事件が起きるすぐ前
この頃はまだあんな事件が起きるとは思っていなかった。いや考えてすらいなかったのかもしれない。
「このスキルとこのスキルを合わせてみたいな、だがもし失敗したら無駄になってしまう……」
『そんなもん、無駄になったらまた同じようなスキル持ってるやつ殺せばいいだろ』
「やめろ、殺すのは嫌いだ…それに同じようなスキルでも全然違うから全く違うものが出来てしまうんだよ、あと勝手に出てくるな」
『けっ…うるせえなあ俺は早く新しいスキルで今度こそあいつをぶっ殺してやりたいんだよ』
─実は今僕は二人で喋っているのだ、まぁ…正確には二人だが、説明すると俺は二重人格で今説明してるのが僕、レイリーだ。そしてさっき口を挟んてきたバカは、ミラー俺が名付けた訳ではなくもう一人いる仲間につけてもらった。由来は僕の本性を移した鏡みたいだかららしい。最初は不満だったがもうどうでも良くなった。そして今の状況はダンジョンに潜っているのだが相手が想像以上に固く苦戦しているところだ。
『おい、早く決めろやくっつけるかくっつけないか』
「ああもう分かったよ、くっつけてやるよもう、やけくそだ」
今僕たちが言っているくっつけるとは僕が持っている『スキル』の事だ、僕が持っているスキルが『混合』 持ってるスキルを2つ以上組み合わせ強化するスキルだ。そしてミラーこいつが持っているスキルが『混合』他者を殺し、そしてスキルを奪うスキルだ。強盗かよ。そして今僕がくっつけようとしているスキルが、
『刺突』と『急所突き』だ。
スキルはくっつけると無くなるし、失敗する事もある、そういうリスクがあるため無闇に使えないのだ。
「スキル使用 使用スキル『混合』…混合スキル名『刺突』,『急所突き』…………成功したぞ。混合スキル『部位破壊』になったか、
混合元のスキルは消えてしまったが」
『まぁいいじゃねえか、それならあいつの硬い皮膚も剥ぎ取れるだろうしよ』
「ああそうだな、これならこのスキル元の奴も報われるかもしれないし」
『それじゃあ、そろそろボス部屋に入るぞ』
「分かった、早くクリアしないとあいつがドヤ顔するからな」
ガチャ……
中は森のように気が生い茂っており、その森の真ん中にボスがいる。アルマジロのような見た目だ。
『あいつだな、今度は負けないぜその後自慢の皮を引き裂いてやるよ』
「まだスキルを試してないけど、まぁ大丈夫だろお前なら」
『よくわかってんな、安心しときなすぐ終わらせるからよ』
そう言うとミラーは完全に戦闘態勢となり、背中に背負っていたハンマーを手に取った。先は尖っている方と、丸まっている方がある。今回は尖っている方だ。
『一発でかいの打ち込んでやるよ』
そう言うとミラーは大きく振りかぶる。
『スキル『部位破壊』使用』
そう言うとハンマーが光だした、スキルの使用したからだ。
『おらよ!』
ミラーがハンマーを振り下ろす、そしてアルマジロの硬い皮膚を叩きつける、それだけでは止まらずそのまま食い込んでいく、そうするとボスは悲鳴を上げて苦しみそして動かなくなった。
『なんだ?もう終わりかよ、このスキル急所突きの性質も残ってんのかよ。すげえな』
「それは強いな、じゃあちゃっちゃと素材取って街に戻るか」
バトル系は難しいですね、ですがもう少し頑張ってみたいです。
読んでくれた方ありがとうございました。
また次回よろしくお願いします。