ミザラ
ある親戚の食事会
その親戚の食事会では2組の家族が食事をとっていた
一つの家族は一人の娘と叔母がいる家族
もう一つの家族は男の子が一人いる家族
ごく普通の家だった
2つの家族は別々に食事しておりちがうテーブルで食事をとっていた
金髪の少年ソイはあまり食事をとらなかった
黒髪で赤いワンピースを着た少女は不思議に思い金髪の少年に話しかけた
お腹一杯なの?すごく美味しいのにと黒髪の少女が言った
ソイは不機嫌そうにこう言った
こんな食事たべたことある、もういらない
そうなのこんなに美味しいのに食べなきゃ損よと黒髪の少女テイリーは言った。
テーブルの上には煮魚とスープとパンが置いてあった
こんなのもういらない ごちそうさまでしたとそっけない顔で言うソイ
ごちそうさまでした、あーおいしかったとテイリーが言った
もっと美味しい料理なんて山ほどあるのにとソイはまた文句を言った
テイリーはこう言った なによ美味しい煮魚じゃない せっかく奮って出したのにもったいない
ねぇ、もっと美味しい物食べたい?とソイはテイリーの顔を見ながら言った
テイリーは怒っていてこう言った あんたん家はお金持ちでいいわよねぇ でもねこれが私達の食事なの、食べなきゃ死ぬんだから テイリーは両手でテーブルを叩いて言った
テイリーそれくらいにしときな心臓はドキドキするわ
80歳くらいのテイリーのお婆さんが言った
招待するよ、もっと美味しい物とソイが言った
いらないと言ってテイリーは横に顔を振った
今度招待するよ連絡するからとソイは淋しそうな顔で言った
テイリーは驚いた顔をしたが無視した
食事も終わりソイ達の家族はかえっていった
料理を片付けるテイリーは顔が怒っていた
なにをお母さんあんな家族呼ぶ事ないわ
あの子はかわいそうなこなのよ本当はテイリーと仲良くしたかったんじゃない
私はそう思ったけどテイリーの母親がいった
あの子は最初からお金持ちなんかじゃなかったんだよ
それを聞いてテイリーは驚いた顔をした
そうなの?テイリーは母親に訪ねた
あの子は昔貧乏だったのよ その生活から抜け出したくてねぇ
ある芸能のオーディションを受けたの
そこはオーデション会場、いろいろな少年、少女が集まっていた
はいはい次の方どうぞと審査員が少女を呼んだ
廊下には10歳〜15歳位少年少女が列を作って待っており一人が部屋の中へ入って行く
33番相田ひいろです 特技は顔マネです鬼のモノマネです
どっこいしょと少女はい言ってしこを踏んだ 少女はうおーと叫んだ
審査員は平然と見て はいわかりました と言う
少女は少し赤い顔して礼をした そしてその部屋から去って行った
はい次の方どうぞ審査員がへやの扉をあけ少年を呼んだ
金髪の少年は部屋に入っていった
34番ルシアン、ソイです。 特技はお父さんのモノマネです うおー絶対めしとってやるからなこの黒豚め 一人二役を演じるソイ
豚を捕まえようど中腰に屈むソイ 逃げる豚の役もやっていた そして捕まえたと言ってソイは自分でぬった黒いお尻を後ろに手を回して掴むとそのまま走り一周してブヒヒと言った
それには審査員も大爆笑
ソイは照れた顔をしていた
面白買ったよルシアン君
ありがとうございましたブヒヒと言うと審査員は大爆笑
ソイはズボンをはいて一礼して部屋を出た
そしてオーディションも終わり控え室で少年、少女は待っていた
ガラガラと控え室が開き審査員が入ってきた
周りをみわたしてソイを発見した審査員、そしてソイの方へ近づいていく 面白かったよ黒豚くん 君は合格だよルシアン君
ありがとうございます
じゃあここにサインしてと契約書をソイに渡す
ソイはサインをした
そしてソイは見事合格 お笑い芸人になったわ
そしてね活躍していったわと母がソイのことを話した
でもそれも長くはなかったわ、ソイは面白かったけどこんな事があってね
あのエジプトってグループ全然面白くねぇ、だって名前からして面白くないエジプトって?
