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4.尾行

連続投稿です。


蒼ちゃん、大変な事になります。

 

 

【こんな事になるなんて、もうビックリ……。でもでもいい勉強になったかも。今度からはもっと気をつけなくちゃ】

メアドを変更してからメールの着信音がしなくなったスマホをじっと見つめ、ホッと胸を撫で下ろす蒼でした。



《メル友さんの誰かが、蒼奈の写メとメアドを掲示板に晒しました。もうメル友さんは、全然信用できないから、これでぜ~んぶお終いにします。さよなら~、もうメールすんなよ! このバカッ!》

いきなり蒼から送られてきたこのメールを見て、まさるは怒りに震えていました。


【なんだ? こいつ? 俺がそんな事すると思ってんのかよっ。いいぞ、いいぞ、てめぇが、そういう態度なら。あぁ、やってやんよ。てめぇを絶対後悔させてやっからな】

確かにその写メをあの掲示板に晒したのはまさるではありませんでしたが、実際には似たような事を考えていたのです。でもそんな事は、あっさりと棚に上げて逆恨みの自己中の怒りの炎を燃やすまさるでした。


 そんな最悪な決意をしたまさるは、まず制服マニアのネット仲間に、蒼の制服姿の写メを送付しました。その制服マニアのネット仲間は蒼の写メに写っている制服を一目見ただけで、その高校がどこであるかがピンと来ました。そしてその高校名をまさるに返信したのでした。まさるはその高校名をネットで検索、あっさりと高校の場所を知ったのでした。

【あららら、蒼奈ちゃんのガッコ案外ここから近いじゃん。うへっ、こりゃ楽しみだな……】




 それから2週間後、9月のある晴れた平日の午後、まさるは、黒TにGパン姿でご自慢のイチデジを首からぶら下げながら、数週間ぶりの外出をしていました。勿論行き先はネットで調べた蒼の高校です。

【ちっ9月なんにクソ暑いな。なんだよ早く出てこいよクソ女】

どんどん八つ当たりの怒りのメーターが上がっていうまさるでした。


 そして蒼の学校の校門の近くで待ち伏せをすること2時間程、なにも知らない蒼が、いつも通りに校門から下校して行きます。その蒼の制服姿を見つけたまさるは思わず、ニヤつき心の中で雄叫びを上げていました。


【おwwwwやったぁ~~~! みっけた、みっけた。さすがあいつの制服判定目はハンパねぇな。リアル蒼奈ちゃ~ん、うへへへぇ、こんち~、ひっさしぶり~のダイちゃんだぜぇ~】←お前は杉ちゃんかっ。

まさるは、ご自慢のイチデジの800mm望遠で蒼の写真を撮りまくりました。特に駅の階段でのパンチラ写真を執拗に撮りました。更に気が付かれないように、そっと蒼の後を追けるのでした。 


 すでにスマホのメアドを変えてから2週間は経っていて、2学期も始まっており平穏な学校生活に戻っていた蒼は、当然ながらまったくの無防備・無用心でした。なんら用心することもなく、まっすぐに家に帰宅する蒼。そしてその後ろを余裕で尾行するまさる


「ただいま~」

静かな住宅街のまぁまぁな一戸建ての玄関に、吸い込まれていく蒼の後ろ姿をじっと見つめるまさるでした。


【ほうほうここが、蒼奈ちゃんのリアル自宅か~。えっと本名は“結城蒼”あおいちゃんねね。さぁ~、あおいちゃん、きっとこれからが大変になるよ。うへへへぇ、覚悟するんだねぇ~】

蒼の自宅の表札の前で、まさるはニヤニヤと薄ら笑いを浮かべました。


 まさるは、すかさず蒼の自宅の表札を撮ると、続いて蒼の自宅や付近の家やら近所の道や目印になる建物なんかの数十枚以上の写真を撮ったのでした。




 その3日後の深夜、あの掲示板に蒼の新たな数十枚の写真が、その中にはパンチラ写真が多数と学校の写真、そして自宅と表札の写真、近所の写真がUPされ、更には御丁寧に、蒼の自宅の住所と最寄り駅から自宅までの簡単な地図が貼りつけてありました。

更にそこにはこんなメッセが書き込まれていたのでした。

《は~い! わたし、結城蒼、16歳で××女子高校のJK1だよ。そして住所はXXXXXね。どうパンチラ見える? ねぇ可愛いよね? そしてここがわたしのお家だよ~。こんな蒼が気に入ったら、みんな遊びにきてね~。そしてもっともっと蒼の写真をどんどん撮ってうpしてねぇ~》 

それはまさるが、ネットカフェから投稿したものでした。




 翌日から蒼の自宅周辺や、学校の周辺には怪しげな男達が出没し初めました。彼らは蒼の盗撮写真を撮りまくったのでした。そしてその蒼の盗撮写真が、更にどんどんとあの掲示板に投稿されていったのでした。その上にその掲示板を見た蒼を知っている者が、おもしろ半分に匿名で蒼の中学校や小学校の事や、友達や親類の事まで晒していきました。それは一種のお祭り騒ぎの様相を醸し出し、蒼自身がまったく預かり知らぬ処で、数百枚近い蒼の写真と夥しい蒼の個人情報が晒されていったのです……。




【ん? なんか、あたし見られてる? それに変な人から声も掛けられるし……】

数日後、なにか周囲の怪しさに気が付いた蒼でした。誰からじっとジット見られてる感覚があるのでした。友達にもなんか周りに不審者がいるとか云われました。そしてなにか気になってふとあの掲示板を見たのでした……。


【な、な、な……】

思わず目を見張り、悲鳴が漏れそうになるのを手で口を塞いで抑えました。でも自然に身体がブルブルと震えるのは止まりませんでした。そこには数百枚にもなるような自分の恥ずかしい写真や、家族の写真、様々な個人情報が晒されているのでした。蒼にはもう何がなんだか判りませんでした。悩みに悩みましたが、あまりの恐怖に蒼は両親に相談する事にしたのでした。蒼の話を聞いてその掲示板のあまりの内容に驚愕した両親は、直ちに学校と警察に通報したのでした。




 数日後、問題の掲示板からは蒼の情報が削除されていました。それでも多くの怪しい連中が、蒼の回りをうろついています。そして色々と変な噂が立った蒼は、もともと友達の少なかった事もあり学校で完全に孤立していました。更に近所の写真が出まわった事もあり、蒼の家そのものが近所からの嫌がらせを受ける始末でした。


 そして一度ネットに出回った情報を完全に回収することは、警察にも不可能な事だったのです。あの掲示板の写真は確かに削除されました、でもネットのいろいろな所に、蒼の写真に個人情報、それに学校での蒼の事などが、次々と晒され続けたのでした。いつの間にが、またメアドも晒されて蒼のスマホは四六時中鳴り止む事はありませんでした。


 結局蒼には、せっかく入学した高校を中退し、家も引っ越して完全に行方をくらます以外には、方法が残されていなかったのでした。



如何でしたか、いよいよ怖い事になりましたね。


次回最終話です。まずはバッドエンドですね。


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