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7話 魔法と錬金術

 話し合いが終わり、部屋にはルトナリアと二人きりになった。


「さてどうしようか?」

「なにが?」

「話合いは終わったけど僕らは今からどういった行動をしていくか、だよ?」

「そうね…」


 ルトナリアはあごに指をあて少し目線を動かしている。あまり考えていないようだ。


「んーと、地下水って魔法で探したり出来るのかな?」

「多分できるわよ?」


(出来るのか…)


「じゃあルトナリアは地下水探ししたらいいんじゃないかな?」

「そうね、じゃああんたは何するの?」

「うん、どうやら魔法と錬金術がちがうもののようなきがするんだ。魔力だけなら多分みんなもっているだろうから、錬金術を利用した仕事が出来ないか検討してみるよ。」

「錬金術ね~…違いがわからないわ。」

「じゃあ火や水は何もないとこからどうやってだせるのかな?多分これは魔法だと思うんだけど。あと木材乾燥とかやったでしょ?あれは乾燥というより水分だけ分離したんだと思うんだ。」

「んーつまり??」

「仕組みがはっきりしているものは錬金術だと僕は思うんだけどどうかな?この仕組みを理解できる人なら誰でも誰でも錬金術できるきがするんだけどどうかな。」

「そうね、出来るかも?扱うのに多少は魔力がいるとは思うけど。」

「僕が使えるのも多分錬金術だけだと思うからそれを確認後仕事に出来そうなものを探してみるよ。」


 二人の今後の予定を話終わるとお互い行動を開始した。ルトナリアは地下水探しに町の中と周辺をうろつくそうだ。秋穂はまず魔法が使えるかどうかの確認だ。

 先ほど話した火と水を試してみることにした。ルトナリアと話した感じだと魔法は魔力を使ってイメージを具現化している感じだった。


(火…燃える?燃やす?どうやって??)


 何も無いとこで火だけをイメージでだすのは無理そうだ。やはりこれは魔法なのだろう。そして秋穂は魔法は使えないことがはっきりした。


(木材の乾燥は出来るんだよね…木の水分だけ取り除く感じ。やはり仕組みがわかるものは使える。錬金術なきがするなー)


次に試すべきもののために移動をすることにした。途中ルトナリアが地面に手を置いて何かやっているのを見かけたが後で聞けばいいのでまずは自分のことを進めることにした。

 40分ほど村から南へ歩くと海に出た。目的地はここである。一部崖になっている場所もあるが目の前には砂浜が広がっていた。海の水に手を入れひとなめしてみる。


(うん、しょっぱい。ここの海も塩があるみたいだ。)


 錬金術が使えるならこの海の水から塩が取れるはずだ。


(うーん水を乾燥させるか、塩だけを手元に集めるかかな…?)


 どちらの方法がいいのか両方ためしてみることにした。

 水を乾燥させるのはいらない水を空気中に出すことになるから少し時間がかかるようだ。塩を手に集めてみることにした。水の中に溶け出している塩だけなので器に入れた水からは少しだけの塩がとれた。どちらの方法でも塩がとれることがわかった。


(塩なら売れそうだよね…これを村の人たちが出来れば仕事としてやっていけるのでは?)


 塩は作ることが出来た。次はこれをどうやって売るかが問題になってくる。


(たしか一番近いのは村の西だったかな…でもここも村だったはず。塩の相場とかわからないかもしれないな。となると…東の町にいって一度相場を調べたほうがいいってことかな?)


 村の東にある町に行くために一度村長さんに話を通してみることにした。村に戻り村長さんの家に向かった。今日は村長さんは畑で作業をしているようだ。


「こんにちは。」

「おや、秋穂さん。今日はなんですかな?」


 作業の手を休め村長さんはこちらに向かってきた。


「はい、東の町に一度顔をだしてみたいのですが、ここからだとどのくらいの距離がありますか?」

「東の町ですかね?めったに行くことはないですが、徒歩だと1日はかかります。」

「一日ですか…」


(結構距離があるんだな~)


 少し考えてみる。たしかルトナリアが空を飛べたはずだ。最初にあったときに飛んでいるのをみた。あれ以来見てはいないが。飛んでいったらどのくらいでつくのかあとでルトナリアに確認することにした。

 村長さんにお礼をいって次は何をするか考えながら村をあるいてみる。村の中央にある桜の木の近くに来ると子供達の声が聞こえてきた。女の子が5人で遊んでいた。そのうちの一人はミリアだ。


「こんにちはミリア。」

「あ、お兄ちゃんこんにちは。」

「ここは女の子達でおもに遊んでいるのかな?」

「ミリアーこの人だれー?」


 近くにいた女の子が会話に入ってきた。


「こんにちは。村の北側に引っ越してきました。秋穂といいます。」

「あきほお兄ちゃん?」

「はい、よろしくね。」

「私はリミ。妹のリナと双子なの。パパはヴァージルっていいます。」


 女の子は頭をさげ丁寧に挨拶をした。ヴァージルさんのとこの長女だったようだ。


「男の子達は一緒に遊ばないのかな?」

「あー男の子達は川の近くで遊んでるよ。あっちは危ないから私達はいかないのー。」


(なるほど。)


「暗くならないうちに帰るんだよ。」

「わかったー」


 女の子達と別れて家に戻るついでに男の子達も見かけた。見たところ危ないことはしてなさそうだがまあ家から近いしたまに声をかけるようにしよう。

 家に戻るとルトナリアがすでに戻ってきていた。今からお互いの今日の活動報告をすることにした。



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