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蒼い空のその下で  作者: 柊 ピロシキ
第一章 再開の春休み
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04.悲しい過去

柊の過去について明かされます。(断片的ですが)

「蜜柑、泣かないでね。本当に昔のお話だから。」


自分でも泣きたいのを堪えるほどの話をしていいのか分からなかったが、話すしかないと思った。


「今から六年も前の事なんだね。あの事故が起きたのは…


六年前、僕には双子の妹がいて僕自信は双子の兄だったのだ。双子の妹の名前は椿。

僕たちは小さい頃からテニスをしていて、僕は 全国で名を知らしめるほどのレベルに、椿に至っては小五の頃に全日本ジュニアU12と全国小学生大会と二冠を飾るほどのスター選手で、次のこの国を引っ張っていくリーダーとなると考えられていたのだ。あの事故が起こるまでは。


僕たちはU12からU14に変えて小さい大会を回っていた頃の話だ。


ある冬の日で、蜜柑は風邪をひいて、近くの知り合いの家に預けられていた。両親と僕たちは試合を終えて、帰路についていた。


するといきなり反対車線から車が飛び出してきて、うちの車に正面衝突したのだ。しかも、相手の車はかなりスピードをあげていたので、うちの車は大変なことになったらしい。


そして、数日後気が付くと母方の伯父さんの病院にいた。


『今から言うことを、しっかりと聞いて欲しいんだ。』

と言いはじめたのだ。


自分がどうなっているのかよくわからなかった僕にしては、何が起きたのかを知るための手段となった。


『事故が起きたのは分かっているね?


その事故では、まず前に座っていたお父さんとお母さんがその事故で即死したんだよ。

それで搬送されてきたのは、柊と椿だけなんだよ。


ここからよく聞いて欲しいんだ。まず椿の身体に傷は殆どが無かったんだよ。でもね、車に押し潰されていたから、酸素が脳にうまく届けられずにいて脳が殆ど駄目になっていたんだ。


次に柊のことだ。柊の身体は衝突の振動で外に放り出されたらしいんだ。その上から横転してきた車に押し潰され他らしくて身体には骨折が60ヶ所、内蔵がはみ出ていて手足が潰されていたらしいんだが、脳は正常だったんだ。


二人ともいき伸ばしてあげたいけれども、手段はあまりない。そして、二人は一卵性の双子なので、かなりにていた。HLAと言う抗体の種類も全く同じだったので、かなり難しい手術になるがやるしかないと思う手術を行ったのだ。

それは『脳移植』。

日本にも世界各国どの国でも前例のない手術だ。20時間にもおよぶ手術を終えて両方とも救い出せたのだよ。


何を?と言う顔をしているね?

そのままだよ。柊の脳と椿の身体を、だよ。椿の身体の中に柊の脳を移植したんだ。だから、いまから柊は椿の身体を使って生きていくと言う事なんだよ。分かった?』


と言いながら鏡を持ってきた。自分と瓜二つの顔だがロングヘアーの髪の毛。少しだけ違う双子の妹の顔だった。


しかし、伯父さんは名前は柊のままで戸籍を女性に変えてくれたのだ。少し嬉しいと共に、慣れ親しんだ椿の声が聞こえなくなってしまうのは寂しかったんだ。


そう思って泣いていた頃の自分の夢を見たんだよ。」

と言った。


一日でPV(開いてくれた人の数)が150以上と言うことに驚きました!

これからもどんどん出していくのでよろしくお願いします!!

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