第4話 武器を買おう。
「よし!無事ベッドも買えたし、次はご飯を買おうか!!」
無事ベッドが購入でき、アイテムボックスに入れた。
執事店員さんとても驚いていたから、これは内密にってお願いしといた。
アイテムボックス使える人もいるけど、このベッドが入るぐらいの人は大体商人さんの元で、働いてるらしい。
早めに知れて良かった。
これから出し入れは気にしないとね。
「やっぱり剣が先がいいかな?剣の方が高そうだし、よし、そうしよう。」
そして、先に剣を買いに行くことにした。
剣とトンカチみたいなのが、交差していて、背景に盾があるような看板を見つけた。
きっと武器屋さんだろう。
中に入ると鈴がなり髭の生えたがっしりした体つきの男の人が出てきた。
「嬢ちゃん、ここは武器屋だ。」
入ってきた瞬間この人はこういった。
失礼なおじさんだ。
まー確かに剣は握ったことがないし、見た目に反して、、、なんてこともない。
でも、明らかに「いらっしゃいませ」もなくそれはない。
日本の店でそんな態度をとったら即グビだ。
「私は剣を握ったことがないけど、そんな私でも使える剣はない?」
少し、むっとしながらおじさんに聞いた。
戦えないのは見たまんまなのでしょうがない。
「それなら、剣より、そこにある武器の方がいい。悪かったな。頭から否定して。」
びっくりした。
誤ってくれたよ、このおじさん。
前に私みたいな人が入ってきたのかな?
おじさんが指してくれた先にあった武器は槍だった。
「お嬢ちゃん、魔物を人も斬ったことがないんだろう?そしたら、出来るだけ獲物と遠い方がいい。」
「え?なんで分かるの?」
「勘だよ」
そう言っておじさんは笑った。
「その中にあるのは槍とか持ち手が長いものだ。好きなのを選んだらいい。同じ槍でも、重さも長さもまちまちだ。」
確かに長い槍もあればそう出ないのもある。槍以外にも刃がついてないのもあった。
ん?これ、見たことある。
薙刀みたいなの。
でも、私が見たことがある薙刀より持ち手が短い。
そして、とても軽い。
「おじさん!これがいい!!」
これにしよ!!
なんか、日本ぽいし。
「お?それか?いいぞ。それ中々売れなかったやつなんだよ。」
おじさんは少し驚いたようだった。
「そうなの?なんで?」
「これ珍しい武器で、手に持っても、誰も買わないんだよ。同じような武器なら見慣れてる槍とかの方を買うんだよなぁ。」
嘆くようにおじさんは言った。
「そうなんだ。」
「この話を聞いても買うか?」
「うん!!」
「そうか、値段はまけて、10000Qだ。」
「え?」
「嬢ちゃん1人なんだろ?こんな所でお金を使うより護衛を雇った方が安がりだ。冒険者とかじゃない限りな。嬢ちゃんは冒険者になるわけじゃないんだろ?」
つまり、私が武器を買うぐらいのお金はあるが、遠くの方まで旅に出るか割に合わない場所を通るか、なにか事情があるかで護衛を雇えないというとこまで予測したようだ。
すごい、おじさんだ。
思ったよりとても安くてびっくりだ。
「ありがと!おじさん!」
「いいってことよ。おまけでこれもやる。頑張れよ嬢ちゃん。」
こうして、私は薙刀もどきを手に入れた。