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SUPER WOMAN

作者: 大澤豊
掲載日:2017/06/25

辛い時はただただ必死で、一刻も早くこの苦しみから開放されたいと強く思うのに、苦しみから開放されて、初めて苦しみの有り難みを知る事がある。

知ってから、その苦しみを今一度求めたりしても遅い。あの時しか経験できないものだ。

「それって、部活とか?」

彼女の言葉に僕は激しく頷いた。

そうそう、そうなんだよ、全く。あの時は辛くてサボってばかりだったのに。今さらこんなの、遅いんだよな。

「でも、その事を知る事ができただけでしめたものだよ」

彼女が笑うから、僕もつられて顔が綻んでしまう。

そうか、そうだよな。

今、一番辛いのは彼女だ。そして、彼女のその苦しみは、二度と求めないものだろうと思うけど、

「きっと私もいつか、この苦しみを有り難いと思えるのかも知れないね」

彼女本人がそう言うので、僕はただただ耳を疑うのみだ。

ただ一つ言える事は、彼女が僕の想像を絶するほどに強い事、そして、その苦しみから有り難みを感じられた時の彼女は、百万馬力のスーパーウーマン並みに輝いていると思う。

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