もしないから。」


 我ながら信用出来ない言葉だと思う。私の気づく前の性格も…今日の行動も。


「いや、その…実は彼女はスラム街に住んでるんだ」

「スラム街…?」


 もちろん、【ロート☆リブリング】にそんなものは出てこない。描写されてないだけなのか、それとも、他にあったような差異なのかは分からなかったが…少なくともゲームで見た限りではそんな荒んだところには見えなかったけど…。


「そう。SNN4カ国協定委員会の工場周辺にあるやつ」

「えすえぬえぬ…?」

「うん。授業で習ったじゃん?お嬢…もしかして寝てた?」


 前世も今世も勉強嫌いなのは変わらなかったから寝てたかもしれない。


「なんか超大国が4つ集まった同盟…らしいよ?」


 エルドウィンも私も1度、社会情勢の授業を受け直した方がいいらしい。…それは、おいおいやっておくとして、私は改めてエルドウィンにお願いする。


「会ってみたいの。いい…?」

「お嬢がそこまで言うなら…うん」


 エルドウィンはまだ心配そうな顔をしている。良心が痛むが…ここまで来たのに帰るという選択肢なんてない。エルドウィンの手をひいて歩き始める。その時、川の方から大きな汽笛が響き渡る。見ると、客船のような船と戦艦、水上バイク、ボートが船団を組んで遡上していく。


「戦艦…?」

「砲艦だね。戦艦はもっとでかいんだよ。」

「砲…艦…?」

「そうだよ!いいよね!あーゆーのかっこいいじゃん!!」


 エルドウィンが大興奮だ。そういえば、彼は北の海にあるツェト島出身だった。商業の中心として栄えているツェト島には船がいっぱい来る為、エルドウィンも海と船が好きという設定でエルドウィンルートではリーゼロッテと最後に船に乗って旅に出るというのが結末なのだ。


「……そうだね!ところで、あれはどこの船なの?」

「貨客船の方は…船名が読めないから分からないけど…砲艦は旭日旗ついてるから日本海軍の艦なのかな?」


 そうこうしている間に、貨客船たちは私たちの目線の先を横切っていく。貨客船の優美な船体の横には船名らしき謎の言葉と、日本と3つの国旗が描かれている。船首の方から…あれは…ユニオンジャック…つまり、英国旗…次は縦の三色旗の…うーん。その次は横の三色旗…分からない。見たことはあるから有名な国だと思うんだけど。そして、最後が日章旗。日本の国旗だ。やはり、この世界には元の世界となにか関係があるのかもしれない。そんな事を考えながら眺めていると、暗がりから少女がこちらを見つめている。エルドウィンも気づいたようで目を凝らすように少し前かがみになって覗き込んでいた。


「リーゼ…?」

「エルドウィン?」


 互いに声で存在を認識すると、2人は駆け寄って抱き合った。嬉しそうな表情の2人に私は決まりが悪くなって視線を落とした。


「…あなたはだれ?」

「私は…アデルハイト。アデルハイト・ボルクス・スイミット。よろしくね?」


すぅっと息を飲む音が聞こえた。おそらく、彼女も転生者なのだろう。


「………」

「あなたと話したくてここまで来たの。」

「……私はリーゼロッテ。」


ゲームの世界よりも早くヒロインと悪役令嬢は出会った。

読んでくださり、ありがとうございます!感想大募集中です!次は、余裕をもって、明日の夜、つまり、1月30日の夜に投稿します!では、おまけをどうぞ!!

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アデルハイト「第二回ー!」

リーゼロッテ「用語解説のコーナー…なんでまたアデルとなの。」

アデルハイト「まだ、この大役はみんなにはまだはやいです!」

リーゼロッテ「あんた、本筋とキャラ違くない?」

アデルハイト「さぁー!今日の用語発表いってみよー!」

リーゼロッテ「………今日の用語は『シュプレヒコール』よ。」

アデルハイト「デモで参加者が大声で主義主張を訴える、あれね?」

リーゼロッテ「それ。ドイツ語の話すを意味する「sprechen」と合唱団などを意味する「Chor」などに由来する言葉ね。」

アデルハイト「ドイツ語なんだぁ。案外、日常生活の外来語って英語から取られたもの以外にもあるんだね。」

リーゼロッテ「シュプレヒコールは同じフレーズを何度も繰り返すのが一般的よ。おそらく、聞く人の頭に強く印象付けたいんでしょうね。」

アデルハイト「じゃあ、やってみよー」

リーゼロッテ「…は?」

アデルハイト「リーゼちゃんかわいい!リーゼちゃんすてき!リーゼちゃんはみんなのアイドル!!」

リーゼロッテ「だまれだまれだまれ…シュプレヒコールじゃない。それ…」

アデルハイト「えー?そうかな?ま、とりあえず、タイトルコールを!」

アデルハイト・リーゼロッテ「『赤色に染まった私 ~悪役令嬢に転生した私は反プロレタリアート的なので断罪されるそうです~』!!今後ともよろしくお願いいたします!」


次回!第一章 第一話 『悪役令嬢と国民の指導者の改革開始』(破)

大冒険の末にアデルハイトとエルドウィンは【ロート☆リブリング】のヒロイン リーゼロッテと出会う。迷子のリーゼロッテと母親を再開させるためにスラム街を駆け回る!!


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