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無限の塔  作者: ドジョウ


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新しいスキルと出会い

打ち上げの翌日アルの元へルシアンの使いの者が訪ねてきた。先日話した奴隷商について、都合の良い日を聞きに来たようだ。明後日は鍛治屋に装備を取りに行くため、明日なら問題ないと伝える。


使いの者が帰っていくのを見送りアルは一人で塔に来ていた。スキルの確認のためである。アルが手に入れたスキルオーブは《加速(アクセル)》その名の通り瞬間的に移動速度が上がるスキルのようだ。


入り口の者に探索者カードを見せ、塔は入る。

少し進んでいくと早速ラットが一匹現れた。


‥‥《加速》――「ッ‥‥これは‥練習がいるな。」



スキルを使った瞬間、ぐんっとラットととの距離が縮まり慌てて槍を合わせたアル。なんとか倒したが制御するのは時間がかかりそうだ。だが回避や攻撃に合わせて、使いこなせれば強力な手札になる事分かる。


この前のキャンプのジャイアントラット戦。自分が突然の尻尾の攻撃を避けられなかった事から崩れてしまった。このスキルがあれば咄嗟の攻撃にも対応出来るかもしれない。あとは攻撃の通る武器さえあればアイツともまともにやり合えるだろう。


今後の目標が決まったアルはその日スキルの練習に努めた。


何回まで連続で使用できるか。直線だけでなく回り込むような動きはできるのか。横は?後ろに飛ぶのは?様々な状況を仮定してスキルに磨きをかけていく。


ある程度検証を終え満足したアルはラットの素材を集め、ギルドに売り払って宿に帰った。




翌日使いの者とともにルシアンがやってきた。アルはルシアンに連れられて奴隷商へ向かう。



「どのような奴隷が欲しいかは考えてあるのか?」


ルシアンに問われたアルは昨日宿に帰ってから考えていた事を伝える。


「自分が近接戦をメインにしているので出来れば遠距離武器や、魔法が使える者でしょうか。後は探索者になる強い意志がある者であれば誰でも構いません。」


「分かった。ではこの街にある奴隷商をいくつか回ってみるとしよう。」


そうしてルシアンと奴隷商を回る事しばらく。


三軒目の奴隷商を訪れたアル達だったがその中から憤慨したような男が勢いよく出てきた。


「このアバズレが!一生その部屋の中で暮らしてのたれ死ぬんだな!」


相当腹に据えかねたのか肩を切らして立ち去る男。その後ろから店主が額にかいた汗を拭きながらヘコヘコ頭を下げてアル達の前に近づいてくる。


「いやはや、お見苦しいところをお見せしました、本日はどの様な奴隷をお求めでしょうか、」


「このアルという者と探索者のパーティーを組ませたい。探索者になってもいいと言う者はいるか?」


これまでの奴隷商では、見つからなかったが、ルシアンが店主に確認をする。


すると少し苦い顔をする店主。

お客様がどんな者でもいいと言うのであれば一人紹介出来ますが少々問題がありまして。


――ヘコヘコと汗を拭きながら店主が言う。その様子にルシアンは怪訝な顔を見せるが、ここまで空振りだった事もあり一応見てみることになった。



奥の部屋に案内されるとそこには一人の若い女がいた。霞んだ(くす)金髪に縦にカールする髪。元はどこかの貴族の令嬢だろうか。


「アンタたちも、さっきの男と同じで私の事を弄ぶつもりなの!?言っておくけど私は探索者になる事にしか興味ないわ!黙って買われると思わないことね!」


捲し立てる様に騒ぐ女。名をカトレアという様だ。


「随分と威勢がいいお嬢さんだね。アル。君に任せるが彼女はどうだい?」


「そうですね。少し話をしてみてもいいでしょうか?」


――好きにしなさい。店主と待っているから終わったら呼びに来るといい。


そう言い残してルシアンは、離れていった。




残されたアルの奴隷の女。

アルが女に問いかける。




「おい、探索者になりたいと言ったな。俺は自分のパーティーメンバーを探しに来た、お前は何が出来る?」



それは後に最高峰の探索者チーム―()()()()()()()()のリーダー。【狼王】アルフレッドと、そのパーティーメンバー。【炎狼】カトレアの邂逅であった。



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