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双誓のカランコエ  作者: 刻の昏
9/51

訪問

翌日。

二階堂さんたちが帰った後、様々なことがあった疲れからか直ぐに眠ったのだがお陰で疲れも取れすっきりと朝を迎えられた。


今日は二階堂さんたちの事務所に行く日。

早く準備して待っていなければいけない。


約束の時間は今日の11時。

とりあえず、朝ごはんの準備から始めよう。

手早く身支度を整え、リビングへと向かった。


「今日は、トーストでいっか。後はサラダ」


早速パンを焼いてレタスなどの野菜を切る。

パンにつけるのはバターでいいか。冷蔵庫に入れてあったバターも取り出して準備を進める。

トーストを焼き始めると直ぐにお兄ちゃんも起きてきた。


今日は仕事が休みだと言っていたから、お兄ちゃんも事務所についてきてくれる。

せっかくのお休みなのに申し訳ないと思うけれどやはり一人では不安なので正直嬉しい。


と、いうのも。

昨日家にやってきた2人、二階堂さんと椎名さん。椎名さんは言わずもがな態度は悪いし偉そうだしで印象はあまり良くないが、二階堂さんの方もわたしを仲間に入れるために脅しまがいのことを言ってきた人物だ。

悪い人ではないのだろうけれど、少し怖いと思う。


「おはよう、雫」

「おはよ、お兄ちゃん。朝ごはんすぐできるよ〜」

「ありがとう」


お兄ちゃんは眠そうに目をこすりながら席に着く。やはりまだ眠いのだろうか。もう少し寝ていて欲しいところだが約束の時間もあるので言えないところである。


しばらくするとトーストが焼きあがったので、バターを少し乗せ盛り付けたサラダと一緒にテーブルに運ぶ。

運び終えたらわたしも席に着いて食べ始める。


「お兄ちゃん、今日ついてきてくれるんだよね。ありがとう」

「当然だ。心配すぎる……」

「あはは、心配症だなあ」


お兄ちゃんの心配を少しだけくすぐったく思いながら、今日の時間の確認をしたり、夕飯の話をしたりと和やかな空気のなか朝食の時間は終わった。


朝食後は2人で、家の掃除や洗濯をしながら時間を過ごす。一通り家事が終わって、時計を見てみるとすでに10時半を回っていた。

後30分もしないうちに、二階堂さんたちが迎えに来てくれる。


待たせるわけにいかないので、すぐに出られるように貴重品などの準備を始める。

何か手土産でも、と思ったがさすがに昨日の今日ではなにも準備ができない。申し訳なく思いながらも、手ぶらでお邪魔することにした。


そんな感じで準備をしているとあっという間に、時間は過ぎインターホンが鳴ったのでお兄ちゃんと2人で玄関へと移動する。

家のドアを開けると、二階堂さんが立っていた。


「こんにちは。今日は二階堂さん1人なんですね」

「うん、蓮はまだ寝てるし。他のメンバーも準備できてなかったからね。さあ、行こっか」


椎名さん、もう11時だというのにまだ寝ているのか。もしかしたら、わたしがお邪魔するときにもまだ寝ている可能性がある。


わたしは家の戸締りをしっかりした後、二階堂さんについて彼らの事務所へと向かった。

道すがら、お兄ちゃんが二階堂さんに質問する。


「あの、二階堂さんと椎名さん以外には何人くらいメンバーさんいらっしゃるんですか?」

「俺と蓮以外なら後は2人だね」

「ま、まさか全員男性とか……?」

「いや、そのうち1人は女の子だよ」

「よかった……」

「ん?お兄ちゃん何か言った?」


最後にお兄ちゃんが何かつぶやいたような気がしたが、よく聞こえなかったので聞いてみたいのだが焦った様子でなんでもないとはぐらかされてしまったので気にしないこととする。


それにしても、わたしも男の人ばかりなのではと思っていたので女の子がいるというのはかなり嬉しい。


(友達になれるかな……?)


