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無限の塔  作者: ドジョウ


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十階層

 

 十階。それは探索者に訪れる最初の試練。


 探索者を根気よく続けていればその内のほとんどが倒せる様になるジャイアントラットとは違い、明確な壁。


 ソロで倒すには才能や強力なスキルを持つか、塔で長い期間鍛え、数えきれないほど死なずにコボルトキングへ挑み続けて攻略法を確立するかが必要。


 運良くパーティーを組めたとしても強敵な敵ということには変わりはない。ジャイアントラットの素材だけでも大人数のパーティーでなければ普通に暮らせるだけの金は手に入る。毎日倒し続ければそれなりの金と力が手に入るのだ。


 一度失敗したパーティーでそうなる者達は結構いる。


 つまりは、才能やスキルの差は確かにあるが、ここから上に登る意思があるか、それとも現状で満足する者かで振るいに掛けられるということだ。


 ここを超えられるもの達がある意味、本当に探索者と呼べるのではないだろうか。



 そんな十階層に挑む者が二人。

 アルとカトレアのパーティー。ヴォルフ・ガング



 二人はゆっくりとボス部屋は入る。



 部屋の中央にはコボルトジェネラルが三体。その後ろに構えるのはコボルトキング。余裕を感じさせるその姿はこれまで戦って来た魔物とは違う雰囲気と漂わせていた。



「カトレア」  「《ボルケーノ》」


 開幕速攻。打ち合わせ通りアル達の最高火力がコボルト達に襲いかかる。だが‥‥


 ―――ワォォォォォン


 カトレアの魔法が到達する前にコボルトキングが吠える。その瞬間コボルトジェネラル達が赤いオーラに包まれた。


 ―――ゴォォォゥ


 カトレアの魔法に巻き込まれるコボルト達。しかし魔法が消えた後に見えるのはこちらに走って来るコボルトジェネラル達。かなりボロボロになっているが怒りに満ちた顔で真っ直ぐアル達の方へ向かって来る。



「チッ!駄目だったか、カトレア!2番目の作戦に切り替える!」


「了解よ!《ファイアウォールッ!》」


 この状況になることも想定していたアル達はすぐさま作戦を変更。コボルトキングの前にカトレアが炎の壁を展開しキングの行手を阻む。


 直ぐにキングが追って来ないことを確認しアルはコボルトジェネラルに向かってスキルを使い接近する。

 《加速》を使い、コボルトジェネラルへ急接近しながら《投擲》スキルを使い腰にぶら下げたナイフを投げつける。ジェネラル達がガードしたタイミングでさらに《加速》を多段使用。


 直角に折れるようにジェネラルの背後へ回り込む。


「フッ!‥‥オラァ!」背後から1番後ろのジェネラルを切り付ける。カトレアの魔法がかなり効いていたのか一撃で消えるジェネラル。勢いのまま続けてもう一体も切り伏せる。


 ―――グルルゥ!?


 漸くアルに気づいて襲いかかろうとするも、後ろからのカトレアの魔法ファイアアローで消滅する。



 フゥッ。アルは一息つくとカトレアにマナポーションを飲む様に合図をして《ファイアウォール》が消えかかっているコボルトキングへ近づいていく。



 炎がはれた後、周りを見回して怒りの咆哮を上げるキングに《投擲》を使い残りのナイフを投げつける。

 キングは直ぐ様アルに釘付けになり、大剣をブンブン振り回す。


 怒りに飲まれ短調になったコボルトキングにアルは細心注意を払ってスキル織り交ぜながら、切り付けていく。振りの合間に潜り込み、《加速》を使って離れる。


 一見アルが見事に立ち回っている様に見えるが、綱渡りもいい所だ。振り回される巨大な大剣に当たりでもすればどうなるかは明白。何度も切り付けるが鎧に纏われた体に傷を付けることは容易ではない。


 時折りカトレアもアルに向かって大振りをするタイミングで魔法を放つがあまり大きなダメージにはなっていない。アルが近くで切り結んでいるので《ボルケーノ》のような魔法は控えている。



 二人にとって気を緩められない我慢の時間がやって来ていた。

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