6話 アーティファクトですってよ
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手を置くと、なんかホログラム? か何か解らんけども、透明な板が出てきたぞ。どういう原理なんだ? 解らんな。流石はアーティファクトという事か。
アーティファクトという事は、ダンジョンから入手できたものだという事なんだよな。これが無いと探索者学校を開くことができないのか? それなら少ないのも納得できるんだが。
しかしな。これに頼らなくても解るものなんじゃないのか? よく解っていないけども。まあとにかく、まずは測定結果を確認するか。
「近接戦闘系は全滅ですね。遠距離攻撃も全滅です。魔法は土属性と風属性に適性がありますね。それと召喚にも適性があります。罠外には適性が無く、採取には適性があります」
「ああ、この薄いのは適性が無いという事なんですね。という事は、どういう事なんですか?」
「魔法科と召喚科、採取科、それと総合科に入学することが可能ですね。どうするのかは8月31日までに伝えてくれれば入学の手続きは完了です。ちなみに本日は8月25日です」
「解りました。それまでに決めて1階に伝えに行けばいいんですね。それで、私は何処に住めばいいんですか?」
とりあえず、4つの科に行けることは解った。解ったのは良いが、住む場所なんだよ。そっちは解らずじまいだからな。寮があるはずなんだよ。そう聞いている。
住みやすい所が良いんだけど、そんな場所があるのかという事なんだよな。妖精種用の寮があるのかといった所。普通の半分の大きさで良いんだけどな。どうなんだろう。
「住む場所は寮があります。寮はまた案内します。ただ、寮の大きさは人間用に作られているので、妖精種の人々には苦労を掛けます。可能であれば、外に部屋を借りてもらっても構いません」
「お金がないので寮でお願いします。寮には今日から入れますか? 後は個人部屋になるんですか
? 集団生活になるんですか?」
「寮は個人部屋です。食事は食堂があるので、そちらでお願いします。自分で調理する場合は食堂の厨房を借りてください。後の事は寮監から詳しく聞いてください。それでは案内しますね」
「解りました。お願いします」
基本的には寮で生活をすることになるからな。寮なあ。人間サイズしか無いのは仕方がないよな。一番多い種に合わせるのは当然のことだし、そもそも人間よりも大きな種が居なかったはずだからな。
種族は大きく分けて、人間種、エルフ種、ドワーフ種、妖精種、獣人種となっている。それは馬車で教わったことだからな。妖精種の自分は一番小さい種族な訳だな。
他の種族が殆んど人間と変わらないというのがね。しょうがないよな。妖精種に合わせて寮を作る必要が無いんだからさ。その辺は諦めるほかない。
後を付いていくが歩幅がなあ。常時跳躍の魔法を使ってないと追いつかない。村では殆ど使った事なんて無いんだがな。こっちに来てから本当によく使う魔法になってしまった。
まだ2時間も居るわけじゃないんだが。本当になんでこんなに魔法を使わにゃいかんのか。体が小さいのは種族柄仕方のないとこではあるんだけどさ。
もうちょっと何とかならんものかね。魔力切れを経験したことは無いけど、魔力切れを起こすんじゃないか? ちょっと不安があるんだよな。
「着きました。ここが寮になります。寮監はこの部屋ですね。1001号室になります。引継ぎをしますので、少々お待ちください」
寮監を呼び出してあれやこれやと引継ぎを終えて、受付さんは帰って行った。まあ何とかなるよな。とりあえず、寮監さんの話を聞かないといけないな。
「さあさあ、お部屋に案内するからね。こっちだよ。付いてきな」
とりあえず、付いていく。寮は5階建てのようで、横に広い。1階が良かったんだが、1階から埋まっていくらしく、私が案内されたのは5階だった。5階って事は最後の方だよな。
「ここだよ。5032番室だ。鍵はこれだよ。さあ中に入ってみな」
「とは言いますが、鍵穴まで背が届かないんですけど……」
「ああ、そういやそうだね。今日中に台を用意しておくからとりあえずは外に出て教室なんかの場所を確認しておいで。中にも台を用意しておくからね」
「解りました。とりあえずは散策に行ってきます」
部屋の場所と番号は確認した。後は台を用意してくれるまでは教室なんかの確認に行った方が良いのかな? 案内用のチラシとかがあれば嬉しかったんだが、そんなものはなさそうだな。
多分だが、この寮の裏にあるのが校舎だと思うんだよな。総務みたいなところから真裏が寮で、その真裏が教室なんかがあると。そういう感じなんだろう。
後は購買の場所を知りたいんだが。購買はあるよな? あると思うんだけど。持ち物が持ち物だからな。もうちょっと増やしたいところではある。
今はお金と何かあった時用のナイフくらいしか持っていないからな。色々と買いそろえておきたいところではあるんだが、何が必要なのかもよく解っていないからな。
とりあえず、時計は無理だという事が解っている。アーティファクトの1つだからな。そんな高価なものは購買には売ってないだろうからな。それは仕方が無いことだとしてだ。
お茶くらいは欲しいよなって話。村でも基本的にはお茶を飲んでいたし。水も美味しいと言えば美味しいんだけど、やっぱりお茶かなって思うよな。
火くらいは魔法で何とでもなるんだし、お茶を入れるセットくらいは用意しておきたいところではある。最低限、それがあれば生活ができるよな?
とりあえず、場所を探してみるかね。時間はたっぷりとあるわけでは無いんだけど、有効に使わないといけないな。ともかく散策をしない事には始まらない。
目的の物が何処にあるかの確認をしておかないといけないんだよ。購買と教室くらいは確認しておかないとな。何かあった時に困るのは自分だからな。
さてと、散策に行くか。とっとと行って確認して来よう。どの教室を使うのかは解らないけど、とりあえずは、何とかなるとは思うんだよな。さあ行くか。