第一章 第二話 『悪役令嬢と妹好きな兄者の復興途上』(急・後編)
後編です!では、良い読書を!
『逆境のときこそが人生の秘訣、唯一本気で学べるときなのだから』
〘"高みをめざして"ラインホルト・メスナー〙
第一章 第二話 『悪役令嬢と妹好きな兄者の復興途上』(急・後編)
義務労働再調整センター 正門前
「ふざけるな!!!どこの誰なんだ!王国のクソ野郎どもめ!ついに外国勢力に俺らを殺させに来たのか!!」
「イタリャーナ軍どものようです!」
どうやら背後から外国の軍隊が私たちを殲滅しに来たらしい。挟撃。間違いなく…壊滅の未来しか見えない。先程から前方の壁の方からの攻撃は何故か止んでいるけど。
「マンフレートさん!北西方向に抜ければ何とか逃げ切れると思います!」
「ガキに何が分かるんだ!ここから撤退するなど有り得ない」
もう彼は意固地になっている。また多くの人が死ぬ。昨日みたいに。それだけは絶対に嫌だ…カタリーナさんが私の方を見て首を振りながら手を引く。見捨てて逃げるべきなのかな…
にわかに後ろの方から散発的な銃声が響く。それに合わせて何人かこちらに逃げ込んできた。
「火炎放射兵だ!あいつら全てを焼き払うつもりだ!逃げろ!」
「うぐぁぁあ!!誰か消して!消してぇぇ!!」
肉が焦げる匂い。背中のそれが痛む。呼吸が苦しい。
「ゼーーヒュー…ゼーーヒュー…」
カタリーナさんが驚いたように私の背中に手を伸ばそうとすると、その手が何者かに払われる。えっ…と驚くとそこには昨日、橋で出会ったフードを被った男の子が居た。
「ウィル君…?」
「あぁ。そうだよ」
そういうと彼は私を抱きしめた。
「もう大丈夫だよ。俺が君を守る」
そう彼が言い終わった後、突如、壁の向こう側からなにかでかいものが空に浮かび上がった。ひこうき…?って…オスプレイ!?前、憎しみに憎んでいたそれが突如として現れた。
「「皆さん!落ちついて聞いてください!僕はホファンブルク王国 第二王太子のフランツ・R・ホファンブルクです。皆さん!現在、我々はイタリャーナの1部部隊の暴走を止めようと奔走しています!」」
ざわめきが起こる。マンフレートさんも、カタリーナさんも、ウィル君も呆然としている。
「な、なんでこんなところにフランツが…?」
ウィル君が絞り出すようにそう言うと、その言葉で我に返ったのか…マンフレートさんがわめきだした。
「ふざけるな!!何を言い出すかと思えば…どうせ、罠だ!騙されるな!あれを撃墜しろ!」
マンフレートさんの言葉が届いたかは分からないがオスプレイからは明確な返答があった。
「「信じてもらえないのはしょうがないと思います。では、行動で証明しましょう!イタリャーナ軍を攻撃します!」」
彼がそう言い終わるや、オスプレイからミサイルが撃ち込まれる。この世界は誘導ミサイルが存在しないみたいだから…間違いなくイタリャーナ軍に命中する。
「イタリャーナ軍の先頭集団が撃破されたぞ!フランツ殿下がやったんだ!!」
混乱の中でも誰かが言い放ったその一言はおそらく皆に聞こえたのだろう。誰も彼もが叫んでフランツ殿下を称えている。
「「皆さん!皆さん!先程、我々はセンターの上層部と交渉し、労働者の皆さんを解放しました!それを成し遂げたのはスイミット公爵家の令嬢。アデルハイト・ボルクス・スイミットです!彼女は今、外のイタリャーナ軍と内通していた貴族を捕らえようとしています!」」
アデルハイト…アデルハイト!?な、何をしているんだろう…あの人…というか、もうフランツ殿下と知り合ってるんだ…いいなぁ…
「アデルハイト…?誰だそれ?」
「スイミット公爵家って五始家の1つじゃね?」
「なんでそんなところのお嬢様がセンターを制圧してるんだ?」
「よく分からんけどいい人なんじゃ?」
皆は彼女のことをよく知らないので好き勝手に言い合っている。昨日、出会った彼女の事を思い出す。とても楽しそうな笑顔。私とは正反対の誰とでも仲良くなれるいい子。私が私じゃなくて逆の方が良かった。私には私は務まらないもん…
「アデルハイトだとぉぉぉぉ!!!ふざけるな!奴は魔女の手先だ!おのれ!誰かあれを撃ち落とせぇ!!」
