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夜行さん  作者: 原月 藍奈
人喰いの屋敷編
66/66

決着 6

(あかり)視点―




「…………」


 スマホを見つめる。時刻は午前八時十五分前。ナイトミュージアムが終わるのは八時。

閉館時間ギリギリだ。


 人喰いの屋敷を倒してから、四時間近く経ってしまっている。それなのに。


 山本さんが、見つからない――。


 大塚国際美術館はかなり大きい。とはいえ、妖怪四人と私。五人で探しているのに。見つ

からないなんて。


 嫌な予感がじんわりと広がっていく。


「日髙さん」

「!」


 天狗と雪女がこちらに向かって歩いてくる。天狗はこちらに向かって首を振った。


「っ……」


 見つからなかったのか。


 反対方向からコナキ爺と河童がやってくるが。表情が暗い。この二人も山本さんを見つけられなかったらしい。


「……」


 重くて暗いものが胸に広がっていく。


 退治屋をやる以上、救えない人がいることは覚悟している。それでも、知り合いとなるとまた別で……。なかなか諦めきれない……。


 グッと拳を握りしめた。その瞬間、「まだここにいたのか」と声がかかった。


 いつの間に来ていたのだろう。どこからともなく夜行さんが現れる。


 何故か夜行さんの姿は、人喰いの屋敷と戦った時より表情が暗い。けれど今の私は、それに突っ込める心持ちではない。


 夜行さんは私達も暗い顔をしているのを見て「そうか」と呟いて、私の頭をポンポンと押さえる。


「仕方がない。どうしようもなかった」

「……うん」


 私は唇を噛みながら頷く。


「帰ろう」


いつも読んでくださってありがとうございます! 現在、二章も構想中ですので。引き続き応援していただけると助かります。



なんとも後味の悪~い結末となりました。常連の山本さん……。これから登場しないと思うと、やっぱり残念な気持ちになります。

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