初任務の終了
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「お兄ちゃん!どうしたのそんなに慌てて...って、わわ!?」
「...!?き、貴様何があった...!?」
待ち合わせ場所に、ギリギリ13時に着くことが出来た。
既にまなも雫も居たが、まだ女の子は来ていないようだ。
「これ、これで合っているだろうか...」
二人が俺を心配する声を他所に、俺は握り締めていたペンダントを見せた。
「....緑色の、宝石....っ、これ、ゆきちゃんに見せてもらった写真の奴!」
「...間違いない...こ、これ!!!どこで、どこで見つけたの..?!」
その輝きに目を見開きながら、二人は驚いて俺の顔を見る。
「ええっと、カラスの巣から見つけて、っ...あ、親切な女の人がいてっ...」
慌てて走ってきたから、言葉が上手く回らない。
落ち着いて説明しようと考えていると、小さな女の子の声が聞こえてきた。
「え....ペンダント....おばあちゃんのっ....!?」
「ゆきちゃん!!」
恐らく、このペンダントの持ち主だろう。
俺は彼女、ゆきちゃんに目線を合わせるようにしてしゃがみこむとペンダントを渡してあげた。
「ありがとう....!」
彼女は嬉しそうに笑っては、雫たちの方を振り向くと
「おねえちゃんたちが、見つけてくれたんだね!探偵さんに、依頼してくれて、ありがとう...!!」
と言った。
「えっ、あ、まな達、はちがっ...」
「...そう、お姉ちゃんたちが探してくれたんだよ。ゆきちゃん、良かったね」
「っ....!?お、お兄ちゃん...!?」
二人がゆきちゃんに声を掛けて、探そうと必死になったのだ。
見つけたのが誰かなんて、どうだっていい。
二人が始めたことだから、と俺を見てくる二人に首を振って微笑んだ。
「もう見つからないって思ってた...よかった、よかったよぉ....」
ゆきちゃんは涙を流しながら、二人に抱きつくようにして何度もお礼を言った。
俺はその光景を眺めながら、携帯を取り出し先程交換した傍充さんのLINEへ御礼を打った。
傍充さんとはあの後、森を降りたところで別れた。
彼女も13時から用事があると言っていたので、ちゃんとしたお礼も出来ないままのお別れとなってしまったのが正直本当に申し訳ない気持ちになった。
また会ったときにきちんとしたお礼をすると伝えれば
彼女はまたけらけらと笑って「じゃあデートしようね」とはぐらかすだけだった。
___本当に、彼女には色々とお世話になってしまった。
こうして、無事探し物は見つかり、その後ゆきちゃんをお家まで送っていって
俺達は事務所に戻ることになったのだった。
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「ふふ、初任務、お疲れ様。無事、見つかって良かったね」
「.....は、はい。お兄ちゃんが、見つけてくれたんですが...」
事務所に戻ると、いつもの三人がソファーに座って待っていた。
予め電話にて連絡をしておいたから、待っていてくれたのだろう。
「あーあー。結局嬢ちゃんが持ってきた仕事だっていうのに、解決したのは兄の方ってか。」
「い、いや...!俺は何も、その、親切な女の人のお陰なだけで、それに俺は二日目からの参加でしたし、何もしていませんから...!」
聊さんがからかう様に煙草を吹かしながらそう言う。でも俺は本当に何もしていない。
逆ナンをしたと間違われ、傍充さんに助けられ、その後も協力してもらい、
単純に運が良かっただけなのだ。
俺がしたことは、人に迷惑を掛けたことだけだ。
「お兄ちゃん、本当にありがとう。すごいよ、ゆきちゃん喜んでくれてたし...ごめんね、お願いしちゃって」
「そ、そんな、俺は何も本当にしていないんだ。」
「ククク...そう恐縮せずとも、見つけたのは貴様では無いか。もっと胸を張るが良い。」
「でも」
___実際にどうにかしようと、一番足掻いていたのは二人なのに。
そう言おうと口を開きかけたが、二階堂さんの言葉が先に場を変える。
「さてと、まなはもう知っているだろうけど...二人とも、今から二人の歓迎会をしようと思うんだけど都合はどうかな?」
「えっ..。あっ...わ、わたし達は大丈夫です。まだ買い物も今日はしていませんし」
「、だ、大丈夫ですが、そんなこと、...」
突然の問いかけに、少し驚いた様子の俺達を見て二階堂さんは微笑んだ。
「二人とも大丈夫なら、行こうか。近くのお店で実はもう既に予約しているんだ。」




