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無限の塔  作者: ドジョウ


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新生パーティー

 クレアの装備が完成したアル達は、コボルトキング狩りを一旦やめ、新たな階層に挑戦する事にした。


 クレアにはコボルトキングの素材を使った防具を用意した。ボス素材の革鎧は、これまでの装備より耐久力に優れている。


 スキルも充実させた。今までは長い間魔物を狩って蓄積した能力と、防具に頼ってもなんとかなっていたクレア。毎日コツコツと魔物を倒していたのは無駄じゃない。今回はそこにスキルを重ねる。


 アル達が以前ドロップした《アイアンボディ》。物理的な攻撃にとってかなり有用なバフスキルだ。


 その他ギルドショップで買ったスキルはと言うと。


 《カバーリング》

 指定した味方の前に割り込むスキルだ。


 他には特に今の資金で揃えられる有用なものはなかった。クレアは沢山ジャイアントラットを周回してスキルを取っているのですでにある程度完成していた。今回はそれらを補う新しい技能を獲得した。


 今のままでも十分役割を果たしている彼女がさらに頑丈になり咄嗟のカバーもできれば安全性はさらに高まるだろう。


 帰還の書も5つある。万全に期して十一階層に挑む。

 アル達は塔の入り口に着くと、燭台の上に乗ったクリスタルに触れる。


 転移結晶と呼ばれるこれは、十一階層から各階層の入り口にも存在する。これに触れておくと、直近で触れた転移結晶のところにワープすることが出来る。


 仕組みは分からないが塔ができた時からある謎のものだ。この仕様もランクDに上がった時に説明されていた。それまでは触れても何もおこらない為だ。


 前日に十一階層の物には触れて置いた。


 ここから先は各階層の広さが一気に上がる。その為転移結晶は、とても有難い。転移結晶で往復し地道に探索を重ねて、進むのがここから先の常識だ。


 そんな転移結晶に触れて11階層に降り立つ。


 そこはだだっ広い草原が広がっていた。そのまま草原エリアと呼ばれる、十一〜二十階層は、広い草原を襲いくる魔物を倒しながら進む事になる。見えずらい草の罠や、落とし穴もある。今までとは違い明確に探索者に牙を向く塔。これから先はそれらを越えていかなくてはならない。


 ジンに索敵全般を任せ広い草原を進んでいく。トラウマから口を聞けないジンに索敵をしてもらう為事前に取り決めをして置いた。


 ハンドサインをしてもらいながら進んでいく。罠はジンに頼りきりだが魔物は索敵がなくても開けているのでわかりやすい。


 現れたのはゴブリンと呼ばれる緑色の肌をした人型の魔物だ。彼らは様々な、攻撃手段を持つ。剣を使うゴブリンソルジャー、魔法を使うマジシャン、弓を使うアーチャー、それらがランダムで3〜5体で徒党を組んで襲ってくる。


 今回は、アーチャー1、ソルジャー2だった。


 敵を確認するとまずクレアが全体挑発スキル《ハウル》を使いゴブリン達の気を引く。アーチャーは、カトレアが遠距離魔法で仕留め、クレアに夢中の二匹はアルとジンが仕留めた。


 四人は危なげなく探索をしていく。マジシャンは、ジンが潜影で素早く仕留める。魔法を撃たれても今のクレアなら大丈夫だろうが安全のため取り決めをしておいたのだ。


 本来であれば魔法や弓を打つゴブリンに前衛のソルジャーがつくと少し苦労するところではあるが、遠距離攻撃を持つカトレアや、気づかれずに後衛を狙えるジンがいるためアル達にはさほど脅威にならなかった。


 近接の敵もクレアがしっかりと受け止め対処できていた。


 そして洞窟一辺倒からフィールドが変わった事で本格的に採取が行える様になった。


 ポーションの材料になる良質な薬草。たまに見つかる池にいる魚など、塔でしか手に入らない素材が採れる。


 ジンは見つけては本で確認して驚いたり喜んだりする三人を周囲を警戒しつつも和やかに見ていた。


 その日は遅くなる前に探索を切り上げギルドで素材を売った。採取した素材に思ったより高値がつく。これは、当然ながら、十一階層に潜れる探索者しか手に入らないからだ。


 コボルトキングの素材達は帰還の書を揃えるのに使う事に了承してもらっていたので今回が新メンバーに渡す初めての報酬になる。


 ジンは報酬を受け取り、黙って頭を下げる。


 クレアはと言うと、アルから渡された報酬袋を

「ありがとうございます!」と大事そうに抱えていた。



 改めて明日からもよろしく頼むと伝えると


「はい!」 「フッ。」


 二人とも笑顔で頷いてくれた。

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