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新しい出会い?

読もうとしてくださり嬉しいです!

さらに、最後まで見てくれると嬉しいです!

「そして王子はヘンリーの心を操れるようになりました、そうですよね?」


今まで推理したことを王子に面と向かって言い確認をとる。

王子は、もう青さを通り越して顔色が茶色になってしまっていた。


「なんなら記憶再現をしたものをここに投影して確認をとるのもいいのですが。」

「う、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!俺は王子だ!おい、誰かこの者の首を撥ねろ!もしくは捕らえよ!」


王子がヒステリックにわめき散らしそう命令する。だが周囲の人間、さらに警備員でさえも動こうとはしない。いえ、突然のことすぎて動けない。

…まったく、我が国は崩壊しすぎであろう。

(本来は、私に対する口のきき方を止めるべきなのに。)

そううんざりとおもって、王子に教えるために口を開く。


「王子、貴方何か誤解していらっしゃるようですが、現段階では私の方がこの国において立場は上ですよ?」


先程からずっとしている『令嬢』モードに拍車をかけながらそう諭す。王子を黙らせるために唇に手を当て無理やり紡がせると、王子は押し黙った。代わりに少し血色が良くなった。

生意気だと、また怒ったのかもしれない。

冷静になっただろうと手を離すと、王子はまたわめき散らし始めた。全然冷静じゃなかった。


「俺は王子だ!お前なんかよりも断然立場は上だ!」

「…何故?」

「お前は公爵家。多少位が高いかもしれないが、それだけのことだ!対して俺は、この国に君臨する王の息子だぞ!」


(…芝居でよく見る悪役そっくりだな。)

私は下町で見た「〜美男に捨てられましたがその後王子にやり返してやりました〜」という女性向けの芝居を思い出し笑いかける。最初主人公を捨て、最終的に全てを失い不幸になったその美男の性格と王子の性格が瓜二つであった。

うん、中盤で主人公が悪者扱いされていてあれほど腹が立ったことはない。

そしてさらに、残念ながら王子も美形。美男と呼ばれる部類である。

そうつらつらと考えながら王子と目を合わせる。


「…私は『白』の立場を王によって与えられた。」


その瞬間、一気に周りが驚いた、そんな気配がした。みんなの魔力が膨れ上がって揺れたのは、驚いたからであろう。

言いたくはなかったのだけれど、そろそろ捕らえられそうだったので仕方がなく言った。…まあ、仕方がないと言っても自分のせいだけど。

ちらりとお父様とお母様を見ると、驚きか心配かで青ざめていた。お母様は倒れかけていて、執事に支えられている…。

うん、ごめん。


「う、うそだ!」


最早『王子といえば?ランキング』一位になりつつある嘘だ!を聞いてまたうんざりする。

いや…流石に王家には伝えられているでしょうに…。

これは、今まで放置してきた側にも責任はあるからな?


「嘘ではございません。王家の人間には伝えられているはずなのですが…。」

「ならば、君がシャロン・ラインフォードであるという証は?」


不意に、美しい声が轟いた。

その方に大衆と視線を向けると、数秒意識が霞んだ気がした。自分が何を考えていたのか覚えていない。ただ、何かを思っていたことだけは分かる。


「…()()()()()()()()()()()()()()…。」


誰かがそう呟いた。

最後まで読んでくださりありがとうございました!新しい人物の登場です。私的には少しインパクトが薄いかなーと思いましたが、どうでしょう?

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