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第一話 黒歴史って思い出すと赤面するよな。

この小説と同内容のものが初投稿だったので、初投稿に近いです。

ご意見ご感想等ありましたらお寄せください。

他の小説様と被っているところがありましたら、ご連絡いただければ有難いです。

しばらく説明回が続きます。お付き合いいただければ幸いです。

俺は黒歴史を持っている。

まぁ、人は多かれ少なかれ後悔することがある、そうだろ?

だが俺の黒歴史は、多かれの方に属するものだと思うし、とても今は笑って話せるような代物じゃない。



つまり何かと言うと、俺は不良だったのである。

しかも、中二病みたいな二つ名まで貰えるほどに強いやつだった。二つ名とか今じゃ恥ずかしくて死ねる。

元々力は強かったし、空手、剣道、棒術を嗜んでいたからな。

周りからはチート野郎って呼ばれたけど。殴ったけど。

基本的に喧嘩は買う側だったし、かつあげとか悪いことはしていなかった。

時々俺と目が合った奴らが金を差し出してくるけど、かつあげはしていない。ボランティア精神って大事だよな。


そんな俺の黒歴史は中学卒業と同時に幕を閉じた。父親の転勤についていくことになったのだ。

いい加減喧嘩にも舎弟にも飽きていた俺は、丁度良いから不良からも卒業することにした。

で、中学時代を黒歴史呼ばわりする子になった。良い子になったのである。

親は泣いて喜んだ……訳ではなく、何故か幼馴染と一緒になって「つまんない!」と責めてきた。わけわからん、普通喜ぶよな。


しかし、俺としては高校生になったのだから赤い青春よりピンク色の青春の方が魅力的なわけで。


金髪だった髪を黒髪に戻し、オールバックをやめて鋭い目つきを前髪で隠す。

ついでに伊達眼鏡も購入。やっぱ良い子と言えば黒髪と眼鏡だよな? 伊達なのが惜しいが。



そしてここからが大事だが、俺の黒歴史は不良だけに(とど)まらない。

こっちの黒歴史は今でも続いているからさらに救いようがない。まぁ、止める気もないのだが。


家族と同類の幼馴染にしか知られていないのでいかんせん恥ずかしい限りだが、俺はオタクだ。それも重度の。

基本的な媒体は漫画、アニメ、ネット、小説で、ゲームは付き合いでやる程度だ。高いから自分から買うことは少ない。特にアニメが好きなため、自室に俺用のテレビがあるのはありがたい。ちなみに声優は2.5次元だと俺は思う。

隠れオタクだからイベントなどに出れないのは悔しいが、幼馴染がお土産を買ってきてくれるのでそこまで苦ではない。ただ、時々ぼーいずらぶなる物をこっそりお土産に混ぜてくるのだけはやめてほしいと思う。俺にどうしろと。



俺の幼馴染、黒木夢子(くろきゆめこ)は腐女子だ。そして俺の同居人でもある。

小学生の時に夢子の両親が海外へ転勤になり、ついていくのを拒否した夢子の面倒を俺の両親が見ているのだ。

二次元ならおいしく頂けたんだがな……なんてぼやきたくなるくらい夢子と俺の相性は悪い。


俺の幼馴染たんは俺より重度のオタクでキチガイなのだが、ハイレベルな美人さんなため、耐性のない俺は強く出れない。

不良なら女なんて食っちゃ捨て食っちゃ捨て、みたいなイメージがあるが、俺は貴重な純潔不良なのである。絶滅危惧種だ。

夢子のキチガイっぷりに女怖いとビビっていたのと、俺に近づく女たちの濃い化粧ときつい香水が気に入らなかったのが原因だ。主に前者だけど。



で、なんでこんな身にならん話をしているかというと。


「言ったよね? 暴走するなって。周りをちゃんと見て行動しろってあたし何度も言ったよね?」



色々と俺の人生に影響を及ぼした奴が、目の前で麗しく微笑んでいるわけだ。

俺でなければ一発で惚れてる笑顔なんだが、



「ごめんなちゃい、てへぺろっ」


「………………」


「……スイマセンデシタ」




――笑顔怖いお。


最初R18にしてましたが、そこまで酷い描写は入らないだろうという設計になったので移しました。作者は同一人物です。

あちらでは完結後に番外編などで年齢制限が入る物を書くかもしれないのでそのままにしてありますが、本編の内容は基本的に同じです。

混乱された方が居ましたら申し訳ありません。

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