ある日の日常
小説とか全然書いたことがない理系の学生です。でも、ストーリーを想像するのは好きなので、思い切って書いてみることにしました。表現がおかしかったり、矛盾が出てしまうかもしれませんが、温かい目でお願いします。
この世界とは異なる世界。近未来のようなお話。
タ~ラ~ラタララララララ、お気に入りの着メロがなっている。まだ眠たさが残るがそれでも学校は待ってくれない。起きたばかりのせいか、頭の中に靄がかかってる感じがする。なにか忘れてるようなへんな気分。自分の名前さえもぱっと出てこなかったのは、かなり困惑した。僕の名前は確か・・・そう××× ×××だ。
いつものように居間に顔を出して挨拶。
「おはようございます」
「おはよう。×××」
居間には父と母がいた。どうやら弟はまだ寝ているようだ。そういえば昨日弟が、遅くまでゲームをやっていた気がする。なんとなく。
朝食をとって、歯を磨いて、着替えて、学校に持っていく持ち物を確認する。決まり切ったルーティーンだ。そろそろ学校に行くという時間になって、弟が起床。なんで、起こさなかったのかと、文句を言いながら慌てて支度をしている。遅くまで起きていた自業自得だろと思いながら、そんな声を無視して家を出発した。
ここが通っている公立高校。市内じゃ一番の進学校になるのでそれが声には出さないが、密かに自慢に思っている。趣味でマジックをしていて、今日も新ネタを披露した。ジュースの缶にコインが貫通するというものだ。反応は思っていた以上でまさに大成功だった。初めての試みだったが、そんなに緊張しなかった。模試の過去問を解いたのだが、以前に解いたことがあるような問題が結構出ていた。それが分かっていても、なぜか答えまでたどり着けないのが悔しくもどかしかった。