観戦
本日3話投稿予定!連投第一弾スタート!
何とも言えない空気になってしまったアル達だったが
ここは塔の中。油断が命取りになる為、今日の目的である、ジャイアントラットがいる、五階層まで進んでいた。
四階層の階段を登ると目の前は小部屋の様になっており、その奥に大きな広い空間がある。
道中、青の誓いから話は聞いていたがボスがいる階層は他の魔物は出てこず、安全地帯と呼ばれる小部屋の様な空間と、ボスのいる、通称ボス部屋と呼ばれるところしかない様だ。
小部屋の中にはすでに他のチームが揃っていたようで、アル達が最後だ。
全てのチームが揃ったところで各チームの引率者達の掛け声によって集合する。
「よし、揃ったみてぇだな。これから予定通りお前達にはジャイアントラットと戦ってもらう。まずジャイアントラットについてだ。知っている奴もいるかもしれねぇが、バカデケェラットだ、その攻撃力はラットの比じゃねーからな、そして取り巻きのラットだ、こいつらは時間経過でどんどん周りのあなから増えていく。今のお前達には厳しいかもしれねーが一度ボスと戦うことを学んでもらう。」
ドランがジャイアントラットについて解説をする。
「あとは、そうだな、まだまだひよっこのお前達がジャイアントラットとの戦いが出来る理由を説明してやる、おい!」
ドランが声をかけると一人の女性が前に出てきた。
「初めまして。私はギルド専属のヒーラーのユナよ。よろしくね?」
ユナに挨拶をされ、各々返事をする。そんな中ドランが口を開く。
「訳あって引退したがこいつはもとAランクのヒーラーだ。一度だけ致死の攻撃を無効化するバリアを今からお前達に張ってもらう。それが割れたものはリタイアだ。わかったか?」
―――おいおいまじかよ!?Aランクだって?―
――死を無効にするバリアなんかあんのかよ、最強じゃん!―
Aランクと言うこと、さらにその特筆すべきスキルに驚きを隠せない面々。
アル達の視線もユアに釘付けだ。
―まぁそう言うこった。これから各自ミーティングの時間を与える。30分後にAチームからだ。ボス部屋に入る前にユアに魔法を、かけてもらえ。リタイア扱いになったものはこちらで回収するからな。
ドランの言葉を最後に各自のチームごとに集まっていく。アル達もまた、作戦の打合せを行い、武器の手入れや点検を行なっていく。
そして――Aチームの出番がやってきた。
Aチームがボス部屋に入る。そのすぐ後ろの通路に固まり観戦する、Bチームとアル達。
Aチームの装いは貴族というだけはあり、頑丈そうな鎧と剣や、盾をを持つ者達でまとまっていた。この日のために用意してきたのだろう。勝つつもりでいる彼らを見てアル達は少しでも情報を集めようと集中する。
Aチームが部屋の中に入ると奥から三体のラット。そのさらに奥にジャイアントラットと思われる大きなラットが現れる。
Aチームは焦らずまずは固まって前進していく様だ。
ある程度距離が縮まると前にいるラット達が襲いかかる。それを盾役の男が盾を突き出す様に振るうと二体のラットが後ろに飛ばされる。それを見た残りの二人は前に飛び出すとその二体のラットをすぐさま切り倒す。そのままジャイアントラットに突っ込んで行く。
そのまま剣を振るい攻撃するが―
「―――ッ硬いぞ!」「剣が通らん!」
ラットの分厚い毛皮に剣が通らない。
そこから盾役の男が合流し、三人で攻撃していくが決定打になる様なものはなく、途中から現れたラットに気を取られている間に、ジャイアントラットの攻撃を受け剣士の2人がリタイア、多勢に無勢となり盾役の男もやられ全滅してしまった。
続くBチームは、Aチームがやられたことで怖気付いたか、守りを固めて戦っていたが、時間をかけすぎてラットが増え対処できなくなりリタイアとなった。
―――そしてアル達の番がやって来た。―――