もはやマンフレートさんの話は誰も聞いていない。誰もがアデルハイトちゃんやフランツ殿下を褒めたたえている。
「「皆さん!我々はあなたがたを保護します。市外に避難先があるのでセンターを通って市外に避難してください。その先に我々に協力的な部隊が展開しています!今から門を開けます!落ちついて避難してください!前の人を押さないように避難してください!」」
「「ロベルトだ!彼らのおかげで俺も解放された!みんな!聞いてくれ!彼らは俺らの味方だ!皆、ゆっくり避難してくれ!彼らが俺らを守ってくれる。武器はその場において避難してくれ!」」
ロベルトさん…ママが言ってた気がする。昔は反政府派を一つにまとめあげてた人がいて…それがロベルトさんだと…
「ロベルトさんだ!」
「本当に解放されたんだ!」
「門が開くぞ!ひ、避難しよう!」
口々にそう言うと皆、門に吸い込まれていく。散々、呼びかけたおかげなのか、落ちついてスムーズに避難していく。
マンフレートさんだけは叫び続けているが…カタリーナさんが1発殴ると倒れ、他の幹部によって連れられていった。カタリーナさんは私の方へ帰ってきて手を差し出す。
「さぁ、はぐれないように手を握って。ええと、ウィル君だったかしら?君も…ね?」
呆然としていたウィル君は小さく頷くとカタリーナさんの手を握る。そして、3人で避難をはじめた。
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義務労働再調整センター 正門前 黒シャツ隊 本営陣地 スラム街バラック小屋
「EXILE OUTSIDER社ですか」
私の上官、アッティリオ・ディ・マリノブは薄暗い小屋の中で淡々と我々の新たな敵の名前を口にした。既に状況は我々のコントロール下にはない。
「SISMIの情報提供によれば当地域で彼らを雇用しているのは王国貴族…行政派の大物のレオポルド・ボルクス・スイミットだそうです」
「そうですか。第2王太子と如何なる関係があるのか。SISMIは引き続き情報を提供していただけるのですか?」
「統括情報局 局長マリオ・ロブッチ=ナルジーソはあのお方のシンパです。我々の行動が彼らの理念に反しない限りは情報提供を行うと思われます」
「そうですか。私にとってはあまりいい知らせではありませんね」
「そうですね。マリノブ指揮官(大佐)」
我々は所詮、狂信的な集団に使嗾される暴発した強硬派という立場に過ぎないのだ。我々自身を本格的に支援する立場の勢力はいない。
「海軍はどうしていますか?」
彼は細い目を更に、細める。海軍というのは我々の同志たる海軍 人事局長のアレッシア・リオ 大将の事だろう。彼女は私の親友で唯一、我々とともにこの作戦を実行する本国の実力者だ。
「第83遠洋派遣艦隊がイタリャーナ領レイトローからローレン中央海に向けて作戦行動中です。作戦の成否がどうであれ退路は確保されています」
「そうですか。ですが、まだ私たちは負けてはいません」
彼はそう静かに、しかし、確かに言いきった。私は右手をサッとあげ指の先までぴんと伸ばして、ローマ式敬礼を行う。
「はい。その通りです。マリノブ指揮官(大佐)。我々、作戦部隊は現状、目標達成に向けて努力しています。センターは必ずや我々の手中に収められます」
「そうです。そうでなくてはならないのです」
彼は何度も頷きながらそう返事をした。そして、机の上のリギンボグエンの地図を眺める。地図の上には幾つも駒が置かれていた。自軍を示す黒い駒は町の北部に点在している。センターを包囲する部隊が3個中隊。スラム街でホーエンシュタウフェンを捜索する部隊が1個中隊。これらは分隊単位で行動している。北部には赤い駒も置かれている。センターに篭っているのはFBMやEOなどのPMC戦力が過半で攻略は容易ではない。更に、郊外には緑の駒が置かれている。これはたまたま通りかかったポルスカ、リエトゥヴォースからなるEU軍にホファンブルク王国が治安維持を要請しそれを彼らは受諾したようだ。町の中心や町からやや離れた場所には緑の駒が並ぶ。これらはSNN協定委員会の各国軍で我々が町に立ち入らない限り交戦することは無い。そして、全体的に散らばる赤い駒。この国の治安維持及び国防を担当する騎士団だ。旧式装備の為、我々の敵じゃないが数は多い。
