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無限の塔  作者: ドジョウ


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待望のタンクと‥?

 探索帰り、ギルドからパーティーに入りたいと言う者が見つかったと知らせを受けたアル達は三日後を指定し、新メンバーの面接を行う事にした。


 三日後、ギルドに到着したアル達は新メンバーがギルドからの紹介という事でギルド内の応接室を借りる。一応ギルドの担当者が付き彼らのプロフィールを渡してくれた。


「この二人の実力は今のアル様達のパーティーであれば申し分ないかと思われます。実力はあるのですが、ソロですのでアル様のパーティーにと思い、双方に声をかけさせてもらいました。パーティーに入る事に前向きなようで紹介させていただいております。こちら希望者のプロフィールになります。」


 アル達は一人ずつ分けて職員に渡された書類を見ていく。


 二人で書類を読み交換し、また見る。読み終わったアル達は頷き合い希望者の二人を読んでもらう事にした。


 プロフィールの内容はというと。


 クレア


 盾職 内気な性格。女性の盾役という事で上手く馴染めず、ソロに転向。


 ジン


 斥候 アサシン系スキル多数。戦闘能力は高い。過去が原因でまともに喋ることが出来ない為ソロに転向。アル達のパーティーの噂を聞き自ら志願。


 どちらも実力は申し分なし。役割としても被っておらずアル達の欲しい人材だ。その為本人達に話を聞く事にした。


 職員に促され入ってきた二人を見る。


 もじもじとしかながら入って来た赤毛のショートヘアで、鎧を纏っている女性。盾役と聞いていたが思ったより小柄である。こちらがクレアだろう。


 そしてもう一人、真っ直ぐにアルを見つめる黒ずくめの男、こちらがジン。


 席についた二人に早速アルが話を切り出した。


「二人の加入についてはかなり前向きに考えている。どちらも俺達のパーティーに必要な人材だ。先ずは自分のことと、今回希望した理由を教えて貰いたい。」


 あまり喋ることが出来ないと言うジンを気遣いとりあえずクレアに視線を投げ促した。


「わ、私は、クレアっていいます‥その、私はタンクの癖に気が弱くて、女性で、そのせいで下に見られたり、その‥男性から変な目で‥見られたりして。でもアルさん達は男女二人で探索してて、それに、失礼かもしれませんが、奴隷、との事でしたので、あまり差別的な事はしなそうだと期待して今回の話を受けました‥。」


 なるほど、ならば特に問題は無さそうだなとアルは考える。同じ女性であるカトレアもいるし、聞けばジャイアントラットも盾役にかかわらずソロで倒すほどに実力もある。即戦力だ。性格は内気で盾役が務まるのかと思わないこともないが、実績がある以上問題ない。


「分かった。こちらとしても盾役をこなして貰えるなら何も問題ない。心配事や、いいずらい事があればカトレアに言うといい。とりあえず試験的にでも加入して貰いたい。」


「は、はい!よ、よろしくお願いしましゅ!‥‥」


「「‥‥」」


 少し気まずくなったアル達はジンの方を見た。


「フッ。」


「「‥‥‥。」」


「フッ。」


 思わずギルド職員を見るアル達。

 慌てたように職員がジンに話しかける。


 ―――ジン様、アル様達にジン様の事情をご説明させて頂いてもよろしいでしょうか?


 こくっ。


 ジンが頷いた事を確信して職員が話し出す。


「彼はジンと言います。その実力は折り紙つき。かつて三十階層手前まで塔を登った実績があります。」


 その言葉に驚くアル達。


「ジン様が探索中解除したトラップに後続のパーティーメンバーが掛かってしまい、その内の一人が命を落としました。斥候役での最悪のミス。運が悪く二重トラップだったようですが、仲間がジン様に解除したと言われたトラップで亡くなり、揉め事へ。それを大々的に広められた事により孤立し、ジン様も自分の一言で仲間を亡くした事によって、その、このような状態に。それからは、どんなトラップも解除する勢いで研鑽を積んでおられるので今の実力はかなり高ランクの斥候と比べても遜色はないかと。」


 だだし、噂が広まったせいでパーティーを組んでくれる人がおらず。


 職員からの衝撃の言葉。その過去に思わず息を呑み、ジンを見る二人。


「‥‥‥‥フッ。」


 もう自分は余計な事は何も言わない。ソロではこの先は限界がある。パーティーに入れてくれるなら仕事は絶対にこなす。と言う事だろうか。


 今の実力は三十階層以降でも通用するほどだ。実力だけなら喉から手が出るほど欲しい。

 クレアは本人次第でほぼ確定で引き入れるつもりだが、ジンもお試しでパーティーに入れ、問題なければせがひでも欲しい。


「とりあえず、ジンもお試しでパーティーに入らないか?無理に喋ることを強要はしない。最低限意思疎通を取る方法を考えるが探索に問題がなければよろしくお願いしたい。」


 そう言って差し出した手をジンは力強く握り返した。

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