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第7話 スパート

9月になり、気温は少し涼しくなった。

30℃くらい。

暑いわ。

だがしかし、俺は心を入れ替えた。

アメとムチは封印し、ムチに打たれ続ける4ヶ月を送ると決めた。決めたったら決めた。

その理由は、八百万神を名乗るガチャキャラに地球の危機を宣告されたからだ。


-モンスターが地上にあふれる世界-


そんな世界なら、このスキルたちは生きるために大いに役立つはずだ。

多ければ多いほうが良い。


一応匿名で警察や行政に電話もしてみたが、やはり相手にはされなかった。

まぁどうせどこにダンジョンが湧くかなんて分からないのだし、疎開した先に人が集まればスタンピードも起こる。国レベルでは有効な対策なんてないのだ。


そんなわけで、俺は自分が生きることを最優先する。とにかく今はバイトで稼ぐのみだ!


ということで、時給の高いバイトランキングで調べて、昼間は引っ越しのバイトを始めた。

夜はコンビニだ。どうせ田舎のうちのコンビニは暇なので、超回復があれば十分に休める。

ただ黙々と金を稼ぐ日々を続けた。


9月の中旬になって、とあるニュースが話題になった。

某北方の大国で、アナスタシアという若い女性が政府に次のような内容を3日3晩にわたって直訴し、民衆扇動罪で逮捕されたというのだ。


「今起きている異常気象は、地表にダンジョンが浮上する前触れです。2021年1月1日に、人類は未曾有の災厄に襲われるでしょう。至急、都市部に集中した国民の疎開と、軍事的な備えを!」


テレビのニュースキャスターや評論家たちは皆苦笑いといった様子だ。

俺は聞いた瞬間に、この人が常連ガチャラー三人の内の一人なのだと確信した。

八百万神から俺と同じ宣告を受けて、正義感に突き動かされたのだろう。

偉いと思う。一部、救われる命もあるかもしれない。

が、彼女は逮捕されたせいで保釈されるまでガチャが引けなくなるだろうな。


俺は断固、バイトだ!

地球が滅ぶ目前だろうが、最後まで引っ越しとコンビニのバイトだ!

そのうち食べられなくなるであろう、廃棄コンビニ弁当や廃棄コンビニチキン、ペットボトル飲料等は、少しずつアイテムボックスに蓄えておくことにした。

まぁ俺には製造くんがあるから、飢えることはないけどね!

お世話になった店長や佳奈ちゃんには、ニュースで言ってたし~と、頭がオカシイと思われない範囲で備えを促しておいた。


こうしてほぼ24時間バイト&食費0円生活を続けた結果。

9、10、11月合わせて、60回分のガチャ資金を捻出できた。


内容は、

C:取得経験値増加 +5% ⑳個

C:アイテムクーポン下 ⑯個

C:ユニットバス製造くん

C:カプセルカー

C:何でも修理くん

R:アイテムクーポン上 ⑨個

R:装備クーポン下 ④個

R:スキル『サンダー』

R:スキル『ヒール』

R:スキル『火事場の鬼力』→『火事場のクソ馬鹿力』と統合されます

SR:装備クーポン上

SR:アイテムクーポン特上

SR:スキル『テイム』

SR:スキル『超魔導』

UR:装備クーポン特上

以上の結果となった。


==========

『サンダー』 雷属性初級魔法。電撃を放つ。

『ヒール』 治癒属性初級魔法。中等度までの傷を癒やす。

『火事場の真剛力』 10秒間だけ筋力5倍。10分間のクールタイム有り。

『テイム』 時折、モンスターと心を通わせて仲間にすることができる。

『超魔導』 消費魔力を2倍にすることで、1.5倍の威力の魔法を放つ。

==========

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― 新着の感想 ―
[良い点] ガチャまわせるまでたどり着く方法は多数ありそうですが残った人は善性がある人で力も結果として善人に多く渡されるような仕組みになってそうなのはいいですね [一言] 一度でもガチャにたどり着いて…
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