06. テニススクール2 それから
夏が終わってしまい時間が、と言う現状になってます。
これからもよろしくお願いします
「じゃあ、10分間休憩ね。」
そう言われて蜜柑の待っている休憩室に戻っていく。休憩室は蜜柑と僕しかいない。
「お姉ちゃん、凄いね!昔とちっとも変わってないじゃん!」
「ううん。そんなことないよ。けどやっぱり身体が軽いから、動きやすいよ。」
「そうなんだ。一回横になる?」
「うん。そうするよ。じゃあね、蜜柑。」
そう言って、僕は横になった。
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「コーチ、おっ久しぶり~!」
「あら!椿ちゃんじゃない!?柊ちゃんはどうしたの?」
「引っ越しの疲れでもう眠いって。テニススクールにいるから、頼んだ!だって。」
「じゃあ、これからは椿ちゃん専用メニューって訳ね。さっき柊ちゃんとやった練習からしましょうか。」
そんなこんなで、テニススクールは終わった。
椿のプレースタイル? コートをかなり広く使うスタイルだね。
「椿お姉ちゃんのこと、柊お姉ちゃんに聞いてたけど本当だったんだね! 驚いちゃった。」
「あはは、こっちも驚いちゃったよ~。起きたら蜜柑の膝の上なんだもん。でもね、私は一ヶ月のうちに一週間しか出ないんだよね、外に。」
「どうして?柊お姉ちゃんの我が儘?」
「私の我が儘だよ、蜜柑。ちょっと前の事なんだけどね。
私は、入院していた頃から外に出るときの担当だったんだ。柊が一気に多くのものを失って、でも誰にも弱い所を見せたくないってね。だけど、それにも限界があったんだ。だから、私が柊の真似をしてたの。いつも一緒にいたからもうなんでもかんでもバッチリな位に真似が出来るの。
けれども、私も限界があったんだ。その頃には柊が回復してたからどうにかなったんだけどね。
だからだよ。」
「よかった。柊お姉ちゃんのせいかと思ったよ!」
「蜜柑は昔と変わらずいい子だね。じゃあ、帰ろうか、お家に。」
と言うことで、スーパーによってから家に帰ることとなった。何故かって?蜜柑がご飯作ってくれるから、材料集めだって。私は、料理なんてしたことないから、ビックリしたよ!
あのちっちゃくて甘えん坊なあの!蜜柑がご飯作ってくれるんだから。
おねーちゃんは感動だよ!感激だよ!目が大洪水おこしてるよ!
「何でお姉ちゃん、泣いてるの?」
「何でって、あのちっちゃくて甘えん坊だった蜜柑がご飯作ってくれるんだから感動しちゃって。」
「後で、昔話しようよ。お姉ちゃん。」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次からは少しずつ、昔の事をばらしていきたいと思います。