表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

葉っぱ

作者: タマネギ

曇り空の下流れる

川の土手の桜は、

もう散り過ぎていた。

葉っぱが見えている。


今年は一度も満開

見てはいなかった。

ふと思い出したくらい、

忘れ過ぎていた。


何をしてきたんだろ。

弥生のひと月なら、

お菓子を渡していた。

季節の色合いの。


それから読み返した。

その詩の持ち主を、

気にしては暮らした。

感想、書いていない。


触れてはならないような

そんな気になるから。

読まなければいいのに、

読んでしまうその詩


何が起こっていたか。

戦争の様子も知らずに、

もう終わらせようと、

花散る雨、降りそう。


曇り後雨の世界で

詩の雫の詩の涙の

入り乱れた春先から、

次の季節へ倒れてゆく。


数えられるくらいの、

誰かの笑顔かあると、

生きている時間には、

ありがたい感じ。


何の前触れもない朝、

身も心も横たわる。

桜、見過ごすままに、

詩に、はぐれるままに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