「指揮官(大佐)!老兵長(中佐)!大変です!」
突如としてバラック小屋の中に兵士が飛び込んでくる。それに動じることなくマリノブ指揮官(大佐)は無表情に口を真一文字に結んでいる。
「第2歩兵中隊が北のEU部隊に向かって移動しています!」
「命令もなしに勝手な行動ですか。どうしますか。マリノブ指揮官(大佐)」
「呼び止めても戻っては来ないでしょう。第1歩兵中隊に側面を晒さないように陣地構築を命じておいてください」
「はっ」
私はバラック小屋を兵士と共に出る。砲兵たちが敵目掛けて次々と砲弾を撃ち込んでいる。
耳が少しピリッとした。
テレーヤカフと言われる耳につける念話の魔法具が反応したのだ。私はそれを2回人差し指でタップすると頭の中に言葉が飛び込んでくる。
「うるさ!どこにいるんな!」
海軍のアレッシア・リオ 大将だ。プライベートでの付き合いで対になるテレーヤカフを2人で持っている。こうして仕事中にもかかってくるので迷惑ではあるが。
「戦艦の砲撃の方が煩いですよね」
「私が乗ってんのは空母だって言ってんしょーが」
「それでなんの用でしょうか?」
「もー、冷たいじゃーん。そっちはどー?」
案の定、内容はどうでも良さそうだった。彼女の笑顔が少し頭に浮かんだので消し去る。
「無線封止はしないのですか?」
「しないでしょ。秋津洲海軍じゃあるまいし。しかも、これ魔法具だし問題ないに決まってんじゃーん」
「高位の魔法使いがいれば大変なことになりますよ」
「そんなのいるわけないじゃん。この国に」
「…こちらの作戦は別に順調ではありません。先程も1部部隊が勝手に行動を…」
「おもしろ。君たち自体が勝手に行動してるのに、更に、勝手に動くやつがいるんだ」
妙に感心したかのような口調で皮肉めいた事を言ってくる。そもそも、人事局長が前線に出るという無茶苦茶なことをしているにも関わらず。自分のことは棚に上げている。
「………用がないなら切りますね」
「あぁ、待って待って。私、ロミナより偉いのに」
「手短に用件を」
「もうローレン中央海に入ったからいつでも帰れるよー。カポランドとかいう国のご飯めっちゃ美味しー!」
テレーヤカフを1回タップして切った。どうでもいい内容だった。だが、帰れる場所があるってのはいい。
「側面の防備を固めるのです。土嚢で陣地構築を終えたら塹壕を掘って警戒役の小隊を編成して監視させてください」
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義務労働再調整センター ヴィツォーク私邸前
目の前にお城みたいに水堀を湛えた大きな西洋風の屋敷があった。
「ここがヴィツォークの私邸?でかくない?」
「そうみたいだな」
兄者とそう会話していると、私の少し手前辺りにいた大きな盾を持ったFBM社員が盾を少しあげる。カンッという音と共に何か当たったようだ。矢?どうやら門の上の櫓に弓兵が居るようだ。
「どうします?殺っちゃってもいいですか?彼らを生かすのはだいぶ難しいかと…」
「構わない。時間が大事だ。他の門はFBMの部隊が固めている。彼らが裏切ったりはしないが…屋敷内に秘密の通路が隠されているかもしれないとヘスリングが言っていた」
「りょーかいです」
エリーさんがそういうと持っていた銃で弓兵を倒してしまった。
「さぁ、行きましょう」
エリーさんがそう言うと、同行していたFBMの指揮官が無線機を使って他の部隊に命令を出す。
「This is Peace Leader.Operation Start. Shoot anyone who resists.(こちらピースリーダー。作戦開始。抵抗するものは射殺せよ)」
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義務労働再調整センター ヴィツォーク私邸 ホワイト・ディペロップ製造室
「This is Peace Leader. We have passed Point Alpha.(こちらピースリーダー。ポイントアルファを通過した)」
