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無限の塔  作者: ドジョウ


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成長

 パーティー申請を終えたアル達はと言うと六階層へは進まずにジャイアントラットを周回していた。目的は、自己強化とスキル集めのためだ。


三か月ラットを狩るだけでもある程度自分達を強化できたのだ。ジャイアントラットから得られる経験値は、今のアル達には大きい。


さらに、何体も倒して、スキルオーブを集めれば有用なモノもあるはずだし、仮になかったとしてもそれらのオーブや素材を売り、有用なスキルオーブを購入する資金に回すこともできる。


つまりはジャイアントラットを周回することはいいことづくしということだ。早く6階層に向かいたい気持ちもあるが、まだ探索者になってから三か月と少し、ペースとしては早いほうだろう。先ずは一月程ジャイアントラットを狩ることにした。



それからアル達は、3日に一度を休日として、ジャイアントラットを狩り続けた。素材は換金し、ルシアンに渡している。安く手に入れた奴隷が毎日、低い階層とは言えボス魔物を狩ってくるのだ。彼も上機嫌だ。


その為、ルシアンがある程度の金を自由に使えるよう、ギルドに口座を作ってくれた。アル達が倒して換金した金額の三分の一が入っている。



本来であれば奴隷のアル達の取り分は四分の一程度。まあ、宿代などを生活に必要な代金をルシアンが払っているのもあり四分の一なのだ。


しかし、アル達は購入してから三か月程度で毎日ジャイアントラットを倒してくる。利益もそれなりに手に入っていた。


優秀な奴隷として、ほかの貴族により良い待遇で声をかけられたりするかも知れないし、これだけ毎日稼ぎがあるなら貯め込むより投資して、さらに成長してもらった方が得であるとルシアンは考えた。


そんな思惑はアル達には伝わっていないがいい雇い主だな程度には思っていた。


        



―――――。そして一か月も、ジャイアントラットを倒していればアル達の能力もそれなりに上昇した。カトレアは今なら五回ぐらいまでなら《ボルケーノ》を連発できるし、アルもジャイアントラット程度ならスキルを使うまでも無く攻撃を捌き、毛皮の部位にも剣が通るほどの威力で攻撃ができる様になっていた。



資金も貯まり、ある程度自分達も強くなった。

アルはこのタイミングで次の階層へ向かうことを決めた。集めたスキルの中から有用なモノは取得し、それ以外のものは売った。そして、溜め込んだ資金を使って目ぼしいスキルを買い漁る。



明日からはいよいよ6階層である。




――――――――――――――――


アル


加速(アクセル)》《デュアルファング》

投擲(とうてき)》《浸透打(しんとうだ)

《ストライク》


カトレア


《ボルケーノ》《ファイアアロー》

《ファイアウォール》《索敵(サーチ)》《魔法威力上昇》


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