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その週、私は頑張った。

すごく頑張った。

お母さんに怒られるギリギリの所を攻めて、私生活の大半をアルカナオンラインに費やした。

初めてのイベントが楽しみで、頑張りたかったのもある。

けどそれ以上に、他の人達の足を引っ張りたくない気持ちが強かった。

気付いたけど、私は意外と負けず嫌い。


その結果、何とか水の魔術をある程度使える様になった。

魔術の行使には音声認識の他に、杖で対応した文字を書き付ける方法がある。

大体のマジックユーザーは呪文の多さから前者を取るが、私の場合は後者の方が良いと思った。

初心者ユーザーである以上、奇をてらった戦い方をしなければ太刀打ち出来ない。

他の人達と同じ方法で戦っていたら、対応されてやられちゃうのが関の山だ。

それを可能にしたのは、魔術言語を習得した事も大きかったけど、それ以上に魔女の知恵の存在が大きかった。

魔女の知恵と連携して、常に視界の隅には使用できる水の魔術言語が並べられている。

それを手元で書くだけで魔術が使えるのであれば、十分奇襲になるだろう。


他にも、毒薬や爆破薬の作成にも成功した。

爆破薬は何度も失敗して、その都度廃墟で爆発を起こした。

初めてのHP全損が自分の作った爆破薬なんて、笑えない。

周りに人が居なかっただけ良かったのかもしれない。


そうこうして、満を持して迎えたゴールデンウィークの初日。

お父さんもお母さんも出掛けるのを良い事に、私は二人を送り出した後すぐに

アルカナオンラインの世界へ旅立った。

ログインの際に聞かれる、イベントへ参加するか否か。

いまだに少し怖い。

初心者が来るんじゃねーよって怒られたらどうしよう。

けど、怖がってばかりじゃ何も始まらない事を、私は知ってる。

大丈夫、目の前で爆破薬が爆発するより怖い事はそうそうない。

震える指でYesのボタンに触れると、私の身体は転送された。






目を開いて最初に見たのは、大勢のプレイヤー達だった。

みんな強そうな装備をしている。

顔付もなんだか違って見えてしまう。

大体の人達はヒト族で、中にはちらほらと人外種の人も見かける。

ここに転送されてきた人は、皆同じチームの人。

紅組か白組かランダムで振り分けられて、そこからイベントが開始するらしい。

今は参加受付終了までの待機時間というわけだ。



「……ん?おーい!」



聞き覚えのある声がする。

低くて、それでも良く通る声。

声のする方へ顔を向けると、槍を持ったイケメンがそこに居た。

ディナダンさんだ。



「でぇ、どぅ、ディナダンさん!?」


「ちょ、ユンちゃん、噛みすぎ!」



ゲラゲラと笑うディナダンさん。

うるせーやい。

でも、ホッとした。

知ってる人が一人居るだけでこんなにも心強いのか。



「あれ、その子だれ?」


「えー、かわいいー!お名前はー?」



綺麗なお姉さんたち二人が、ディナダンさんの後ろをついてきた。

それに釣られて、他のプレイヤー達もついてくる。

男の人も居るし、女の人も居る。

与えられた情報量が多すぎて、ぐるぐると目が回ってしまう。



「あー、待った待った。いきなりそんなに集まってきたらビックリするだろ」



それを制すように、ディナダンさんが声をかけてくれた。

本当に、流石ディナダンさんだ。

人気者の上にイケメンとか。

将来ハゲれば良いのに。



「この子はユンちゃん。皆、悪いけど今回はこの子と組むわ」



……何ですと?

ほんの少しだけ落胆の声が辺りから聞こえるけれど、すぐにその声は収まった。

そしてみんなが散り散りに分かれていく。



「ってなわけで、またよろしく頼むよ相棒」



ディナダンさんが私の頭をコツンと叩くと目の前に見たことのあるウィンドウが表示される。



『ディナダンよりパーティ申請が届きました。承認しますか?』



……マジでかっ。


2020.05.16


じ、ジャンル別日間ランキング9位....!?

さすがにそろそろハゲてしまいそうです....!

アババbオボボb....( ゜Д゜;;;;)


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モチベーションを高めるために、ぜひ助けて下さい……_(:3 」∠)_


asn。

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