ジンの実力
ジンとクレアが奮闘する中アル達はというとゴブリンクイーンと戦闘に突入していた。
「《浸透打ッ!…硬いな。》」
手始めにスキルを打ってみたが透明なバリアの様な物に守られているクイーンに手応えはない。
ニタニタと笑いゴブリンキングに補助魔法をかける。ちらりとクレア達を見るがジンが目にも止まらない速度でゴブリンキングを切り刻んでいた。
「向こうはまだ大丈夫そうだな。《飛斬!》」
「そうね、こっちも負けてられないわよ!《ボルケーノ!並列起動、ファイアアローッ!》」
先ほどとは打って変わって遠距離攻撃で手数を稼いでいく。雨の様にスキルを浴びせ続け、そして…
―――ピシッ、パキパキ…パキィィン
遂にゴブリンクイーンのバリアが割れる。
「ヨシッ!デュアルッ…
バリアがなくなったゴブリンクイーンにアルが攻めかかろうとしたその時
「フッ!(弱点看破。アサシンピアー。乱刃。)」
―――グギャギャギャギャギャギャッ!?!?
「なっ!?」
ジンが割り込みスキルを多段発動。ゴブリンクイーンは悲鳴を上げ消えていく。
ゴブリンクイーンが消えていくのを見てガハッと振り向いたアル達は、大量のドロップ品に囲まれるクレアを見つけた。なんと、すでにゴブリンキングは倒されていた。
ぱかーんと口を開けてしまうアル達。
「アルさーん、カトレアさーん!見てくださいこれぇ!凄いですよ!キラキラですっ!」
ドロップ品に囲まれ嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるクレアを見て漸く我に帰った二人はジンに声をかける。
「ここまで強かったのか、ジン!」
「これは…この先も頼もしいわね。」
ジンは二人に褒められ片手を上げ嬉しそうにする。
彼の装備やスキルはこの更に先の二十階や、二十五階層のボス達から得た物であり、一人で人一倍自身を追い込んで鍛えた腕は十五階層のボスには過剰だった様だ。
「この調子でボスを倒せるならカトレアの杖とクレアの鎧が手に入るまで此処で鍛えるのも悪くないな!」
「そうね、私たちもクイーンのバリアは突破できたし、クレアもキングの攻撃を捌けていた。ある程度通用してるのならジンに本気を出してもらってドロップ品を狙うのもありね!」
アル達は、ジンに頼って先に進んでしまい、自分達では通用しないエリアまで行くのは良しとしていなかった。ジンが対処できなければ詰んでしまうからだ。
その為これまで自分達がメインで戦って来たわけだが、それぞれが問題なくボスに対処出来ている様なのでこの階層はひとまず問題ないと踏んで、効率重視でドロップ品を狙うことにする。
全員全力でボスを周回し、目当てのものや強力なスキルを手に入れるためだ。
ちらばる大量のドロップ品に四人はホクホクだ。せっせと回収し、ギルドへ向かう。
売れる素材は売り払い、鑑定などを行い分配する。
ゴブリンキングの手甲はクレアに、スキルオーブはアル達に適したものは無かったが良いものだったので取っておくことにする。
その後ギルドのテーブルに付く。
「まずは、十五階突破だ、皆んなの力があったおかげだと思う。ありがとう。それとジンだな、凄い活躍だった。これからも頼りにさせてもらう、」
「フッ。」
ジンは頷きで応える。
「それと、さっきも言ったがこれからは十五階層でゴブリンキングの鎧一式とクイーンの杖が出るまでは粘ろうと思っている、皆んなはそれでもいいか?」
アルが改めてパーティーメンバーに確認を取る。
「えぇ、杖を手に入れるまではすすまないわよ!」
「わ、私も、自分の為の装備なので頑張ります!」
「フッ。」
前の二人は新装備ということであれほど嫌がっていたゴブリン狩りにも気合が入っていた。
ジンも役に立てるのが嬉しいのか笑顔を見せる。
―――それじゃ今日は解散だ。また明日からよろしく頼む。
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それからしばらく十五階層に篭りゴブリンキングとクイーンを倒し続けたアル達は、更新されたスキルと装備を得ていた。
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アル 剣士
コボルトキングの革鎧一式。(コボルトキングの素材と鉄鉱石。)
コボルトキングの剣(コボルトキングの素材と鉄鉱石。)
《加速》《投擲》《デュアルファング》《ストライク》《浸透打》《飛斬》
カトレア 炎魔法使い
コボルトキングのローブ。(コボルトキングの素材)
new ゴブリンクイーンの杖
《ファイアアロー》《ボルケーノ》《ファイアウォール》《魔法威力上昇》《並列起動》《索敵》《エンチャント》
クレア タンク
new ゴブリンキングの鎧一式
コボルトジェネラルの盾
《オーバーハウル》《ピンポイントハウル》《シールドバッシュ》《スマイト》《スタンハウル》《アイアンボディ》《カバーリング》new
ジン 斥候兼アサシン
???の外套
???の双剣
《影潜》《弱点看破》《アサルトピアー》《乱刃》《???》《???》《???》……etc