これからのことにもちろん不安はあるが、そんなことばかり言ってられない。

新たな出会いに少しだけ期待をしながら、事務所までの道のりを歩いた。



歩いて15分位、たどり着いたのは大きな二階建てのお家だった。

探偵事務所といえば、古いビルなどを想像していたのだが、どうやら違ったようだ。表札には「二階堂万探偵事務所(ニカイドウヨロズタンテイジムショ)」と書かれているためここが事務所で間違いもない。


「中を詳しく案内したいところだけど、一旦事務所に案内するね。あ、ここ事務所なんだけど俺と蓮、あともう一人のメンバーは寝泊りもここでしてるんだ」

「そうなんですね。お邪魔します。」


二階堂さんに案内され、中に入れてもらう。

玄関に通してもらい、そのまま事務所に案内してもらう。

見渡すわけにもいかないので詳細は分からないが、一階は事務所、二階が居住空間になっているように思われる。


案内された事務所は真ん中に向かい合う形で二人掛けのソファがおかれ、その真ん中にはテーブルがおかれている。

奥側の壁にはホワイトボードが張られており、反対側の奥側の壁際には小さめの横長のテーブルが設置され2台のパソコンが置かれている。


ソファの後ろには、液晶テレビもある。


ファイルが並べられている棚や、いろんな本がしまわれた本棚があり漫画などでよく見る事務所の風景と重なった。

わたしとお兄ちゃんはソファに座るように言われたので2人で並んで座る。


「ほかのメンバーも呼んでくるから少し待っててもらっていいかな。すぐに戻ってくるよ」

「分かりました!」


楽にしててね、とわたしたちに告げて二階堂さんは部屋を出ていく。

部屋の外から階段を上る音が聞こえてきたので、やはり二階は居住スペースになっていそうだ。


初めて来たお家なので、やはり落ち着かない。

少しでも緊張をほぐすために隣に座っているお兄ちゃんに声をかけた。


「椎名さんと二階堂さん以外のメンバーさんってどんな人なんだろうね…」

「どうだろう……、正直想像がつかない」


特能に反抗して、活動をしているくらいなのだからきっとすごい人たちに違いないのだろうけれど

逆にわたしがその人達について行けるのか心配である。

少し不安に思っていると、階段を下りる音が聞こえてきた。


すぐに、二階堂さんが部屋に姿を現す。その後ろには椎名さんがいた。

そして、彼らの後に続き部屋に入ってきたのは。


「ふふふ、ボクの下僕になりたい人間というのは貴様らか!

このボク、リリィ・ヴィ・グリーディー・(ウワナリ)に仕えたいとはなかなか見る目のある人間だね・・・!」

「り、リリイ・・・・・・?」


まず部屋に入ってきたのは、おそらく高校生くらいの女の子。

紫色の髪を、ツインテールに結っており耳にはイヤリングとイヤーカフをつけている。

また、驚くべきは右目につけられている眼帯。怪我でもしたのだろうか。


そして部屋に入るなり早々、わたしたちのことを下僕と言ってきたり、自身のことをリリィなんちゃらと名乗ったりと変わった少女だ。


さらに彼女は夜の王だったり、召喚だったりとよく分からない単語を並べている。


わたしとお兄ちゃん2人で目を点にしてその様子を眺めていると、もう1人男性が部屋に入ってきて女の子の頭にぽんと片手を置く。


「おーいまな、お嬢ちゃんたち困ってるだろ~?ちゃんと自己紹介しような、鈴木まなですって」

「鈴木言うな!!まなは鈴木じゃないんだってばあ!なんかこうなんかこうかっこいいのがいいからほんと本名呼ばないで!!……あっ」


どうやら彼女は、鈴木まなと言うらしくそのことを男性より告げられて今までとは全く違う態度で彼に抗議をしていた。しかし、わたしたちの存在を思い出したのかこほんと咳払いをするとまた先程の口調にて話だす。


