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11話 さあ召喚をしよう、対価は良いものが思いつかなかった

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 9月10日、とうとうこの日がやってきたわけなんだが、魔法陣は作成した。ちょっと色々と不格好にはなったが、なんだかんだと六芒星を書き、文字を並べていった。


 詳しいことは解らん。魔法陣を作成しなさいと言われている訳では無いからな。魔法陣は任意だ。私が作りたいだけで作った代物だ。そこに基準は存在しない。


 だが、召喚だぞ? 魔法陣は必須じゃないかと思っている訳なんだけど。ロマンが足りないよな。祈るだけで良いとは思わない。祈るだけってどうよって話な訳だ。


 召喚モンスターを封入する水晶を持っていたら普通に召喚されてしまいそうな気がするんだけど。偶発的に召喚される気がするんだが。まあ何でこうなったのかは解らんところではあるからな。


 夜に対価を用意して水晶を持って祈る。これだけだもんな。これ以外に何もないというのが本当に良いんですかって疑問に思う所でもあるんだが、複雑化しててもな。


 一番初めにどうやって見つけたとなるからな。召喚の難易度が高ければ高いほど、見つからないよなって話だろう? これに関しても良く見つけたなって思うくらいだし。


 初めは対価無しでやっていたんだろうがね。月齢も関係なくやっていたんだろうな。その辺りの研究が進んできての話になってくるんだろうな。今の時代でも解らん事は多い訳なんだが。


 話が逸れたな。要するに、魔法陣の準備はばっちりだという事なんだよ。意味ありげの文章も書いたし、問題なかろうよ。ロマンの塊は作ったわけだ。


 問題は対価なんだよなあ。肉以外が良い。何か良い対価が無いかなって探していたんだけど、一応思う事はあったから、ポーションだけは買ってきたんだよな。


 ポーションを対価にするつもりはない。対価を得るのに、ポーションが必要だと思ったから用意したんだよ。他に良いアイディアが思いつかなかったんだよな。


 対価には血が良いんじゃないかって思ったんだよ。なんか良くあるじゃん? 血判とかさ。血の契約とかさ。だから血が良いんじゃないかなあって思いはしたんだよ。


 ……でもさ、痛いじゃん? 血を流さないといけないって事は、かなり痛いことになるんだよ。だからポーションは買ってきたは良いが、踏ん切りをつけられないでいた。


 痛い思いをしなくてもいいならその方が良いじゃないの。だから何かしら良い対価が無いか探し回っていたんだよな。もちろん無かったわけなんだが。


 有ったらこんな話をしていないという事なんだよ。有ったらよかったんだけど、無かったんだよな。無かったんだから仕方がないじゃん? 後は覚悟を決めるだけなんだよ。


 覚悟を決めるのに1時間くらい時間を要した訳なんだが。ナイフは持っているけど、それでも自傷をするのってかなり勇気が要るんだよ。怖いのなんの。


 覚悟は決まった。二の腕を斬る覚悟が決まった。それでも手が震える。冷汗が止まらない。入れ物はいつものコップで良いかなって思っている。結構入ると思うんだよね。


 それ以上は無理。早くポーションを使わないといけないと思う訳だ。飲めば良いのか、ぶっかければ良いのか。買うときに聞いたらどっちでもいいらしいんだけど。


 不思議な物なんだよな。私が採っていた薬草がそうなるんだと。銅板1枚で買えたぞ。薬草に考えれば高くなっているなとは思うけど、どうしてもうちょっと薬草の原価が上がらなかったんだろうとは思っている。もう少し高くても良くないか?


 もう少し高く買ってくれても良かったのに。……覚悟が決まったのに、必要ない所に思考が飛んでいくのはやりたくないからなんだろうな。早くしないといけないってのに。


 もうすぐ日が暮れる。と言うか、日が暮れた。夜の時間だ。これから召喚の時間が始まる。そろそろ血の準備をしないといけない。いけないんだが、こう、ね。


 なんとなく、いいや、覚悟を決めたんだから実行あるのみ。こんなところで躓いていたらこの先どうなるというのか。さあ、やる、やるぞ。せーの。


「ぎゃああああああ痛い痛いああああああああおおおおおおおおあああああああ無理無理無理無理無理ああああああああ、駄目もう無理無理無理ポーションポーション」


 ポーションをぶっかける。飲むのは無理だ。こんな状態で飲めるわけがない。痛すぎてどうにかなるところだったぞ。意識が飛びかけてた。


「ふぅー、ふぅー、ふぅー。痛すぎてどうにかなるかと思った。やっぱり私には前衛は無理だな。痛みに弱すぎる。あれを耐えないといけない前衛が凄すぎるんだよな」


 ちなみにまだ切った場所はひりひりしている。じんじんしている。ふさがったのはふさがったし、痕も残っていないんだけど、まだ痛みがあるような感じがしている。


 これで特に何も特別なモンスターが出て来ませんでしたとなると、悲しくなるんだが。これだけの思いをしたんだから、良い感じのモンスターを要求する。


 結果はコップになみなみと注がれた血液。魔法陣の上でやったのは失敗だったな。血が飛び散ってしまっている。なんか暗黒の儀式をやるんじゃないんだから。こんなはずでは無かったんだが。


 ……まあ良いか。雰囲気が出てきたんじゃないかな? ちょっと方向が違うような気がするけども。ちょっとばかりではないよな。闇属性の儀式をするんじゃないんだけど。


 ちょっと時間を置くと、血が固まってしまうからな。さっさと祈りをささげよう。水晶は持っているから、魔法陣の前に正座して祈りをささげよう。さあ何が出てくるんだろうか。

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