あいうえおで綴るはじまりの詩
与えられた力を 実力と勘違いして
生きていることを 勝手に実感して
生まれてくるべき存在だったと勘違い
得られるもの それで捨てた
追い掛けても 届かないことを知って
神にも見捨てられていたことを知って
聞こえてくる 堕ちた私を嗤う声
悔み 栄光取り戻したいと願う
蹴り飛ばした希望を もう一度
拒むの 全てが私を
去って行く 人々の声
沁みていく 服は涙色
すぐには落ちないのだろう 心に残る沁み
刹那の夢 淡い夢 素敵な夢
それらを信じ過ぎてしまっていたんだ
楽しい時だった 終わりを認めたくないほど
塵となった幸せに 縋り付いていた いつまでも
辛いんだ 死んでしまいそうなほどに
敵に回した人はもう助けてくれる筈ないし
富も栄誉も失って 信頼のない私の行き場は
波を荒立てて 海ごと荒らして
逃げることの出来ない 高い高い津波
盗み取った あの力も もう…… ないし
眠りに就きたい 永遠に目覚めることのない
野良犬と一緒に 暮らしているよりはましさ
晴れ渡る空が こんなにも憎くて
昼間太陽と雑談 ここまで落ちた自分が憎くて
吹き抜ける風さえ 憎くて
変だ どこで可笑しくなったんだ
ほら いつもの自問自答
まだ 答えが出ていないんじゃない
認めたくないだけさ 己の過ちを
無駄なプライドを捨てたらいいのに
滅茶苦茶ダサいし プライドもいらないじゃん
もう意地張って恥掻きたくないし
焼き捨ててしまった方が潔いさ
優秀な人生取り戻せる
余計なものは 捨てていいんだよ
落書き帳に描いた 理想
リュック背負って探しに行こう
るーるー 私なら出来るー
礼して 弱い私とさよなら
路上を抜け出したら
忘れて 全部全部忘れて はじめよう