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無限の塔  作者: ドジョウ


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始動準備


カトレアを購入する事に決めたアルはルシアンにそのことを伝えて、購入してもらった。


それからは、奴隷商を回るのをやめ、アルと同じ宿にカトレアの部屋を借り、生活に必要なものを買い揃えて解散となった。


カトレアには明後日から再びキャンプに参加してもらう事になる。それまでは特にやることは無いが、明日アルの装備が出来上がる予定なのでその時にカトレアの装備も揃える予定だ。



宿に戻り二人は一緒に食事をとった。カトレアからは、どんな役割をすれば良いのかや、アル自身のことについて色々聞かれた。特に自分のことも隠す様なこともないのでここ最近のことを話していく。    

  

この前まで自分も同じ奴隷であったこと。キャンプで、ジャイアントラットを倒したことなどだ。むしろそれくらいしか話せることがない。


そんなアルの話を聞いてカトレアは驚き、そしてここ最近貴族が探索者奴隷を探していた理由も分かった。


――初心者の奴隷のアル達がジャイアントラットを倒したから同じ奴隷から掘り出し物を探しに来ていたわけね。やっぱりアルはすごいわ。同じ奴隷でここまで…この人に着いていけば、きっと。      


その為には躓いている暇なんてない。次は失敗なんかしない。私を必要としてくれる人がいる。周りの視線なんかどうだって良い。さっさとキャンプを終わらせて、この人…アルと塔を登るのよ!


密かに決意を滲ませるカトレア。

その日はそこで解散となった。




翌日鍛冶屋に来たアル達。


――待ってたぞ!装備はできてるから今持ってくる。それと、そっちの嬢ちゃんはどうした?


アンドレイに聞かれカトレアのことを話す。


「ガッハッハ、この前まで奴隷だったお前さんが今度は奴隷を連れて歩いてるとはな!?」


それはもう愉快と言うアンドレイの大笑いを受けてびっくりするカトレア。アルは苦笑いだ。


それからルシアンに渡したジャイアントラットの素材を幾つか使いカトレアの防具を依頼しておく。

今頼んでおけば、三日後。丁度キャンプが終わるころにできていることだろう。アルとパーティーを組む以上足手纏いにならない様に、取り敢えず装備だけでも揃えることになったのだ。ルシアンにも許可を得ている。


「キャンプが終わったら先ず、塔へいく。毎日出来るだけラットを倒して、俺とカトレアを強化する。カトレアも成長すれば武器も振れるようになるし、もしかしたら魔法もまともに使える様になるかもしれないしな。」


アルは取り敢えず自分たちを強化することにした。本来であればアルがジャイアントラットを倒せるようになるまでは、かなりの時間がかかる予定だった。一ヶ月か、はたまた半年か。しかし、ジャイアントラットをキャンプで倒してしまった。おかげで手に入る筈のなかった装備も獲得し、パーティーメンバーもいる。


ならばと、元々自己強化をする予定だった時間を使い自分とカトレアを鍛え、連携を密にする。そこから駆け上がる。一度倒したジャイアントに今の装備があればそうそう遅れは取らないし、カトレアも毎日塔で鍛えていけば戦力になるだろう。魔法もまともに使える様になれば強力な切り札になる。


「えぇ!期待にはしっかり応えて見せるわ!」


カトレアはやる気満々だった。昨日のアルとの出会いから何もかもが夢の様だった。奴隷商の中で自暴自棄になっていた時から一変。


新しく与えられる中ボス素材を使った装備。自分に期待してくれるパーティーメンバー。やる気が出ない訳がなかった。


それからカトレアに、前に買った自分用の塔のガイドブックを渡して見ておく様に頼むと、アルは塔へ向かう。


カトレアはその本を大事そうに抱えると、宿に戻って読み込んでいく。



翌日カトレアは久しぶりの探索者ギルドを訪れていた。今度は貴族としてでなく、奴隷として。アルと同だった。



もう、カトレアには周りの視線は気にならなかった。

ただ早くキャンプを終えて、そしてアルと探索に行くのだ。



    その足取りは軽かった。そして、心も。






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