第1章:プロローグ
高校1年の2月14日(火)、神武 龍に初めての彼女が出来た。
名前は天野 照美。同じ××県立H高校の1年生でクラスも同じである。
照美の顔はある程度整ってはいるが、眼鏡をかけ、物静かで休み時間は読書に没頭している。そういった訳で友達も少ないようだ。
入学したときは、周りも友達探しが必死で、声をかけられている姿も見しかし段々と学校生活に慣れてくると、それもなくなった。
唯一、声をかけられているのは宿題が難しい時ぐらいだ。特に英語なんかは中学の時と、比べほどにならないくらい難しくなった。
照美は、勉強が出来、いつも学年でトップクラスにいた。
龍の成績はというと中の上といったところだ。勉強はきらいではないが、好きでもない。運動神経もほどぼどだった。つまりパッとしない男である。
そのため今まで彼女も出来たことはない。いつも目立たないように真面目に過ごしていた。目立たないようにはしていたが友達は少なからずいた。
付き合うようになったが、元々照美のことは特に意識していなかった。どちらかといえばもっと派手な方が好みだった。その時は、まさか照美と付き合うことになるとは思いもしなかった。
あの事件が起きるまでは。
初めまして神明 朱雀です。初めての小説で緊張しています。沢山の人に読んでもらえると幸いです。これからも宜しくお願い致します。