屋敷内は入り組んでいてその度に部隊を分けたり合流したりしながら進んでいった。
「どうしてヘスリング外部所長は私たちに協力してくれたんだろう?」
「おそらく、色々な理由はあるとは思うが…ヘスリング外部所長もヴィツォークも黒シャツ隊もこの事件の核心にはいないんだと思う。それぞれがそれぞれの理屈でそれぞれの目的を達成する為に行動している」
「じゃあ、河奈義外部副所長は?あの人は核心の近くにはいるの?」
「それが、最初の質問の答えに当たるがその通りだと思う。彼女はこの事件の核心…あのイカれた商人が見せたテレビに映っていたロロ・ゲーブルに近しいからこそ、ヘスリング外部所長は彼女の処分より黒幕とのパイプを維持する為にここの人事権を俺らに明け渡したんだろう」
兄者は急に黒幕…ロロ・ゲーブルという人について触れた。あのテレビに映っていた人が黒幕?なんで世界中でホワイト・ディペロップをばら撒くんだろう。儲かる…とか?
「ロロ・ゲーブルって英国の外務大臣ですよね~?そんな大物がホワイト・ディペロップの密売に関わっているんですか~?まあ、確かにここまで世界で広がるとなるとそのくらいの大物が関わっていても不思議じゃない規模の広がりですよね~」
横で黙って聞いていたケテテさんが不思議そうな顔をして兄者にそう聞いた。私もそれ気になってたよ。
「違う…はずだ。何かは知らないがロロ・ゲーブルの目的はそうじゃない…と思う。根拠は無いが」
「……何か別な事?」
兄者がヘスリング外部所長から何を聞いてきたのかは知らないけど…思いつかない。
次の部屋の扉をFBMの兵士が開ける。そうすると、中から鎧をつけた男が吹き飛ばされてきた。部屋の中には女性が数人と武装した剣や弓で武装した兵士が数人。そのうちの1人は女性を人質にしている。そして、1番近くにいた女性が今、吹き飛んできた兵士を投げ飛ばしたようだ。というか、投げ飛ばしたのってヴェリアさん!?
「ヴェ…ヴェリアさん!?」
「ア、アデルハイト!?どうしてここに?それよりそいつらはヘスリングの私兵じゃないか」
敵の兵士たちも唖然としていたのか、暫く、敵味方は動かなかったが人質を取っていた兵士が何か口を開こうとした瞬間、エリーさんが銃を撃ち込んで始末した。そいつが崩れ落ちる間に私は敵の方に呼びかけることにした。
「投降してください!」
私の言葉で我に返ったのか兵士たちは武器を捨てて両手を挙げて降伏の意を示した。それを見てFBMの兵士やEOの兵士が彼らを拘束する。
「ヴェリアさん!どうしてここに?」
「あの後…騎士団の捕虜になったんだがその後ここに連れてこられてな。こいつらここでホワイト・ディペロップを作らせてたんだ」
「そうだったんですね」
「お前たちはなんでこんなところにヘスリングの私兵と?」
「ええと…話せば長くなるんですけど…とりあえず、移動しながら説明しますね」
「ああ、わかった」
「This is Peace Leader. Protection of civilian women. Request escort from follow-on Love Team.(こちらピースリーダー。民間人の女性を保護した。後続のラブチームに護衛を要請する)……………………………Bad state of affairs? The women? Ok. I'll send a medical team over. And counsellors, of course.(酷い状態?女性たちが?分かった。医療チームを向かわせる。もちろん、カウンセラーもだ)」
どうやら他のチームでも女性を保護したのだろうか?ピースリーダーさんもどこか慌てているようだ。
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義務労働再調整センター ヴィツォーク私邸 主の間
「This is Peace Leader. We are now entering the main room.(こちらピースリーダー。これよりメインルームに突入する)」
