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その少女、強運につき。


お休みの日は好きだ。

お手伝いさえ終わってしまえば、後は私の自由時間だから。

お母さんはお仕事があるし、お父さんは私の好きなことをさせてくれる。

暫くさぼった分、沢山ゲームができるのだ。

えへへ。


そんなこんなで、大樹の都市 オスレフトの隅っこにある荒れた土地で、現在はセンセーとにらめっこ中。

その理由は、センセーの進化先についてだ。


人外種のプレイヤーと同じで、使い魔も一定のレベルを過ぎると進化する。

センセーのステータスを確認したらいつの間にかレベルが条件に達していたみたいで、二つの進化先が提示されていた。


一つはウィッチキャット。

これは今よりもずっと魔術に特化した種族で、INTやMNDのボーナスが凄い。

使える魔術も、きっと今以上に増えるんだと思う。

代わりに私と同じでVITやSTRが極端に低い。

後衛に特化させる代わりに、前衛としての能力を放棄することになるようだ。


そして、もう一つは水虎。

これは水猫の正統進化先の様で、名前の通り猫から虎へ進化するらしい。

身体も大きくなるし、前衛としての能力も上がる。

ウィッチキャット程ではないけれど、魔術の能力もそれなりに上がる。

何より、水に溶け込んで姿を消せたり、そこから地上に居る敵に対して奇襲をかけるなど、水辺での戦闘においては無類の強さを誇るらしい。


どちらも悩ましい。

ウィッチキャットで私のサポートをしてもらうか、水虎で一緒に前へ出てもらうか。

うんうんと頭をひねった結果、悩んでいても仕方がないと思った私はセンセーに聞く事にした。

こういうのは本人の意思を尊重する事も大切だ。


けど、それが失敗だった。

センセーにいくら聞いても少し離れた所であくびをしたり、不機嫌そうに尻尾でビタンビタンと地面を叩くだけ。

どちらが良いという意思は示してくれない。

ぐぬぬ。

言葉が分かってるのは知ってるんだぞ。



「い、いい加減にしないと、進化させるのやめちゃうからね!」



そう言う私に、センセーは初めて反応を示した。

立ち上がって私の所へ来たと思うと、座っている私の膝に飛び乗って身体を丸める。

そうだろうそうだろう。

最初から大人しく聞いていれば良かったんだ。



「それじゃ、センセー。どっちに進化したい?私的には水虎……」



話を戻そうとすると、センセーは鬱陶しそうに私の顔を見上げてくる。

な、なんでにらむんだよう。



「う、ウィッチキャットが良いの……?」



今度は太ももを尻尾で叩かれた。

な、なんだよう。

どっちが良いのかさっぱり分からん。

……あれ、もしかして。



「ど、どっちも嫌なの?」


「んぁー」



センセーが鳴いた……!

可愛い!

……じゃ、なくて。



「進化したくないの?」



今度はゴロゴロと喉を鳴らして丸まった。

可愛い!!


それにしても、センセーは進化したくないのか。

なるほど、そんな子も居るんだなぁ。

私だったら色々と進化してみたいけれど。






-------------------


1名前:名無しの魔女好き

ちびちゃんと会った時に高まらない様に、チャンネル立てたぞ。

お前ら感謝しろよ。


2名前:名無しの魔女好き

>1は有能


3名前:名無しの魔女好き

>1イケメン


4名前:名無しの魔女好き

>1抱いて


5名前:名無しの魔女好き

よ、よせやい。


6名前:名無しの魔女好き

ルールとしては、他のファン鯖と違って

・スクショ盗撮禁止 ←ちびちゃんが怖がるから

・ちびちゃんの情報開示禁止 ←ちびちゃんが怖がるから

・ちびちゃんに迫るようなこと禁止 ←ちびちゃんが怖がるから

……っていうか、ちびちゃんが怖がることは全面禁止でおk?


7名前:名無しの魔女好き

仔細ない。


8名前:名無しの魔女好き

他のファン鯖は本人も喜んでるから良いだろうけど、ちびちゃんの場合は多分泣いてビビるだろうからな。


9名前:名無しの魔女好き

優しい世界でちびちゃんを見守ろう。


10名前:名無しの魔女好き

姐さんとか居そうだよな。

保護者として見回りに来そう。


11名前:名無しの魔女好き

いや保護者ってか、あの人誰よりもちびちゃんのファンだろ。


12名前:名無しの魔女好き

間違いない。


13名前:名無しの魔女好き

スクショは晒さない。

突撃もしない。

だから、この高まりそうな気持をここで吐き出させてくれ。


14名前:名無しの魔女好き

お?


15名前:名無しの魔女好き

>13どしたどした。


16名前:名無しの魔女好き

お前らありがとう。

毎朝の日課で、オスレフトで散歩してたんだよ。

あそこは歩いてるだけで気持ち良いから。

そしたら、ちびちゃんを見かけたんだ。

切り株に座って、ぬこ様に向かって何かをずっと話してたんだ。


17名前:名無しの魔女好き

何それ可愛い。


18名前:名無しの魔女好き

散歩が日課とか、おじいちゃんかよ。


19名前:名無しの魔女好き

>18まだまだ若いわ。

で、ちびちゃんがぬこ様に怒ったと思ったら、ぬこ様がちびちゃんの膝の上に飛び乗った。

もう無理。

なんであんなにほのぼのしてんだよ。


20名前:名無しの魔女好き

は?


21名前:名無しの魔女好き

クソ、スクショ求めたくなるこの気持ちを抑えなければいけないのか。


22名前:名無しの魔女好き

お小遣いあげた?


23名前:名無しの魔女好き

誰がおじいちゃんだ。

あげたかったけど。

スクショ撮ったらちびちゃん怖がると思ったから、心のスクショに保存したわ。

あの光景はホント気が抜けるというか。


24名前:名無しの魔女好き

>23有能


25名前:名無しの魔女好き

>23お前は偉い


26名前:名無しの魔女好き

>23見事低まったな。


27名前:名無しの魔女好き

ありがとう、お前ら。

お前らも気を付けろよ。

あれは完全に、自分との戦いだ。

耐えきれなくなったら、此処で支え合おう。

俺もようやく落ち着いてきたわ。


28名前:名無しの魔女好き

ちびちゃんに温かい世界を。


29名前:名無しの魔女好き

優しい世界。


現実の話は退屈だったかもしれないので、いい加減ゲームで遊びます!

けど個人的には大切なお話が出来たと思うので、凄く満足です(*´ω`*)

お付き合いいただいてありがとうございました!

これからもボッチな少女を見守ってくださいっ。フンスッ


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Twitter:@asn_naro

(https://twitter.com/asn_naro)

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