巫女の過去
全ての考えに意味はない。そもそも私たちは考えない。考えているようで考えてない。
君は今何を考える?
?「うえ~ん」
誰かが泣いている。うっすらとボヤける世界のなか体を起こす。
優光「うっっ!」
周りを確認しようと起こした体が錆び付いた鎖のようにきしむ。あまりの痛さに体を戻してしまった。
まるで体のあちこちを杭で刺されているみたいだ。いわゆる昆虫標本状態である。。。
そして今一度辺りを見渡す。
優光「ここは、、、」
辺りには特に何もなかった。ただ木々の、自然の匂いがあたりを染めていた。
どことなく懐かしい匂いだ。
?「うっうっっう。。」
まただ。こんな清らかな場所で女の子だろうか、幼い声が聴こえる。いや、何を勝手に清らかと思っているのか?
?2「見世?どうして食べないの?」
見世「うっっう」
?2「見世のために美味しいご飯作ったのよ?」
?2「ほーら。早く食べないとハンバーグ冷めちゃうわ」
?2「大丈夫。絶対美味しいわ、だって、、、」
見世のお友達のお肉で作ったんですもの。。。。
。。。。。
は?
今何を言ったんだ。お友達のお肉で、、、えっ??
思考が停止する。まるで難しい英語でも聞いているようだ、そのぐらい翻訳が追い付かない。
そして我が思考が翻訳を諦め災厄なポジションに行き着いた。
~
巫女「食べるの」
~
あの言葉が蘇る。 あのいかれた言葉が脳内で何度も繰り返される。考えたくないのに。。
まるで人生のすごろくのますが、with巫女「食べるの❤」で埋まってしまったようだ。
見世「お母さん。。。食べたくない。。。だってこれお、友、、達、」
母「見世。。。
わかった。お母さんが間違えてた。」
見世「お母さん。。」
母「お母さんが食べさせれば良いのね!」
お前は何がわかったんだよ!
こえー!、こえーよ!
それにさっきの降りはなんだよ?!「見世。。わかった、お母さん間違えてた。」
この次に来た言葉できっと見世のメンタルは崩壊したよ!
見世「。。。うん。。そう」(もういいや)
諦めんなよ!?
見世?どうした?どうしてそこで諦めた?いや、わかんない事は無いことはないよ。お母さん恐いのわかんよ。
でもここで退くの?
それに最後の(もういいや)なに?
友達lv=もういいや
なの?
おかしい見世も見世でおかしい、いや、こんな状況で子どもが適切な判断ができるわけがない。まして大人でもできるか怪しいところである。
?「可愛そうね」
優光「、、、」
?「この出来事がなければあの巫女も普通の子だったのにね。
あっこれ私の力で過去の出来事を見せてるんだ~すごいでしょ~」
優光「、、、」
?「あっ失神してる。。。」(もーせっかく話せると思ったのに!)
きっと私のを巫女とでも思ったのね。
まぁ、いいわ。次起きたときにしましょう。
この人大丈夫かな?場合によっては私の姿をみて失神しそう。
最初の挨拶、考えておこっ!
?「ミズナ様」
ミズナ「あ、見世~どう?首完全にくっついた?」
見世「はい、ミズナ様のおかげです」
ミズナ「いやいや、こっちもごめんね首跳ねちゃって
あっでも二度目の人生あげたんだからちゃんと私のものになってね❤」
見世「はい、もちろんです!
それでなんですが、私のお願いを1つ呑んでくれませんか。」
ミズナ「なに?」
見世「私も優光さんを時々味わっていいですか?」
ミズナ「えー。なんで?!だってこれ私の、」
ミズナはふと見世が今にも泣きそうなことに気付きいた。
見世は生まれて初めて色気づいたのだ。その事をミズナは瞬時に察した。そして
ミズナ「わかったよーでも味わう時はいってね。」
見世「ミ、ズナ様」
ミズナ「わぁ!許可したんだから泣かないでよ~」
見世「だって、だって」
きっと初めて感じる心の温かさに涙が止まらないんだろう。
そして、気付いてほしい。
優光の存在が人形に近いことに。