FBMのピースリーダーさんの合図と共に扉が蹴破られ中に突入していく。中にはヴィツォークとローブを纏った男が中央の床にあった隠し通路に入ろうとしており、周りには兵士が数人いたがすぐさま射殺された。咄嗟に隠し通路の方にバリアをはって退路を遮断する。
「く…くそが!!俺は何もしてない!ヘスリングが全てやれって言ったんだ!」
「ヴィツォーク元伯爵。詳しい話は王城で聞かせてもらう。投降しろ」
兄者が呼びかけるとヴィツォークは苦々しい顔をしながらローブの男の方に命令を出した。
「く…ラビット何とかしろ」
「くく…仰せのままに」
ラビットと呼ばれたローブの男は杖を取り出すと私のバリアをコツンと叩いた。そして、その箇所からバリアがぽろぽろと崩れていく。
「え?能力が無効化された…?」
「む~。ラビット…魔術師ギルドの十二導師のうちの1人じゃないですか~」
「くくく…貴様は異能力協会の【対向消滅】のヌケヌイ…久しぶりじゃないか」
この会話のうちに逃げようとしていたヴィツォークをアダルとジェイソンが締め上げる。ヴィツォークは1発殴られると大人しくなった。
「残るはあなただけです!投降してください!」
私がそう呼びかけるとローブの男…ラビットはケテテさんの方を見ながら杖をくるくると回し始めた。
「弟子か?」
「そうなるかもです~」
「ほう。面白い」
私の方を向き直ると、突如、杖を振って火球を飛ばしてくる。咄嗟にバリアを張る。しかし、火球はバリアに当たると消えてしまった。
「くくく…いい反応速度だ…ケテテ。どのくらいにするつもりだ?」
「Bにするつもりです~」
「くくく…いいんじゃないか?だが、まあ、甘いな。この娘は」
バリアの中の地面からにょきっと腕が生えて私の目の前に素早く来るとデコピンを食らわせて消滅する。
「いたっ」
それを見たケテテさんがラビットの方に黒い球を飛ばすが、ラビットさんが杖を一振りしただけで消滅してしまう。
「くくく…では、さらばだ」
ラビットはそう言うと地下通路へと降りていった。
「m」
待ってと言おうとしたが声も出なかったし動けない。横目で見てみたがどうやら他の人も動けないようだ。私たちは30秒くらい固まりそして動けるようになった。
「これどこに繋がってるんだろう」
覗き込んだ地下通路は真っ暗で先が見通せなかった。
読んでくださり、ありがとうございます!では、今回のおまけは久しぶりの用語解説です!
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アデルハイト「第五回!!用語解説のコーナー!!」
リーゼロッテ「本編にちょろっとしか出てないのに私ですか?」
アデルハイト「だって、しばらく会えてないからさぁ」
リーゼロッテ「…次で会いますよ。さっさと今日の用語を教えてください」
アデルハイト「今日の用語は!『ローマ式敬礼』だよ!」
リーゼロッテ「作中で黒シャツ隊の女性将校が行っていた動作の事ね」
アデルハイト「腕をピンと伸ばして斜め前に突き出すジェスチャーだね。あれ?これって昔のドイツでやってたナチスの敬礼じゃないの?」
リーゼロッテ「そう。それで間違いないです。発祥は古代ローマが起源とされている…その後、映画などの娯楽によって広まっていったわ。今の悪いイメージがついたのは第二次世界大戦直前、イタリアのファシスト党による採用。そして、ナチスも採用したことね」
アデルハイト「そんな歴史のあるものだったんだ!」
リーゼロッテ「現代のドイツでは法律で禁止されているわ。まあ、当然と言えば当然だけど」
アデルハイト「でも、なんかそういう統一された合図とか服装ってよくない!?」
リーゼロッテ「そ…そう?独特な感性だと思うけど」
アデルハイト「えー…まあ、いいや!じゃあ、最後にタイトルコールを!」
アデルハイト・リーゼロッテ「『赤色に染まった私 ~悪役令嬢に転生した私は反プロレタリアート的なので断罪されるそうです~』!!今後ともよろしくお願いいたします!!」
次回第一章 第三話 『反体制派と自由の象徴の外患討伐』(序)
黒シャツ隊との決戦が始まります!乞うご期待!




