嗤ふ鬼
ここから加速的に残虐的な行為が増えます。そういうの苦手な方は読むのやめといた方が精神的にいいかもしれません。
彼の異常性に最初に気がついたのは誰だったか。
一つ言えるのは、一番近くにいたヒューマンの剣士でないことは間違いないだろう。
何故なら
彼はその時にはもう死んでいたし、自分が死んだ事を理解すら出来ていなかっただろうから。
とあるエルフ視点
一体何が起きたの?
いつも通りカクスのジジィが経営する店に嫌がらせを行い、憂さを晴らす予定だったはずだった。
いつもと違うのはそこに一人のダークエルフがいたことだ。
我ら気高きエルフ族の面汚しとも言える汚らわしいDE。存在自体が気に食わない種族だ。
見たこともない緑色の装備をしているが、強者独特の圧力も何も感じない。
ただの虚仮脅し。そう決めつけていた。
アドスが剣を奴に突き付けた時はどんな風に怯えるのか、どう慌てて逃げ出すか楽しみだった。
勿論逃がすつもりなんて私にはない。穢れた種族には死が相応しいと思っていたからだ。
どうやって絶望の淵に追い込んでやるか・・・・・今から考えても楽しみで仕方ない。
そう考えていた。そうなるはずだった。
でも、現実は違った。さっきまで笑っていたはずのアドスが気がついたら殺されていた。
C装備で最も防御力に優れたフルプレート装備であるにも関わらず、ただの一撃、そうスキルでも何でもないただの突きによって心臓を抉られていた。
意味がわからない。倒れたアドスを壊れたオモチャを見るように眺めているDEに初めて恐怖を覚えた。
そして私は見てしまった。新しい獲物を見つけたかの様に私を見て嗤う男を。
SIDE END
脆い。何だこの脆くてつまらない人形は?
たった一振り。それで終わってしまった。
武器を急所に押し付けているというアドヴァンテージを得ていたのに、それを生かすこともなく終わってしまった。
・・・・・・・まぁ、いい。人形はまだある。
特にエルフの女というとっても楽しそうな獲物が!
あぁ、早く遊びたい・・・・・どうやって追い詰めよう?どうやって啼かせようか?
楽しみで仕方ない。
今ならわかる。この世界にきた時の自分の陥ったあの状況!その理由が!!
わかってしまえばくだらない事だ。俺の人であった時の良心や理性が、この狂気を恐れていたんだ。
狂気を解き放ってはいけない!狂気は人々に不幸をもたらす!!
あぁ。無駄な足掻き御苦労様。もう君たちは俺に必要ないよ?
だって
だって
こんな楽しく愉快なものを縛り付けていたのだから!!!!
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