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無限の塔  作者: ドジョウ


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初戦闘と塔のあれこれ

戦闘シーン書くのって難しい‥




隊列の前に立ったアルは先ほどの二人の戦闘を思い出していた。



ラットの動きは単調で突っ込んできて前歯で噛み付くか、体をぶつけるぐらい。


不意を突かれなければ、たいして脅威にはならない。なら、なぜ二人が苦戦をしたのか。それは素早いスピードと、それなりの耐久力だと考える。


こちらが単純な攻撃をすれば右へ左へと素早く動き、矢が一本刺さったぐらいではネズミとは思えない耐久力で耐える。




動きを限定するか先読みする。そして自分の槍で仕留めるには急所に一撃が好ましい。


作戦を決めたアルは薄暗い洞窟を進んで行く。


そして、ラットが現れる。アルはすぐに通路の右側寄った。そしてラットが攻撃してくるのを、一定の距離を保ち待つ。

痺れを切らしたのか、ラットはアルに向かって突進してくるが、アルはそれを左に避ける。壁を背にするラットにすかさず槍を突き入れるアル。


頭を狙った攻撃はズレてしまったが、そこから捻りこむように槍を押し込む。壁を背にして下がれず、もがくラットにさらにニ、三回と槍を突き込んでいく。やがてラットは消え、毛皮のような物が残った。



ラットが消えたことを確認した後、三人を集め、それからドランによる総評が始まった。



まずはカイル、初めての戦闘、そして1番最初で初見ならまあ、あれくらいだろう。剣も当たれば一撃だったし、次に戦えば余裕を持って倒せるだろう。


リアも同様、敵の前に矢を放ち確実に2本目の矢を当てた技量は見所がある、カイルが一撃で倒したのを見て油断したのか、敵を倒したのを確認しなかったのはマイナスだ。

しかし、この経験をした事で同じミスはしないだろうし、ラットの相手は問題ないと見る。


アルに関しては特に言うことはないとのことだ。

二人の後だったからか戦闘自体に危なげは無く。初見の敵にも二人の姿を見れば油断や動揺が命取りになるのは分かったはず。今の気持ちを忘れるなと。


三人は頷き、その後もローテーションを繰り返しラットを倒す。慣れてくれば大した脅威もなく二匹同時に相手をしたりなどしながら進んで行く。


直線的な動きしかしないラットは、攻撃を避ければ隙がでかいし、ラットの歯は鉄の防具や鎖帷子には通らない。それを確認したカイルは腕に食いつかせて剣で倒すなどする始末だ。




それからある程度時間が経った頃



「よし!今日はここまでだ。各自塔がどう言ったところかは少し理解したはずだ。ソロで探索する以上助けてくれる仲間はいない、常に命を賭けていることを忘れるな?油断、慢心、焦り、そう言った物が1番自分を危険に晒す。分かったか?」


「「「分かりました」」」


三人ともいい経験、教訓になったと返事をする。

そのままギルドへ戻り今日の解散を告げられた。




さてこれからどうするか、と考えていたアルに

カイルとリアが声をかける。


「さっきは随分余裕だったじゃねーか!お前すげーな!」


「そうね、私なんか油断しちゃって、教官に助けられたし‥‥」


「そんなことはない。二人の戦う姿を見ていたからな、俺が最初だったらどうだったか分からない。」



それでもカイルはお前すげぇよ、と言うしリアは自分だけ教官に助けられたのがショックだったのか落ち込んでいた。しかし、アルは本心から言ったことなのでこれからお互い頑張っていけばいい、

明日もよろしく頼む、とだけ言ってその場を後にした。







翌日、同じようにギルドに集合した三人は今日の教官から挨拶を受けていた。


どうやら今日は塔の中でのあれこれを教えてくれると言うギルド職員と一緒のようだ。


三人は前日と同様に教官と共に塔は入る。昨日と違うのはそれぞれ持ち物を渡されていることだろう。

カイルが大きなリュック、アルがポーチ、リアは本である。





「さて、今日君たちへ何を教えるかについて説明するわよ。まずは、野営ね。塔の中で上へ上へと登っていくと一つの階層でもとても広いし帰りだって一日では帰れない。そのため野営する必要があるわ。まずはテントの張り方から覚えていきましょう?カイル君の荷物がそうよ。」



「次にアル君のポーチ、これはマジックバックと言われている物よ、運が良ければ敵を倒した後や宝箱などから手に入るわ。まぁ低い階層では宝箱はないけれどね。入る量は手に入れた階層の高さに応じて大きくなる傾向があるわけ、その中には食料や水、ランタン、傷を治すポーション、火を起こす魔道具が入っているわ。」



「最後にリアちゃん、あなたに渡した本は、塔で採れる物や敵の情報なんかが書いてあるわ、何階層でどの敵がいて、なんの植物や、鉱石が取れるかなんかが書いてあるわね。まあ塔の探索のお役立ちブックよ。ちなみに探索者ギルドで売ってるわ。」



それから三人は、教官に教えられるままに野営の準備や魔道具の使い方。本と照らし合わせながら探索を行った。


教官によると魔道具は敵を倒した時に手に入ることのある魔石を動力に作られているらしい、魔道具の存在自体はは三人も知っている。街の中や店や宿舎にもある。しかしやはり三人が気になったのはマジックバックだ。何せこれがあるだけで塔へ手荷物を持たずに入れるし、中身が大きい物を手に入れられれば何日も探索ができるし素材もたくさん持ち帰れる。


キラキラとした目で三人はマジックバックを見つめていた。


後気になる情報といえば中ボス、ボスを倒すとレア物が出やすいようだ。ランクはその階層に応じた物らしいが、戦闘や探索を楽にし、強くなれる、()()()、武器、防具、そして、マジックバックのような謎に包まれた宝。



あぁ、やはり塔を目指したのは正解だ。三人はきっとそう思ったことだろう。



そんな話をしながら塔で必須の知識や、技能を学びながら探索し(教官の案内で最短ルートで)四階層まで進み、その日は解散することになった。






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