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桜舞う頃、揺れる君  作者: 折花 香
1/2

いつかまた君と

初めての小説です

優しく見守ってください















あぁ、ままたこの季節がやってきたのかと


桜舞う中タバコを燻らせながら見上げる



















ひらひら、ひらひら

散っては落ちてを繰り返す



手を伸ばせば掴めそうなのに

存外それは難しく


まるでいつかの君を見ているようで

気まぐれに肩に乗った花弁を見て



また君の面影を追ってしまうんだ







霞んでくる視界の中にほら、また、君がいる

笑いながら手を振って僕のことを呼んでいる気がした















君がこの世でいちばん好きだと言っていた花は

僕のこの世でいちばん大嫌いな花になりました
























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