「鈴木などという名は、ボクには必要ない。ボクは、夜の王リリィ・ヴィ・グリーディー・嫐。君たちとは生き次元の違う能力者だよ・・・」

「ったく・・・。おじさんは聊憲史郎(イササカ キヨシロウ)。まあ、覚えといてよ」


最後に入ってきた男性は、聊憲史郎さん。

茶色の少し長い髪を後ろで軽く結んでおり、他の人たちよりもおそらく年上に見える。しばらく剃っていないのであろう髭が大人びた雰囲気を演出している。


聊さんと目が合う。

彼の声色は優しかったのだが、わたしを見るその目は怖いくらいに冷えていた。

背筋に緊張が走る。なぜ、そんな目でわたしを見るのかその理由が分からない。


とにかく、2人の名前を教えてもらったのだからこちらも名乗らなければ失礼だと思い、わたしとお兄ちゃんは順番に自己紹介を行う。

全員の名前を教えあったところで椎名さんは奥のパソコンの置いてあるテーブルの席に着き、聊さんとまなちゃんはわたしたちの前のソファに座る。


二階堂さんはソファの隣に立っている。


「2人とも、ここにいるメンバーがこの事務所に所属しているんだ。かなり個性的な人ばかりだけど、仲良くしてあげてね」

「は、はい……!こちらこそよろしくお願いします」

「それじゃあ、ここのことについていろいろ説明を……」

「その前に、一個だけ言っておきたいことがあるんだよねぇ」

「ん?どうかした、憲史郎?」


二階堂さんの言葉を遮り言葉を発した聊さん。

彼は、片手を首にあてわたしの方をじっと見つめる。その目は先ほど同様、冷え切っていた。

そして、その後彼が言った言葉はわたしをとても驚かせた。


「こういうのは黙ってても仕方ないから、先に言わせてもらうよ。おじさんは、お嬢ちゃんの加入は反対なんだ。お嬢ちゃんが産まれる瞬間、あんなにド派手じゃあ間違いなく特能の連中にばれているだろう?ばれていないとしても時間の問題だろう。そうなれば、おじさんたちにも被害が出る」


産まれる瞬間、それは聊さんの言葉からおそらくわたしが能力を発動した時のことだろう。

たしかにあの時、特能の能力者の前で能力を使ってしまったため、相手にもわたしの存在が知られていてもおかしくはないだろう。


しかし、まさかこんなに明確な拒絶を示されるとは思っていなかった。


どう言葉を返していいかわからない。

わたしのせいで彼らに迷惑がかかるのは事実であるので否定もできない。


誰も言葉を発さない中、沈黙を破ったのは二階堂さんだった。

普段の優しい柔らかな声色とは違い、少し責めるような冷たい口調で言い放つ。


「憲史郎、彼女の加入に関しては最終的に俺たち全員で決めたことだ。それに、彼女にはこちらからお願いしてきてもらっているのにそんな言い方は許すことはできないよ」

「事実だと思うんだけどねえ……」

「うっせえよ、おっさん。話進まねえだろ」

「あらら、おじさんすっかり悪者だ」


二階堂さん、椎名さんの二人から止められた聊さんはそれ以上何かを言うことはなかった。

しかし、彼から告げられた言葉はわたしの心に重くのしかかる。

膝の上に乗せた手にギュッと力を込めた。


(……でも、自分で決めたこと。負けるわけにはいかない)


そう言い聞かせて前を向く。

今はそれしかできないが、いつか認めてもらえるよう頑張ろう。


「ごめんね、憲史郎の言ったことは気にしないで。俺たちは君を歓迎するよ」

「あ、ありがとうございます……」

「それで、あなた方はここで具体的に何を?」


お兄ちゃんは問いかける。

探偵事務所と表札には書いてあったが、やはり依頼などをこなしているのだろうか。

本などで読んだ、浮気調査や失せもの探し、大きな事件では殺人事件などを想像してしまう。


そして、この疑問に答えてくれるのは二階堂さんだと思っていたところ意外にも話始めたのは聊さんの隣に座るまなちゃんだった。


「この場所に迷い込んだ愚かな人間共、そやつらを夜の王であるボク自ら正しき道へと導いてやっているのだ……!」

「黙ってろガキ」

「ガキって言うなぁ!!」


しかし、先程まで同然彼女の言葉はわたしには理解ができないものだった。

すぐに椎名さんがストップをかけるとまなちゃんはソファから立ち上がり、椎名さんに向けて怒りを露わにする。


そんな様子を見ていた二階堂さんが、苦笑いを浮かべながら今度こそきちんと説明をしてくれる。


説明が始まると立ち上がっていたまなちゃんは再びソファに腰を沈めた。


「探偵事務所って名前の通り、普段は依頼の解決を主な仕事にしてるよ。あとは…、特能についての情報収集とかかな」

「情報収集って、具体的には……?」


特能はこの国においてトップレベルの権力を持つ組織であるので、そう簡単に情報を得られるとは思わない。

どうやって集めているのか気になった。


わたしの疑問を受けた二階堂さんは、視線を椎名さんの方に向ける。


「情報収集は、蓮が中心にやってくれてるんだよ」

「あいつらのネットワークに忍び込んで盗んでる。流石に、一筋縄ではいかねぇし難航してっけどな」

「椎名さん、あなたは何者なんですか…?」


前にわたしのスマホに発信機をつけて、行動を追っていたと言ったり彼は一体何者なんだろう。特能のネットワークに忍び込むなんて並大抵の技術じゃないのだろう。


というより、立派な犯罪なのだが気が付いているのだろうか。


同じことを疑問に思ったらしいお兄ちゃんが椎名さんに尋ねる。


「どうだっていいだろ。さっさと話進めろよ」


しかし、彼はお兄ちゃんの疑問には一切答えずに二階堂さんへと目を向ける。

その視線を受けた二階堂さんは苦笑いを浮かべて説明を続けた。


「俺たちの活動内容については、これくらいかな。雫ちゃんにはこれから依頼の解決のお手伝いをお願いしたいんだ。もちろん、1人じゃなくて基本的に誰かと動いてもらうから」

