番外編 メロスとメロス
問1.太宰治先生の名作「走れメロス」のメロスは、時速何キロで走ったでしょう?
「時速約4キロです」
「そんなもんなの? 歩くのと変わらないじゃん」
メロスが走った距離は10里と書かれており、約40km。それを10時間ほどで移動しています。つまり時速4kmほどのスピードとなります。
「走るのが苦手な僕とあんまり変わらないですね」
「けど、10時間も走り続けらんないだろ」
「それは無理です⋯」
しかし後半「少しずつ沈んでいく太陽の、十倍も早く走った」と書かれており、時速約13,000kmと計算されます。これは、音速の約11倍(マッハ11)に相当します。
「はや!」
「間に合わないって思って本気出したんだな⋯」
「そういうレベル?」
「僕の宇宙船と、多分あんまり変わらないですね」
「ここでも張り合おうとするメロス⋯」
問2.100メートル25秒で走るうちのクラスのメロスは、1時間で何km走れるでしょう?
「100メートルで25秒だと、1分240メートルだから⋯」
「1時間で14,400メートル⋯、約14km!」
「ぶー! ハズレです!」
「なんで!?」
「100メートル25秒で1時間ずっと走れるわけじゃないので、実際は5kmくらいです」
「ひっかけだ!」
「しかも、途中で綺麗なお花が咲いてたりするとしばらく眺めちゃうので、そうすると4kmくらいです」
「おい!」
✦✦✦
メロスは激怒した。
「ぷんぷん!」
「にらめっこか!」
有名な「走れメロス」の冒頭部。著作権切れてるのでやりたい放題です。
「言い方⋯」
「著作権が切れていてもやってはいけないこともあります。作者へのリスペクトを忘れずに」
「学は誰に向けてしゃべってるんだ?」
「激怒って、ものすごく怒ることですか?」
「そうだね。メロスがそんな怒ったことあったっけ?」
「あれだよ、リュウとケンカした時」
「ああ⋯(遠い目)」
「実家に帰らせていただきます。⋯なんで怒ると実家に帰るんですか? 自宅ではなく?」
「知らずに使ってたのか⋯」
「嫁いだお嫁さんが使ってたんじゃない? 旦那さんとケンカした時とか」
「実家ってばあちゃん家だろ。そこに帰る程度でいいのか? 俺の母ちゃんキレると父ちゃんに絞め技キメてるぞ」
「おお⋯」
母は強し。
END.




