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「貴女は、誰ですか?」
そう口にする私の問いに、女性は答えてくれなかった。
答えの代わりに齎してくれたのは、綺麗な光。
頭上から降り注ぐそれは身体を包み込み、その中で私が目にしたのは背中に翼を生やした綺麗な女性だった。
優しく笑いながら女性は口を開くが、その言葉を聞き取る事は出来なかった。
鑑定を駆使して女性を見ても、何の情報も得られない。
レベルが足りないのだろうか。
『―――』
聞き取れない言葉と共に、女性は私を優しく抱きしめる。
思わず目をつぶってしまったけれど、温かい何かに包まれた気がした。
何かに護られているような、優しい感覚。
恐る恐る目を開くと、光と共にその女性の姿は見えなくなっていた。
『EXスキル シャルトスの寵愛を習得しました』
ポカンと開いた口。
何が起きたのか、さっぱりわからない。
とりあえず、ステータスを開いて習得したスキルを確認する。
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名前:ユン
種族:幽世の少女
性別:女性
レベル:9
VIT(生命力):7
MND(精神力):20(+3)
STR(筋力):6
INT (知力):29(+15)
AGI (敏捷度):19(+6)
DEX(器用度):29(+31)
LUC(幸運度):26
職業:薬師
スキル:片手剣 Lv.7、調剤 Lv.12、採集 Lv.7、シャルトスの寵愛、シャルトスの瞳
スキルポイント:4
所持金:20G
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鑑定のスキルが、消えた・・・・?
それに、見たことも無いスキルが二つ増えてる。
とりあえず、どちらの情報も見るしかない。
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シャルトスの寵愛
ユニークスキル
知恵の女神 シャルトスの寵愛を受けた者に与えられるスキル。
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シャルトスの瞳
エキストラスキル
知恵の女神 シャルトスよりもたらされた、全てを知る事の出来る瞳。
目にしたモノの情報を知ることが出来る。
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おぉ、シャルトスの瞳は自動鑑定スキルなのか。
それに、EXスキルって事はきっとレアなんだろう。
シャルトスの寵愛に関しては、全くもって分からない。
でも、私は学んだのです。
分からない時は図書館へ。
これ、鉄則。
まぁ、まずは此処から脱出する方法を見つけなきゃいけないんだけれど。
改めて周りを見ると、足元に魔法陣があることが分かる。
きっとこれで飛んできたのだろう。
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転移の陣
トラップ。
踏んだものを転移させる魔術トラップ。
解除難易度:C
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なるほど、便利。
解除難易度まで出るのは、きっと鑑定よりも凄いからなんだろう。
私は解除できないから意味ないけど。
これをもう一度踏めば、元の場所に戻れるのかな?
後ろの方に扉があるし、やってみる価値はあるかもしれない。
転移の陣から一度出てからもう一度踏んでみる。
……反応無いんかーい。
となれば、私一人でこのダンジョンを歩かなければいけない様だ。
いざとなったら死に戻りも出来るし、チャレンジしてみるのも楽しいかもしれない。
それに、ディナダンさんと同じフロアに行けば拾って貰えるだろうし。
ともかく、動かなければ何も状況は変わらない。
腰から下げた細剣を引き抜き、扉へと向かう。
とりあえず、30分くらいは粘れるように頑張ろう。
……開幕出落ちとか、無いよね?
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