衝突 前編
「俺はジョージだ。お前は?」
「ヤヌスだ。存分に殺し合おう。」
まずは俺から仕掛けた。初手エクスプロージョンだ。
当然のように避けられてしまったが。
ヤヌスはなんと素手で殴って来た。
「何故素手なんだ?」
「素手の方が相性が良いんだ。お前こそ武器は持たないのか?」
「じゃあお望み通り見せてやるよ!」
俺は作り出したエクスカリバーで切りかかった。
だがダメージを受けたのは俺だった。
「武器と力量は認めるが技量がお粗末だな。」
「グハッ⁉︎」
くそッ、肋骨が2本折れてしまった。すぐさまヒールで回復をするが、その隙を見逃して貰えるほど、相手は優しくない。
回復しては、ダメージ、回復してはダメージを繰り返していたら、魔力量の底が見えて来た。
不味い、このままでは負ける。
回復出来るだけの魔力が無くなった時、ある事が頭に浮かんだ。
もしかして、魔力作れるんじゃね?
魔力‼︎《万物創造‼︎》
身体中に満たされていく感覚と共に、魔力が全回復した。
エクスプロージョン×50‼︎ 魔力回復‼︎……
「やっと本気を出したか…俺も本気を出さないと失礼と言うものだ。出させてもらう!絶対防御‼︎」
なんと彼はこの大爆発の中、無傷で立っていた。
尊敬を通り越して、恐怖だった。
「仕切り直しだ。行くぞ‼︎」「望むところだ‼︎」
俺は魔法メインで戦っていた。だがおかしい。
相手は避けない。それどころか魔法を弾いている。
よく見ると、拳を薄水色の膜が覆っている。
距離を詰められ殴られると、威力が段違いに高くなっていた。
殴られた事で、あの膜は恐ろしく硬い事が分かった。
ダイヤモンドが柔らかく感じる程だ。
単純だからこそ恐ろしい能力だ。
その能力……欲しい‼︎
能力 絶対防御‼︎《万物創造‼︎》
「何故お前が俺のユニークを使っているんだ‼︎」
「勿論、作ったからだよ。」
それから戦いは肉弾戦に発展していった
勿論、付け焼き刃の能力と技もへったくれもない殴りでは勝てるわけが無い。
なのでヒールの代わりに身体を作る事にした。
骨が折れたらより強靭な骨に、筋肉が抉れたら肥大化。
爪は長く鋭く、背中からは禍々しい翼が生える。
魔力回路も拡張し、体のサイズも倍ほどに、恐ろしい角が生え、人間とは思えない姿となった。
「遂に本性を現したか…」
「さて、殺し合おうか‼︎」




