第2話 現状確認
まずは、この軍馬の装飾品みたいな防具を売るかな。
普通の馬ならこういう装飾品はついてないと思う。
顔を守る仮面みたいな防具とかいらない。
だって戦いに行くわけじゃないからね、私は。
移動するために乗るんだもん。
だから、軍馬についている防具とかを全部売って、新しい乗りやすい鞍にして、移動するための軍馬にする。
軍馬は普通の馬よりいい利点がいくつかある。
・馬自身が疲れにくい
・たくさん食料食べなくても我慢できる
・早くて、力強い
私が知っているだけでこれぐらいはある。
ちなみに私、乗馬ができる。
友達が夏の牧場でアルバイトをしていて、その時に教えてもらった。
ちなみに乗馬だけでなく、お世話もした。
急遽、応援で手伝ったのだ。
こんなところで役立つとは。人生とは不思議だ。
召喚されてる時点で不思議か。
装飾品も取り換えて、とりあえず宿でも取ろうかな。
ここでのお金はQというみたい。
私の感覚では100円→10Qな感じ。
だいたいね。
食べ物とかは安い。
でも、貴族が好みそうな紅茶とかはとても高かった。
焼き鳥みたいなのが1本7Qだったのに。
紅茶は1杯50Qって。
紅茶だよ?飲み物だよ!ぼったくりかと思ったわ。
まー私はお店から出てきたおば様たちの話を盗み聞きしただけだけど。
さぁ、宿をとって、今後の方針を立てよう。
清潔そうで、料理がおいしそうな宿をとった。
そして、現実と向き合うことにした。
本当にこれからどうしよう。
とりあえず、この街から出ていきたい。
この国にはいたくない。
子供ぽい発想だとは思うけど、いたくないところに居続ける理由は私にはない。
だから、地図をかった。
そしたら、地図上ではすぐ近くに隣国があることが分かった。
そしたらもう行くしかないよね隣国。
だから、道中必要なものを買うことにした。
日本で言うところのキャンプになりそうだね。
うーん。欲しいものの優先順位をつけてから買った方が良さそうだね。
まずは、寝る場所。
私は直で寝たくない。
ベットとテントが欲しいな。
次は食料。
これは絶対だね。
私にはアイテムボックスがあるし、重荷にも賞味期限も心配しなくていいから、多めに買おう。
後はお風呂だね。
日本人にはこれはばずせない。
お湯は川に流れてる水を使って温めればいいから、浴槽だけ買おうかな。
最悪、水で我慢しよう。
護身用の剣も欲しいかな。
私は水晶に触れてないから、魔法が使えるのかどうかも分からない。自衛に剣でしょ。
道中に魔法の練習もしたいな。
これで衣食住が揃ったかな。
『住』はテントかベットだね。
手持ちを確認して、買いに行こう!!
私の今の手持ちは、
アルバイト帰りに持っていたリュック。
貰った、軍馬くんと最初に貰ったお金300000Q。
軍馬くんの装飾品を変えた時に残った、20000Q
あと今来ている町娘ぽい洋服とその替え。
来た時に着ていた洋服セット。
リュックはアイテムボックスに入ってる。
アイテムボックスを思い浮かべるとリフトが出てくる。
リュックの中身は結構入ってる。
●黒いリュック
・お財布
・携帯
・時計
・お菓子
(チョコ、グミ、クッキー、ガムと飴)
・折り畳み傘
・タオル2枚
・ティッシュ
・ライター
・筆箱
(ペン類23本、メモ用紙、定規)
・ノート2冊
・水筒
本当にたくさん持ってるな。
ちなみにこのアイテムボックス、項目の筆箱とお菓子をタップするイメージを持ったら、詳しくまた項目が出てきた。
このリュック持ってて本当に良かった。
めんどくさくて、高校もアルバイトもこのリュック。
ライターは友達に借りたものだ。
···もう返せないね。
ごめんね。
役立たせるよ。
今日は眠って、明日買い出しだ!!
朝ごはんは白いやわらかいパンにスープと牛乳。
シンプルだけど、美味しい。
朝夕ご飯付きで1泊500Q。
一般的な宿の中ではいい値段かもだけど。
結構いい宿を見つけたと思う。
さぁ、まずはベットだ!!
これは妥協しない!
アイテムボックスに入れられるから、結構長く使う。
屋根付きなベットがいいけど、そういうのは貴族とかが使う高級店に行かないとなさそうだな。
貴族と会うのは嫌だな。
いないことを願っとこ。