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心の旅

心の旅―道―

作者: 尾花となみ

いつもの家。いつもの部屋。代わり映えのない毎日。

でもその日はどこかいつもと違う。

何が違う? 私の心。



ぐっすり寝てる。大丈夫 ちょっとだけだから・・・

玄関のドアをそっと閉め 鍵をかける。

少し家の中の様子を伺う。

大丈夫。


コンビニまでの一本道。

少しゆっくりと歩く。

空を見上げてみたり 花の匂いを嗅いでみたり

風を感じる。


あっという間に目的地。

カゴを持って 牛乳とパンを買う。

そしてそのままレジへ


なんか変。

いつもなら 走り回るあの子を追いかけてる。

足に纏わりつく小さいからだ。

無理矢理に私を引っ張ろうとする小さい手。

その全てが近くにない。

私は一人。


ふと 急に胸が高鳴る。

家までの一本道。

まわりを見ずに 早足で歩く。


いた。

ぐっすり寝てる。

私がいなかった事も知らず 気持ち良さそうに寝てる。


ごめんね。

いなくてもいい なんて思ったりして。

ごめんね。

一人になりたいなんて。


違うよ。

本当は私の方が側にいたい。

ずっと ずっと一緒にいたい。


私の気持ちなんて知らず 気持ち良さそうに寝てる。

たまには私も一緒に寝ようかな。

ぐっすり寝ている君を起こさないよう そっとベットに潜る。


大好きだよ。

本当だよ。愛してるよ。

ただ たまにはちょっとだけ・・・ね


一番短い10分程度の現実逃避。


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― 新着の感想 ―
[一言] 【心の旅】三作品を拝読させていただきました。 はじめまして。聖魔光闇と申します。 全ての作品に共通してみられたのが、《疲れ》とでも言いましょうか。疲労からの回避といった感覚でした。 生…
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