07.昔話
そろそろ、進みを早くしないとなと感じてしまったので、少し少なめかもしれません。
「後で、昔話しようよ。お姉ちゃん。」
いきなり、そんなことを話し出した。
私にとってはかなり懐かしい思い出であり、柊の身体がしっかりあるときの思い出であり、私の我が儘で、一緒の髪型とかにしていた柊の思いでもある。
しかし、蜜柑にとってはどうなのだろうか?
小学校四年生の頃に、しかも自分の知らないうちに肉親が残り一人になっていた、と言う昔の記憶があるだろう。 それが、トラウマになってはいないかと、思ってしまうのであった。
「お姉ちゃん達って昔から凄かったんだね。今日見ていてそう思ったんだ。」
拍子抜けした。テニスのことだとは微塵にも思わなかったのだ。
「えへへぇ、凄いだろう!でもね、昔よりは弱くなってるんだよ?」
「そうは、思わないよ!今からでも全国に戻れるんじゃないの?」
「どうなのかな?最近は小さい大会で勝っているだけだよ?」
「ふふふ、お姉ちゃん。これはなーんだ?」
「そ、それは………私の黒歴史!(柊も)何で蜜柑が知ってるの?封印したはずなのに。」
「お姉ちゃん。昔の私と思ったらいけないよ!前の学校で全国中学生大会に出たのを知ってるんだから!」
何てこった。あんな負け方をした事を知っているだと?私にも関係する話から、逃げなければ!
「そう言えば知ってる? 柊ね、小五の時男子の全日本で私と同じ髪型だったから女子なんじゃないか?って話題になってしかも、大会レフリーからも女の子じゃないか疑惑が出たんだよ。
面白くない?」
「それ、椿お姉ちゃんのせいじゃないかな?柊お姉ちゃん、いやお兄ちゃんもなんか微妙な感じだったじゃん。」
あれ?私に非があるのかな?柊は元から女の子のような顔だったから、元から言われていたけど…
「まあ、良いじゃん。そう言えば蜜柑。ご飯は?」
「はっ!忘れてた!!少し待っててねー!」
そんなこんなで、昔話は終わった訳だが、面白いお話になったものは全て私のせいだったような…
柊は優しいから許してくれてるはず!
今度柊と昔の話をしてみたいな。どんな話になるのかな?まぁ、なんかさっきみたいな感じになりそうな…
夕御飯は半端なく美味しかった!そう言ったら蜜柑は泣き始めちゃって大変だったんだよ。
「蜜柑。おやすみなさい。また明日ね!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次は、軽めに進めて09では、学園ぐらいに入れるのではないかなと思います!
これからもよろしくお願いします。