「わかりました。……、あのこの場所のことって特能にばれたりしてないんですか?」


ここに来た時からずっと気になっていたのだが、この場所はかなり目立つ建物だと思われる。昨日の話からするにここにいる人たちは特能に目をつけられているようだが、ここが攻められたりすることはないのだろうか。


全員能力者らしいし、誰かの能力でどうにかしているのだろうか。


「これも蓮が作ったセキュリティで、蓮が許可した能力者しか入れないようになってるんだよ。雫ちゃんは自由に出入りできるから安心してね」

「そ、そうなんですか……」


昨日から椎名さんの技術には驚かされてばかりだ。おそらく能力ではなく、自身の技術によるものだろうが、こうなってくると彼が一体なんの能力を持っているのか気になってきた。


この場所が安全であるならば、一安心だ。

しかし、この間の椎名さんのように外で襲われることはあるかもしれないので気をぬくわけにはいかない。


心の内で、改めて気合を入れていると聊さんがからかうように椎名さんに話しかけていた。


「ほんっと蓮にはいつも驚かされるよねえ。その見た目からは想像つかんよ。今年26歳だっけ?」

「きっと不老不死ので呪いにかかっているんだな……!哀れな下僕だ……」

「えっ、26!?!てっきりわたしと同じくらいの歳かと……あっ」

「お前ら全員まとめて後で締める。新入り、お前もな」


聊さんの発言で思わず、椎名さんのことを同級生くらいに思っていたことを口に出してしまった。流石に、あの恰好あの顔立ちでわたしよりも6つも上だとは思わなかった。


年齢のことをからかわれた椎名さんはわたし達のこを睨みつけると蹴る発言だけして黙ってしまった。すぐ怒ったりするところも年上には見えないという言葉はさすがに飲み込んだ。


「はい、詳しいことについては追々話していくことにするよ。雫ちゃん、明日から来られる時は事務所に来るようにしてくれる?」

「大丈夫です。学校終わりとかに寄らせてもらいますね!!」


まだまだ不明点は多いが、昨日今日と莫大な情報を与えられて流石に身体が疲れていた。

また、明日以降徐々に知っていければいいだろう。


話も一通り終わり、解散の流れになりそうになった時お兄ちゃんがソファから立ち上がり二階堂さんたちに頭を下げた。


「これから、妹のことよろしくお願いします」

「わわわっ、お兄ちゃん。えっと、よろしくお願いします!」


お兄ちゃんばかりに頭を下げさせるわけにはいかない。わたしも急いで立ち上がり、お兄ちゃんと同じように頭を下げた。


「決まっちゃったもん仕方ないが…、やっぱりおじさんは不安だねえ……」


ため息混じりの声でそう言う聊さん。

今は認めてもらえなくても、きっといつか役に立つ仲間として受け入れてもらえるとしんじている。


「ふふふ、安心するといいよ。このボクの力があれば、下僕1人守ることなど造作もないことだからね…!」


聞きなれない言葉遣いをするまなちゃん。

いつの間にかわたしは彼女の下僕になっているようだが、このメンバーの中で唯一同姓である彼女とはこれからうまくやっていきたいと思う。


「しばらくは俺たちで精一杯サポートするし、あんまり気負わずやっていってね」


わたしたちを助け、昨日からずっと丁寧にいろいろなことを教えてくれる二階堂さん。

昨日脅しのようなことを言われた時は怖かったが、それでも優しい雰囲気にとても助けられた。


これから、頑張って仕事をして役に立っていけたら嬉しい。


そして。


「はあ…、また面倒なガキが入ってきた…」


とてもすごい技術を持つが、常に態度の悪い椎名さん。正直に言えば、彼に対してあまりいい印象を持ってはいない。

しかし思えば、彼とあの場所で出会ったからこそわたしはここに来ることになったんだ。

あの出会いが果たしてよかったのかどうか、今の時点ではわからないがそれでもこうなった以上、後悔のしないようにはしたい。


顔を上げて全員の顔を見渡す。


今日から、新しい生活が始まる。

これからのことに期待と不安を感じながら、わたしは精一杯の笑顔を浮かべた。


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