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女王の憂鬱  作者: 紫月旅人
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プロローグ

どうして、こうなったのだろう?

失っていた記憶を取り戻して、お祖母ちゃんの秘密を知って、産んだ記憶のない息子の背に乗って、奴に会いに行く。

ここ数時間の出来事がフラッシュバックする。

あぁ、腹が立つ。

全ては奴のせいだ。

奴が全て悪い。

あの嫌みなくらい小綺麗な顔に一発入れてやる。

彼女は気づいていない。

両手を握り締めて(あれ、一発じゃなくね?)邪悪な笑みを浮かべていることに。

「母様・・・」

「お静かに、ロキ様。

声をたててはなりません。」

彼女の息子より、やや後ろにて飛走していたドラゴンが囁いた。

「今、話し掛けますと大変、危険です。」

言い切るドラゴンの瞳は真剣であり、色を変える事のない硬い鱗で覆われた皮膚は、青ざめているような。

そして、そのドラゴンの背に乗っている男もまた、これでもかと言うくらい顔を上下させて同意を示す。

その男の目が言っている。

「頼むから、お嬢を刺激しないでくれ。

俺は、まだ死にたくない。」

男の強烈な声ならぬ叫びに皆が同意を示し、それ以降、耐え難い程の重圧プレッシャーとともに沈黙が続いた。


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