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その少女、幸せ者につき。


うだるような暑さと照り付ける強い日差し。

季節は夏真っ盛り。

学校へ通っている時なら喜べるお休みも、こう長すぎるとダレてしまう。


毎年恒例、夏休みの宿題スタートダッシュも、今年はやるわけにはいかなくなった。

橘さんや北条さんのお陰だ。

一緒に夏休みの宿題をやって、ついでに遊びにも行こう。

終業式の日にそう約束してくれた以上、一人で終わらせてしまうのは気が引ける。

そんなわけで、今日も今日とてアルカナオンラインで遊ぶ私は、キティが買ってくれた森の中の小さなお店の奥にある作業部屋で、センセーやコーチと一緒にゴロゴロしている。


私のためにに用意してくれたこの部屋には、何でもある。

調剤に必要な道具や素材。

ゴロゴロするための綺麗なラグ。

センセーが気持ち良く眠るためのクッション。

コーチが水浴びをできるように、大きめの水槽なんかもある。


キティはすっごく厳しいけれど、やる事をやってさえいれば何も言われない。

いつもは宿題のために使っている時間で当面の納品分を終わらせてしまったから、本当にやることが無いのだ。


森の中という立地の関係も有り、客足はそこまで多くない。

それでもキティから言わせれば、採算は取れているらしい。



「ユン、いつまでもゴロゴロしていないで、たまには遊びに出かけたらどうですか?」



店頭の方からキティに話かけられる。

こういう時は、大体お店にもお客さんが居なくて暇なとき。

のそのそと身体を起こしてお店の方へと顔を出す。

暑さのせいか、キティもカウンターに両肘をついてダレていた。



「友達居ないの知ってるくせに。それとも、キティが一緒に来てくれる?ネザー、涼しくて気持ちいいよ?」


「バカ言わないでください。開店したばかりで店を開けない理由が見つかりません」


「そんなこと言って、戦闘したくないだけのくせに」


「好きに言ってください」



ふいっとそっぽを向くキティは、本当にセンセーとよく似ている。

気まぐれというか、猫っぽいというか、素直じゃないというか。


コーチはセンセーやキティとは正反対で、すごく甘えたがりだ。

今も水浴びが終わったのだろう、置いてあるタオルの上でコロコロと転がって身体を拭いた後、一目散に私の元へと飛んでくる。

最近はセンセーとコーチの関係も落ち着いてきたみたいで、高くまで飛んでくるようになった。

そして、コーチの定位置が私の首回りに落ち着きつつある。

ひんやりとしていて気持ちいい。



「せっかくだし、お散歩してくるね」


「それが良いですよ。せっかくお外へ出られるゲームなのに、ゲームの中でまでこもっていてどうするんですか」


「キティ、ブーメランって知ってる?」


「私は仕事中ですから。はー、忙しい」



ああ言えばこう言うんだから。

ひねくれ者め。






オスレフトは歩いててとても気持ちがいい。

夏なのに涼しい風が吹いていて、街の中に流れる川が綺麗な音を立てている。

その音が涼し気でさらに心地いい。


センセーもコーチも暑いのは苦手。

けど、水の魔術を上手く使って周りの気温を下げているようだ。

コーチが首周りにいてくれるから、結果的に私の体感温度も下がっている。



「そこの魔女さん、ちょっと良いかな?」



突然声を掛けられて、身体が大きく跳ね上がる。

コーチも驚いて目を見開いたまま声の主を探してる。

私も視線を向けると、一人の女の子がそこに居た。


フワフワとした金色の髪と、綺麗で煌びやかな鎧と剣。

顔もすごく整っていて、思わず見とれてしまう。



「教えて欲しい事があるんだけどー……って、聞いてる?」


「ご、ごめなさいっ! え、えっと、なんですか……?」


「最近オスレフトにできた雑貨屋さんを探してるの。ちびちゃんっていう子が作ったポーションが目玉のお店なんだけど、なかなか見つからなくて」



おぉ、お客さんだ。

連れて行ったらキティも喜ぶかな。

納品だけじゃなく、客引きもできるってことを見せつけなきゃ。



「は、はい、知ってます。案内、しましょうか?」



どぎまぎとしながら、ぎこちない客引き。

これはできるなんて胸を張っては言えない。

お母さんに今度コツを聞いてみようかなぁ。



「ホント!? すっごく嬉しい! 私はアリス! よろしくね!」



私の両手をギュッと握って、キラキラした笑顔を向けてくるアリスさん。

この溢れるコミュ力を少し分けて貰いたい。

私がもしもこんなことをしたら……きっと、された人がびっくりしてどこかに逃げてしまいそうだ。

何より絶対に言葉を噛む。

もう少しレベルを上げて、みんなと仲良く話せるようになったら真似してみよう。


昨日は更新できなくて申し訳ありませんでした……!

夏バテなのか、それとも私の想像力が乏しいのか、ネタがなかなか浮かびづらくなってきています(´;ω;`)

けど、まだまだ頑張りますよ!

これからも、お暇なときにはぜひソロボッチをよろしくお願いします!


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Twitter:@asn_naro

(https://twitter.com/asn_naro)

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[一言] >私の両手をギュッと握って、キラキラした笑顔を向けてくるミーワさん。 ミーワさん?
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