ソイは天狗になっていたわそれを同じ芸人の仲間に言ってしまったわ そしてそれが先輩芸人にバレて雑誌に書かれたわぁ そして居場所がなくなったソイは一人ぼっちになってしまいその業界を去ったの
本当は明るくて優しい子なのよソイは
テイリーは自分が怒っていた事に恥ずかしくなり赤く頬を染めた
その日の夜テイリーはベットの中で自分に反省をしていた もし次会ったら謝ろうと彼女は思っていた
翌朝ポストの中にそしてからテイリーに食事の招待状送られた
テイリーは驚きながらもその招待状の封筒を開けた
内容は昨日はごめんなさい よかったら来て下さいと書いてあった
それを読んだテイリーは家の中に入りお母さんあの子から食事の招待状が届いたのと言った
まぁまぁ行ってらっしゃいあの子なりに昨日の事反省してるかも テイリーと仲良くしたいのよ行ってらっしゃいな
でもあたし服なんて持ってないし
いいじゃない昨日着てたワンピースでテイリーとても似合ってたわよ
テイリーは赤く頬を染めながらじゃぁ行ってくるわ昨日の事あたしあんなに怒ってあたしも謝りたいしと言った
いつなんだい 場所はと母が訪ねる ちょっと見せてちょうだいと母はテイリーの持っていた招待状を手に取った
場所はグランドエースねホテルの一階よ日は明後日ね
メバに乗っていきなさい呉々も気を付けるのよ
ソイの住む街よ、そう遠くはないわソイと仲直りしてきなさいよ 優しく言う母
わかったわソイに一言謝りに行ってくる
その日の夜
そうかソイに食事に誘われたんだね
あそこは気をつけた方がいいよ悪い魔法使いがいるって話だから でもなにもしなければ大丈夫、気を付けて行って来なさいと父が笑顔で言った
あたしソイに一言謝リたくてだから行ってくるわ
父は優しい顔をしてテイリーを見つめる
テイリーは部屋に戻って赤いワンピースにアイロンをかける アイロンが終わるとベットに入り寝た
2日後
朝7時頃テイリーは眠りから覚めた
うーんとテイリーは背伸びをした
カーテンを開けて外を見ると霧があったがとても晴れていた
起き上がり部屋を出てお父さんとお母さんにあいさつをした おはよう
おはようと父と母は言った
昨日はよく寝れた?と母が訪ねた
うんメバが静かでよく眠れたわ 歯磨きしてくるねと言い洗面所へ行った 顔を洗い歯を磨きリビングに戻ってきた そして台所まで行き冷蔵庫をあけて牛乳をコップに入れて飲んだ 冷凍庫の中から食パンを一枚出した それをオーブンの中に入れてスイッチを入れた そしてついていたテレビの前に座り牛乳をひと口またひと口と飲んだ
母はコーヒーをひと口飲み テイリー後でメバ達にエサあげてね 今日乗って行くんでしょ?と言った
うん わかったわとテイリーは頷いた
あと、牛達にもエサあげてくれる?コーヒーもうひと口飲んでそう言った
うん、わかってるとテレビを見ながらテイリーは言った ふーっと溜息を一つしてお父さんと呼んだ
どうした?と父が持っていたコーヒーカップを置いて言った
私、どうソイに謝ろうかずっと考えてたわ、会ったらなんて言おうと父に聞いた
テイリーは優しい子だねぇ この前はソイが食事を途中で食べなかったから怒ったんだろう、テイリーは悪くないさ …でもあの子こと聞いたら謝らなきゃと思って
大丈夫よ食事に誘ってくれたのはソイなんだし、なんにも謝ることないわ ソイもテイリーが悪いだなんてちっともおもってないわと母は言った
大丈夫 いつも優しく笑顔なテイリーでいけばソイも楽しいと思うよと父は言った
わかったわとテイリーは頷いた
じゃあ私達行って来るわ、鍵はかけ忘れないでねと父と母は仕事に出掛けていった
うん 行ってらっしゃいコップの最後のひと口をのんでふーと深呼吸した
チーンとオーブンがなってテイリーはビクッとした
オーブンを開けて焼けたパンを取り出した
ジャムをスプーンでぬりパンを食べ始めテレビを消した もぐもぐとパンを食べ終わると部屋へ行き赤いワンピースに着替えた その後机の引き出しを開けホテルの招待状をポケットの中に入れた 部屋を出ると家のドアまで行き外へ出た
ドアの鍵を掛け家の裏に廻った
裏には小屋があり鍵を開け中に入った
中には牛達がいてモオーと鳴いていた
テイリーは干し草が入っている所へ行きスコップで干し草を一輪車に乗せた そして一輪車を押して牛のいるところまでいき干し草を牛達にあげた
そしてバケツにも干し草を入れた小屋の奥の扉まで行き扉を開けた
そして20メートルくらい歩いた所に崖があった そこまで歩いていった テイリーは崖の手前で止まりピィーッと口笛を吹いた
少しすると巨大なトンボがテイリーの目の前までとんできた
やあ おはようテイリー調子はどう?と巨大なトンボが話し始めた